人生とは勇気 児玉清からあなたへラストメッセージ

著者 :
  • 集英社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087815092

作品紹介・あらすじ

ジェントルマンの魂にふれる言葉の花束!人生と仕事について、その胸のうちを静かに語った晩年の未発表インタビューを収録。飾らない真実の言葉が心を打つ。最後となった連載エッセイも再構成して収録。この世界を見つめる著者の透徹した視線にあらためて驚く、珠玉のメッセージ集。

感想・レビュー・書評

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  • 在りし日の姿を覚えて
    います。

    円熟した優しい笑顔の
    根底には、

    娘さんを見送った深い
    哀しみや、

    少年時代の辛い思い出
    があったのですね。

    馬鹿正直を貫いた児玉
    さんの人生哲学が、

    随所に散りばめられて
    います。

  • 前半がインタビューの書き起こし、後半がエッセイ。

    語り言葉と文字にして書いた言葉の印象があまり変わらない。
    普段から『文字(文章)にして美しい言葉』を使ってたんだな、という印象。
    いたるところに辞書を引きたくなる言葉が散りばめられていて
    もっと日本語をよく知りたいな、と思わせる1冊だった。
    とはいっても難しかったり堅苦しい文章ではなくて
    すぐに自動車の取り締まりに捕まってしまう不運なお友達のお話とか
    語られるお話もとても面白かったのがすごいと思った。
    文章を読んだ印象が司会で見られる柔らかいイメージとちょっと違ったのも
    また面白かった。

    あとがきを読むまでこの本が未完だったとは知らなかった。
    児玉さんの他の本、特に書評を改めて読んでみたくなった。

    • honno-遊民さん
      児玉清の本は「寝ても覚めても本の虫」を読んでいたが、この本も面白そう、読んでみよう。なにしろ、児玉清の本好きは有名だったし、彼のエッセイも捨...
      児玉清の本は「寝ても覚めても本の虫」を読んでいたが、この本も面白そう、読んでみよう。なにしろ、児玉清の本好きは有名だったし、彼のエッセイも捨てがたい。
      2012/12/25
  • ダンディさを身に付けるために読もうと思います。。。

    集英社のPR
    http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-781509-2&mode=1

  • ジェントルマンの魂にふれる言葉の花束!人生と仕事について、その胸のうちを静かに語った晩年の未発表インタビューを収録。飾らない真実の言葉が心を打つ。最後となった連載エッセイも再構成して収録。この世界を見つめる著者の透徹した視線にあらためて驚く、珠玉のメッセージ集。

    長年、クイズ番組の司会を務める中で、いろいろなことを感じていらっしゃったんだなということが、前半のインタビューから読み取れた。

  •  著者が大変な読書家であるというのは『寝ても覚めても本の虫』という本で知った。しかも同書では、英書(時には独書)を読んでいるとの記載があり、遅まきながら、「読書家」であり「語学に堪能」という点で著者を勝手に私淑している次第です。(僕が勝手に私淑している人物は、ほぼ100%読書家で、かつ語学堪能な人です。自分に読書する習慣がなかったり、語学が出来ないからより一層こういう人達を尊敬してしまうのです)。どこかで聞いたエピソードとして、氏は飛行機に乗るとき、荷物等は持たずに、英語のペーパーバックだけを片手に持って搭乗すると聞きました。カッコイイですよね!
     本書はそんな著者が亡くなる直前に行ったインタビュー等を基に編まれたものである。内容が薄い(僕にとってどうでもいいような芸能人が書いた)いわゆるタレント本の範疇を超えた素晴らしい本だと思います。印象に残った文章は、たくさんあったが、特に印象に残った箇所だけ引用したいと思う。この本を読んで各人いろいろと感ずる箇所が相違すると思うので、時間があれば一読に値すると自信をもって薦めたい本です。

    ・弱者を守るのは当たり前ですが、弱者が全面に立つと社会はゆがみます。(P.44)
    ・人間が協力する3つの要素それは、①男女の愛、②恐怖、③不正な利得にあずかりたい(という動機)(同頁)
    ・絶望感や挫折感にとらわれたり、心を押し潰されそうになると、必ずすることがあった。それは永遠にマスターできずにいるドイツ語を勉強することだった。ドイツ語を勉強すると奇妙なことにすごい安堵感を覚え、(中略)、これさえやっていれば僕は幸せ、という気持ちになれるのだった。(P.146)


     僕は才能がないながらに語学を趣味で勉強しているが、最後のドイツ語の件はとても共感できる。(僕にとっては)語学、特に仏語や独語を勉強していると、その言語にどっぷり漬かることができて、日常の些細なことを暫し忘れることができる。また、著者はどこかで「英語があまりに幅をきかせる風潮に反発して独文学を専攻した」という趣旨のことを書かれていた。僕も全く同感で、著者のいう「複眼的思考」を持つためにも外国語を英語に限定する必要は全くないと感じている。

     とりとめのない感想になったが、図書館等でこの本を見つけられたときは、是非手に取ってもらいたい本です。

  • この人に本を読みなさいと言われたら読もうという気になるなぁと思いました。いくつかとても印象に残る言葉がありました。読みやすい本、興味のある本だけではなく、もっと色々手を伸ばしてみようと思います。

  • 生前のインタビューとエッセイを取り混ぜた一冊。司会スタイルを見つけるまでの葛藤や、子どもの頃のいじめ体験、俳優スタートのエピソードなど。読書家になるきっかけや読み方も書かれています。紳士のラインは崩れないのですが、想像していたよりも人間味あふれる方だったのだなあ。

  • 帯文:"ジェントルマンの魂にふれる言葉の花束!"

    目次:第1章 きらめく言葉の花束、第2章 エッセイ 祈りの旅路、祈りのこと、運不運ということ、子どものころのこと、月のこと、転機のこと、女神たちのこと、俳優人生のこと、僕を照らしてくれたもののこと、そして再び,祈りのこと、あとがき 北川大祐

  • チェック項目3箇所。僕が一番ほしいものは「心の自由を妨げられないこと」なのだと思います、こんなことをいうと、なんだかきざですけれども。世の中に正義がなくなってしまっている、道路を渡る人間も信号を待たない、自転車は逆走して平気な顔、なぜでしょう、守られているからですよ、弱者ゆえに、ひいたやつが悪いとなることがわかった弱者が「ひけるわけない」という行動に出始める、そこから社会がゆがんでいくのです。噂は否定しても本当になるし、認めても本当になる、それは今まで読んできた小説でたくさん証明されている世の真実だ、大変なことかもしれないが、誤解を解く方法としては、そんな人間ではない、ということを時間をかけてでも知ってもらうしかない。

  • 「知っている」ことに意味はない。人間にとってはその先の智慧が大事。そして知識は、知恵の底辺になるものです クイズは人生と同じ。そのときボタンをおせるか押せないか。人生とは勇気、と、毎回思う 心を覗けは、その人の正体はわかります 僕が一番欲しいものは「心の自由を妨げられないこと」なのです

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