- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087717280
作品紹介・あらすじ
「弱音を吐かない人は、いつだってひとりで闘っている」
がん宣告を受けたと、彼を支えるの物語。
心揺さぶられる感動長編。
三十三歳の遼賀が受けた胃癌宣告。どうして自分が……涙が溢れてきて、恐怖で震えが止まらない。その時、郷里の岡山にいる弟の恭平から荷物が届く。入っていたのは、十五歳の頃、恭平と山で遭難した時に履いていたオレンジ色の登山靴。それを見た遼賀は思い出す。あの日のおれは、生きるために吹雪の中を進んでいったのだ。逃げ出したいなんて、一度たりとも思わなかった――。
【著者略歴】
藤岡陽子(ふじおか・ようこ)
1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」が、宮本輝氏選考の北日本文学賞の選奨を受ける。09年『いつまでも白い羽根』でデビュー。著書に『手のひらの音符』『晴れたらいいね』『おしょりん』『満天のゴール』『跳べ、暁!』などがある。現在は、京都の脳外科クリニックに勤めている。
感想・レビュー・書評
-
涙を通り越してその先の高次元まで運んでくれました。なんといってもこの作品、ただでさえ泣けるのに山が出てくるんですよ。無茶ストライクゾーンの話じゃないですかぁ、星5つじゃ足りないくらいでした。
ストーリーの中にはすべての良きものが詰まっていて不安や恐怖さえも凌駕して美しい光景を見せてくれました。とくに雪山って綺麗なんですよね登山道のない藪山だと雪が積もると雪庇の白い道ができてそこを辿って登っていくことができてワクワクするんです。1,200m位の山ならば自然林に霧氷とかエビの尻尾がついて幻想的な世界になるんですよね。
33歳で胃ガンの宣告を受け闘病生活を続ける主人公を支える家族や知人、多くの愛に恵まれて生きた証が綴られてました。できることが次第に少なくなっていくなか、15の時、雪の那岐山で遭難した兄弟がもう一度山を目指すあたりからはもう震えが止まりませんでした。
山頂ついた時の達成感を共有できる幸せは仲間だけじゃなく、その場に居合わせた登山者とも共有でき心を開くことができる奇跡に感動。当時山岳警備隊として彼らを捜索したメンバーだったことが分かる件は、如何にも盛りすぎだと感じる読者もいるかもしれませんが山はそんな偶然が、わりかし起こりうるところなんですよね。
だからわざとらしさとか感じられず自然と受け入れることができるし錆びついてた記憶が解放され優しい気持ちになれる。
彼の生き様は、友人の看護師、弟の教師、アルバイト店員だった部下の人生にも確かな芽吹きを与える。
朽ち果てても残った者たちが未来に連れていってくれる幸福の連鎖、主人公の人柄がより一層輝く瞬間に立ち会うことができて幸いでした。 -
切ない物語でしたが、前向きに病気に立ち向かう主人公に感動しました。
とても良かったです。
久しぶりに涙の止まらない物語を読みました。 -
日々を誠実に生きる青年が病気となり、それを支える人たちとの物語。
主人公の今までの優しさがあったから周りが当然のように更なる優しさで包み込む。
兄弟愛、家族愛、恋模様の全てが心地よい。
辛く哀しくも心温まる感動作。 -
マメム様よりご紹介いただき読ませていただきました。
若くして癌を患ってしまう遼賀さんのお話。
生き様、家族愛、闘病生活...ちと恋模様。
いやー、泣きますって、泣かされますって
(´;ω;`)
このお話も生と死を考えらさせられるお話でした。
毎日を大事に過ごさねばねっ
マメム様、ご紹介ありがとうございました
(╹◡╹)♡
-
マメムさん こんにちわ
物足りないとかは全くありません!
強いて言うならば こちらが心構えを持って読んだことでしょうか
また よろしくお願...マメムさん こんにちわ
物足りないとかは全くありません!
強いて言うならば こちらが心構えを持って読んだことでしょうか
また よろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)2024/02/06 -
あかびさん、お返事ありがとうございます。
なら良かったです♪
では僭越ながら伊吹有喜さんの『犬がいた季節』もオススメしてみます^_^
良か...あかびさん、お返事ありがとうございます。
なら良かったです♪
では僭越ながら伊吹有喜さんの『犬がいた季節』もオススメしてみます^_^
良かったら選書のご参考に♪2024/02/06 -
2024/02/06
-
-
あ〜泣けた(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
泣けるけど読んでる間ずっと暖かい気持ちもある。
笹本遼賀33歳の癌が見つかったところから物語がはじまる。
一章は病気を知った動揺、悲しみ、絶望、遼賀の語りは優しい性格そのままにゆったりと進む。
もうこのあたりでちょっとヤバい(>_<)
優しさにいたたまれない。
二章の母親目線での話になるともう涙腺崩壊で…
優しい人に囲まれて、最後までみんなに感謝して…
悲しいけど素敵な話でした。゚(゚´ω`゚)゚。
-
マメムさんこんばんは〜♪
重松清作品は何作か読んでますよ\(//∇//)\
レビューしてないけど笑
きみの…も読みました〜!マメムさんこんばんは〜♪
重松清作品は何作か読んでますよ\(//∇//)\
レビューしてないけど笑
きみの…も読みました〜!2023/09/10 -
みんみんさん、こんばんわです。
本棚に含まれていたので、やはり既読でしたか…。予約の順番が来るのが待ち遠しいですね(^_^;)みんみんさん、こんばんわです。
本棚に含まれていたので、やはり既読でしたか…。予約の順番が来るのが待ち遠しいですね(^_^;)2023/09/10 -
2023/09/10
-
とうとう一年がもう少しで終わりますね〜!!
しじみさん、たくさんコメント頂いて嬉しかったです。
ありがとうござい...
とうとう一年がもう少しで終わりますね〜!!
しじみさん、たくさんコメント頂いて嬉しかったです。
ありがとうございます♡
しじみさんの星5つの、こちらの本も今度読めたらなと思いましたよ。
来年もどうぞよろしくお願いしますね(*^^*)
今年もよろしくお願いします
今年もよろしくお願いします
こちらこそ、よろしくお願いします!
こちらこそ、よろしくお願いします!