The Book 〜jojo's bizarre adventure 4th another day〜
- 集英社 (2007年11月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087804768
作品紹介・あらすじ
「ジョジョの奇妙な冒険」20周年記念。乙一×JOJO、第4部杜王町を舞台に、渾身の小説化。
感想・レビュー・書評
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この前『野良犬イギー』を読んだとき、ジョジョ✖乙一だったら『The Book』というのもあるよと、ほん3さんに紹介して頂いた一冊です♪
この本を手にとってまず思ったのは、ダークブラウンの革表紙をイメージしたカッコイイ本だなと!
次に表紙を開くと飛び出す絵本みたいにジョジョのキャラ達がでてくるんですよ!
ところどころイラストもあり『野良犬イギー』みたいに遊び心がある面白い本です(^^)
物語はジョジョ第4部杜王町が舞台になっている
読み始めてすぐ、送電に使っていた鉄塔から出てこないで生活を続けている男の話が…
確か、この話マンガにもあったなと懐かしく感じました
そして、彼らも登場!
岸辺露伴、広瀬康一、東方仗助、虹村億泰など
本作のオリジナルキャラは蓮見琢馬
勿論、ゴオオオォォォーっと【スタンド】も出てきますよ(-д☆)キラッ
最強のスタンド【クレイジー・ダイヤモンド】に【エコーズ】【ザ・ハンド】【ヘブンズ・ドアー】
蓮見琢馬もスタンド使い
彼のスタンドは【The Book】
ダークブラウンの革表紙の本で…
って、あれっ!?あれっ!?
今、自分が手にして読んでいる本が彼のスタンドじゃんって!
(自分もスタンド使いになった気分w)
そして、やっぱりスタンド同士の戦いも迫力満点!
億泰の【ザ・ハンド】vs【The Book】、仗助の【クレイジー・ダイヤモンド】】vs【The Book】最高です(≧▽≦)
そして何より痺れたのが仗助のこの一言
「あんたになにを言われようが、生き方はかわらねえ。この髪型以上のかっこういいものを、まだ俺は、見つけられてねえからな」
仗助にとって髪型は彼の生き様そのものであり、信じるものすべてである
何故なら……、気になる方は是非本作を読んでみて(๑•̀ㅂ•́)و✧
確か、マンガでもこの内容はあったような気もしますが…
手にとってみても楽しい、読んでも面白いジョジョ✖乙一です\(^o^)/
ほん3さんお勧めありがとうございました!
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漫画のノベライズを書くことが
夢だった乙一。
五年間を費やした力作は
ひとときも飽きさせない
素晴らしい作品に仕上がってます。
しかしなんて
悲しい話なんだろ…。
漫画のジョジョは未読だけど、
これほどエモーショナルに胸を突き刺す
ダークファンタジーは
近年記憶にないし、
読後の余韻から抜け出せずに困るほどでした(>_<)
東北の田舎町で起こった、
密室の中で
交通事故で亡くなった
女性の怪死事件。
この謎を追う、
「スタンド」という様々な能力を使う
不思議な少年たちと
「The Book」という
スタンドを使う
謎の魔少年との戦いを描いています。
自分が惹かれたのは
そのダークで不思議な世界観と
乙一だからこそできた
胸に響く名言の数々。
高い鉄塔の上で生活する鉄塔男。
ビルの隙間で生活する
悲しき女。
血まみれで歩く猫。
紙状にめくれる
クラスメートの顔。
潜水艦が浮上するように
手の平から現れる
革表紙の本。
などなど
映像喚起力の高い
心躍る描写の数々と、
物語が持つ
「引き」の力に
一度読みだしたが最後、
ページをめくる指が止まらなくなります(笑)
ある意味、
『悲しき異端者の苦悩』や
『社会の枠から
見捨てられた者たち』
を描いた
ダークヒーローものと呼べる今作。
だからこそ
いつまでも忘れがたく
胸に残るのかな。
一本の長い文字列が
心を絡め捕り、
はるか遠くへと連れて行ってくれる、
優れた「物語」だけが持つ
その圧倒的な力に
触れてみてください。
お互いの駆け引きの妙に唸らされる
終盤のスタンド対決は
読み応えアリ!
『遠くへ!遠くへ行くんだ!
運命も追ってこない遠くへ!』
胸に残って離れない
最後の言葉で
救われた読者も多かったんじゃないかな。
あっ、ページを開くと
キャラたちが飛び出す仕掛けの
凝った装丁も
カッコ良いのです♪ -
JOJO4部をノベライズした作品。なにこの完璧な作品。ノベライズした作品を読むのはこの作品が初めてだが、これ以上に原作の雰囲気を壊さないで、面白いオリジナルのストーリーがある作品はないのではないだろうか。
前半は小説オリジナルのキャラクターを中心に話が進み、中盤あたりから登場する仗助や億泰たちの原作のキャラクターが交錯していくさまは読んでいて胸が熱くなってくる。原作の限られた設定の中で、非の打ちどころのない作品を書き上げた作者の腕と原作に対する愛に、心から拍手を送りたい。 -
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のサイドストーリーを描いた小説。第4部のその後という位置付けで、第4部の登場人物が多く登場します。物語の中心に居るのは新しい人物達。作中の挿絵は荒木飛呂彦画。
中々面白い作品でした。ジョジョ好きなら読んで損はないでしょう。小説なので、新しく登場するスタンドもそれに沿った風変わりなものだったりします。シーンと時間が章ごとにめまぐるしく変わる構成で(最近こういうの多い気がする)、読んでると焦らされ感満点ですが、これって読者を引き込む効果が結構あるのかもしれませんね。
「遠くへ、遠くへ行くんだ!運命も追ってこない遠くへ!」 -
うーん、面白かった!
