- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087815061
感想・レビュー・書評
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この人の探検ものは生真面目だなと思う
過酷な探検があり
綿密な歴史・背景の裏打ちがあり
堅実な文章で1冊の本になる
高野秀行のような突き抜けた可笑しさが
あるわけではない
読んでいて面白いのだけど
とてもまじめな冒険である
この本も
あまりよく知らなかった
フランクリン隊の行方を追った極地探検である
丹念に歴史を追い
自身の冒険の経験を付加して
夢ある結論に導かれる
1冊の本のための
著者の労力を考えると
これこそ探検家の業みたいのを
思わざるをえない
2012年最後に読み
2013年最初に読了した本
場面では
書評にもあっただろうか
麝香牛を仕留めるところ
1日5000キロカロリー食べるところ
といった極地探検ならではの食のシーンに
迫力を感じた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
角幡作品は過去3作読んでいるが、本作も期待を裏切らず面白いノンフィクション作品だった。
角幡氏と同行者の荻田氏が歩く現代の北極圏と、かつてフランクリン隊が目指した北西航路が、まるでパラレルワールドのように展開して行く。絶望の淵を彷徨ったアグルーカと、自ら決断し途中から衛星通信を拒絶した著者たちが見たものは、きっと同じ景色であったに違いない。少し気が早いが次回作も楽しみだ。 -
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早稲田探検部恐るべし。19世紀に北極を進んだ人たちはさらにすごいが、人のいないところに3ヶ月もいるっていうのはどういうことかさっぱり想像できません。