- Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087742398
作品紹介・あらすじ
女たちよ!これはオンナの応援歌ではないが、勇気がわく物語である。めげず挫けず我が道をゆく聖戦(ジハード)という企み。
感想・レビュー・書評
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97年か・・・その頃の女性社会人情勢はどうだったんでしょうね。
今でこそ「結婚なんて二の次。自分の幸せは自分で掴み取る!」みたいな自立した女性が普通になって来ましたが、案外97年とか昔ながらのコンサバな考えが残ってたかもですね。
ちょっと時代錯誤はありましたが、それでも十分楽しめました。
こういう短編集を集めた長編って上手いな。ってか初めて読んだかも。
ダラダラ続く長編より、全然いいですね!ハイライトのみ抜き出して短編くっつけてく風。
しかしこれ、タイトルもいいなぁ。「ジハード」=「聖戦」ってもう、言わずとも知れた言葉ですが、女が戦うわけです。自らの理想と人生をメンツをかけて。
「そんなくだらない」なんて言われそうな戦いですが、結構重要なんですよね~、そういうのって、特に20代後半~30代の独身女性にとって。
「嫁に行く」しかなかった昔に比べてオプションが増えた昨今、チョイスが多いと逆に悩みも増えるんですよねー。
さらに社会人として、後輩の一人や二人できちゃったり、無駄にお金稼いじゃったりすると、見栄もでてきますし、自分で自分をがんじがらーめー。
女性特有なんでしょうかね、こういう悩みは。やっぱり結婚って仕事の障害になるし、でも一人で年取りたくないし・・・みたいな葛藤。
この本に出てくる女性達はとにかくベストを!多くを!求めて戦います。己の見栄とプライドと。
メインの女性は3人なんですが、三者三様、最初の印象とは全く逆の人生を歩むことになるんですが、とにかく「自分の人生を自分で切り開く!」っていう意欲的な姿勢がかっこいいです。
女性メインの小説には欠かせないうざい女も出てきます。比較対象としていい味出してます。 -
感想
大義名分をもった戦い。ゆっくりと平等に近づいている。それでもまだまだ遅い。だから加速させる必要がある。いつしかやってくる社会への礎。 -
女性をテーマにした小説の走りだと何かの書評で紹介されており、気になっていた。直木賞受賞とは、なるほど。
登場人物がいきいきしており、引き込まれた。
特に向上心が強い沙織。英語を得意としつつも、仕事とするには及ばず、でも自分自身のキャリアを求める姿が自分に似ていた。
人よりちょっと上の生活を求めていたリサがネパールにいったこと。
康子がビジネスをはじめたこと。
この本の登場人物はみな個性豊かで、愛すべき、自分の分身であった。 -
なし
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女たちのジハード
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うまい。