わたしは原作の”ジョジョ”を読んでないけど楽しめたし、原作を読んでみたくなりました。
この人このお話がかなり好きなんだろうな、と思った。
世界観を大事に大事に守りながら、温めて、緻密に作り込んでる気がする。 -
ジョジョが好きな私としては乙一が書くとどのようになるのか、ということに非常に興味を持った。
スタンドの能力がすごく独創的でありながらも、原作に忠実な頭脳戦、偶然を好機に引きこんでいく登場人物たちの運の強さ、それらが見事に再現されていた。
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ジョジョ第4部の設定に基づいているが、乙一らしさがいい意味で出ている。
少し前に読んだ「恥知らずのパープルヘイズ」はイタリアを舞台にスピード感・躍動感にあふれたエンターテインメント、本作は杜王町という、比較的狭いコミュニティで起こった事件を描いたサスペンス、と感じた。
原作第4部のドロドロした不気味さが良く出ており、原作ファンの期待を裏切らず、おなじみのスタンド使い達も登場する。
本作では、ナレーションとしての語り手の他に、所々に広瀬康一が語るチャプターが挿入される。原作で登場した人物などの描写はもっぱら康一視点となっている。康一のキャラクターからもこの演出は良いと思った。
本当に一点だけ残念だった点は、康一視点で展開している場面で、「コミックスを読むと~」、「漫画連載当時、ファンのあいだで~」などの記述。
なぜこのような表現をしたのか理解に苦しむ。登場人物はあくまで作品の中に存在している人物であって、このような表現では、読者と同じ物語の外側から見ることになってしまうからだ。(一般的には、漫画でもそういう情報はコマの外に記載されていることがほとんどであると思う。)
その一点を除けば、荒木氏の絵がイメージできるくらい、雰囲気を持っている作品。
ちなみに、これを読んで、億泰は前からいい味のあるキャラクターだと思ってはいたが、自分の中で断然評価が上がった。 -
ジョジョファンにとって、荒木先生以外の人が書いたもので満足できるのかが不安ではあると思う。
しかし、乙一さんの書いたこの作品は満足出来るものだと私は認める。
文章力があってわかりやすいだけでなく、ジョジョを隅々まで研究(調査)してあり、ジョジョの読者であれば『ニヤリ』となる部分が多分に盛り込まれている。
また、原作では回収しきれなかったフラグ(荒木先生にとってはフラグではないかも)を触った事も好奇心をすごくくすぐられた。
そして個人的に1番嬉しかったのは、小説の登場人物のスタンド『The Book』を模しているという点が、自分もスタンド使いになっているという感情が生まれた。
これほど嬉しい事はない。
【黒い琥珀の記憶(メモリー・オブ・ジェット)】
【The Book】 -
んーまぁ、なんだその
うーん
絵で見たいんだよぉぉぉおおおお!
ってなる
ジョジョを読む人なら楽しめる本なのかなー。
それにしても乙一本が増えていっ...
ジョジョを読む人なら楽しめる本なのかなー。
それにしても乙一本が増えていって羨ましいわぁ〜ԅ(¯﹃¯ԅ)
私もそのうち!あの絵本も借りたし笑
そう!
あのタグに入れないとw
『ジャケットがカッコイイ』に!
ジョジョを知ってたらさらに楽しめますが、知らなくても充分楽しめ...
そう!
あのタグに入れないとw
『ジャケットがカッコイイ』に!
ジョジョを知ってたらさらに楽しめますが、知らなくても充分楽しめるので是非どうぞ♪
って、私もほん3さんに紹介されて知ったんですが…(^.^;
あの絵本も借りちゃいましたかw
ナイスです(≧∇≦)b
読んじゃいましたよ〜(^^)
岸辺露伴も出てくるからそっち関係の本なのかなと思ってましたが、まさしく琢馬のスタンドそのものでした...
読んじゃいましたよ〜(^^)
岸辺露伴も出てくるからそっち関係の本なのかなと思ってましたが、まさしく琢馬のスタンドそのものでしたね!
『野良犬イギー』もそうでしたが、ジョジョ✖乙一はいろいろな意味で楽しめる一冊ですね♪
基本、図書館で借りる派ですが手元に置いておきたい一冊ですね!
(見て、読んで楽しめる本)