たいのおかしら

  • 集英社
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087751666

感想・レビュー・書評

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  • 著者27歳時のエッセイ集の3冊目

    流石、ちびまる子ちゃんの作者という面白さ。
    活字だけでもやはり笑いをさそう。

    思っていたよりも、若くして成功されていて、
    そして若い頃からのその達観感に驚いた。

  • やはりさくらももこちゃんの本は気分が明るくなる

  • 本職の漫画だけでなくエッセイも面白いと聞いて。子供向けの作品では封印されている彼女の荊棘の哲学が曝け出されている。

  • 子供の頃から親しんできた『ちびまる子ちゃん』の著者、さくらももこさんのエッセイはずっと読んでみたいと思っていた。出版されているエッセイとしては3作目ではあるものの、私にとっては初めてのさくらももこ作品であった。
    少し捻くれた笑い(褒めている)を感じる文体と、恥ずかしくて言うのを躊躇ったりすることを遠慮なく書いてしまうところが魅力だなと感じる。

    「グッピーの惨劇」
    とてもじゃないが、私が著者だったらあまり人には言いたくない。罪の意識に耐えられず書いてしまったのかな、とも思う。

    「お金を拾う」
    1円玉を拾うことをこんなに面白く書けるのは、本当に才能だと思う。拾うのにかかるコストと1円が釣り合わないが、それを”交通事故に遭うようなもの”と表現するご主人もおもしろい方なんだろうな、と思う。

    「小杉のばばあ」「ミーコの事」「その後の話」
    どれも日常の何気ない一部を切り取った章だが、著者の”その後の話”含めて色々考えてしまった。
    ミーコとはとても仲良しとは言えない関係性だったかもしれないが、同じ家に住むチームとしてのある程度の連帯感はあったようには思った。
    動物は話すことはできないから、冤罪で叩かれていたシーンは胸が苦しかった。
    そして、その後の話で「今生きている事はあたり前ではなく、可能性の高い偶然にすぎない」という箇所。本当にその通りだと思う。生きていることが当たり前だと思いがちだが、ふとすると死んでしまうのが当たり前、と考えてこれからの日々を過ごしていきたい。そして今このエッセイを読んでいるが、さくらももこさんはもうこの世にはいらっしゃらないと思い、また切なくなった。

    「集中力」
    果たして本当に関さんがオナラを聞いていたのかはきっと永遠の謎だが、自分がその話を持ち出したことで墓穴を掘るのがおもしろかった。そして2分前のオナラという絶妙なタイミング、言い出すか放置するか迷う笑

  • 2023.02.14

  • グッピーは似た様な経験があるだけに罪悪感が勝って笑えなかった・・・
    そしてミーコが切ない・・・
    動物に対してはどんな理由であろう手を出しちゃ駄目だ
    でも子ども時分にはしてしまう
    よな・・・と、また罪悪感を思い出す

  • 『もものかんづめ』、『さるのこしかけ』に続く三作目のエッセイです。

    日常的な出来事を笑いに変える、さくらさん独自のセンスが冴えていて、今回も堪能させていただきました。

    『ちびまるこちゃん』を連想させる、シニカルで緩い笑いが、いかにもさくらさんらしいですね。
    なので、時折挟まれる胸を突くようなメッセージが、とても印象に残りました。

    他のエッセイにも共通していますが、一つ一つのエピソードが短くて、難しいことを考えずに読める。
    そんな気楽さが、気に入っています。
    挿絵を眺めているだけでも、楽しい気持ちになりました。

  • 再読。
    三部作の中では本書が一番好き。
    少し毒があって力の抜けた感じがたまらない。
    表紙をめくると、姉と並んだ著者七五三のお祝い写真が。ホントにちびまる子ちゃんだ!何ともかわいらしい。

  • のほほんと和む。馬鹿馬鹿しくて脱力しつつ、時折じんわり感動したり、心がほっこりしたりする。お茶うけに最適なザ・エッセイ。
    今回はちょっともの悲しかったり切なかったりするエピソードもあり、少ししゅんとした気持ちになるが、他章がそれを補って余りあるほど底抜けに馬鹿馬鹿しいので、休みの午後にのんびり読める、安心エッセイと言えます。

  • 読んだのが昔過ぎて内容はほとんど忘れてしまいましたが、歯医者の話と拾ったお札の話は強烈に覚えています。

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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