風光る (32) (フラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.92
  • (32)
  • (36)
  • (27)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 402
感想 : 34
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091344755

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新選組がいよいよ幕臣に。そして京都・光縁寺「沖田氏縁者の墓」の正体とは。うーむ、なるほど。ここで繋げたんですねw

  • 前巻から、如何にも少女漫画な展開やストーリーが多いのが苦手。
    ただ、それも物語の残り具合を考えると仕方ないことだと思う。

    もし史実を知らない方がいらっしゃればこの先の展開の
    ネタバレになってしまうのであまりはっきりと語ることは避けようと思うが
    数ある新選組ネタの創作物で、私はこの風光るの藤堂さんが
    一番好きである。
    兎に角真面目で愛されていて、というのは時々描かれるが
    屈託なくて子供のようでいて非常に男らしいという要素があるのが
    とても良いと思う。
    なんと言ってもこの時代、新選組においてあの時点まで生き残ったというのは
    やはりそれだけの実力の持ち主ということだろうし
    その辺りを、お悠ちゃんの時などにさらっと取り上げて描かれてある。
    それだけに、なんの裏もなく斎藤さんに話しかけている藤堂さんの笑顔を見ると
    この先を思うととても辛くなってしまう。

    斎藤さんが土方先生のことを、「見かけより脆い」と言っているが
    全くそのとおりだと自分も思う。
    意外と鬼副長の部分しか描かれず、多摩にいた時は違ったんだよ
    という言い方しかされないのが不満なので、鬼を装っているという
    風光るの設定は、史実に非常に近いのではないかと個人的に思う。

    小花さんのエピソードは非常に痛い。
    単純に彼女が気の毒だというのもあるし、おかあさんたちが
    親身になって沖田さんに会ってやってほしいと思うのも切ない。
    しかし何よりも、この前フリでは『小花さんのせい』にしてしまうのだろうか?
    そうなったときのセイの後悔やいろんなことを考えると非常に心苦しい。

    「割り切れ」と言ってくれる相田さんがとても恰好良いし
    男らしく、また仲間とはこうしたものか、と思わせる。
    一言だが、彼の人柄だけでなく一番隊はどのような関係性だったのかを
    悟らせてくれるエピソードだと思う。

    縁者として葬られた女性がいるのは史実で
    それについてはいろいろな歴史家が様々な説をあげているが
    娘がいた説をユキちゃんとしたのには非常に感心した。
    だが、小花さんを縁者として葬った、ユキちゃんを養女にした訳でもなく
    というのは、個人的には少し納得がいかなかった。
    そこまでするだろうか、そういうやり方でやるだろうか?
    というのが自分の感覚だった。
    確かにありえないことではないとは思うのだが。

    ここにきて中村五郎が随分と成長し男らしく描かれるようになり
    それが原田さんなど新選組の諸先輩たちの影響、とするところが
    なんとも良いような切ないような。
    佐野たちの”死ぬ覚悟”が薄っぺらに聞こえたのは
    原田組長がいざという時は本気で
    自分の選んだ仕事に当たり前に命を懸けることを知っているから
    というのは非常に胸が熱くなる言葉。

    ここまで茨木とふたり、伊東への忠誠心を描いておいて
    史実にどう合わせるつもりなのか楽しみなところ。

  • ここまで来て…不覚にも茨木司に萌えるなど…

  • ちょっとずつ、ちょっとずつ、総司とセイの気持ちが繋がりはじめてほわほわした気分になる。
    可愛いなぁ可愛いなぁ。

    内部分裂や総司の発病などここからはどんどん暗くなっていくんだろうなー。
    心して待たねば。

  • 小学館系のコミックスはほとんど買わないため、チェック漏れで31巻を買い忘れたまま購読してしまいました。…ので、最初は「あれ?」となったのですが、雰囲気や説明から、何があったかはおおよそ見当がついた為、気にせず読めました。相変わらず、丁寧に描かれています。(明日、31巻探してきます…)

    物語としては、伊東氏が御陵衛士を立ち上げてすぐ位…知っている人間からすれば、油小路の変へと歩み寄り、緊迫していく頃……なのですが、まだそこまで切羽詰った状態でもなく。
    恋愛指数は上がり気味で、だからこそ切なく思えるのは、今後の歴史的な展開を憂うせいでしょうか?
    一部、暗躍している人間もいますが、きな臭さが恋愛色の強さで紛らわされているような、そうでもないような?
    ……その辺りのバランスが絶妙というか、ある意味そういう風に意図を持って描かれてるんだろうなと、感心してみたり。
    最初はウザいだけだった中村も、最近は憎めないキャラとしてそこそこ愛着が出てきたので、死なないでくれるといいなと思うのですが、どうなるのでしょうか?
    今後の展開から目を離せません!

  • まるこ先生さすがです。
    じわじわと、敗者への道が動き出していますね。
    今後どう描かれていくのか期待です。

    沖田氏縁者のお話はなかなかでした!

    こんかい私の好きな斉藤さんは出番が少ないですが、重要なところはしっかり掴んでいる。できる男!

  • 恋愛模様はこれ以上進みようがないのかなと思う感じで、停滞してますね。
    そろそろ沖田先生に異変がありそうなので、その辺が気になります。

  • いよいよ油小路の変に向けて動き出す命運と、総司の体調変化が現れ始めたくだり。神谷との仲は順調?だけれど、いかんせん彼らを取り巻く状況が悪過ぎる。中村もどこかで心変わりをしてくれないかと思ってはみたものの、多分ダメなんだろうなあ。脱走はしなさそうだけど。茨木についての記憶が曖昧だけれど、彼も処刑組じゃなかっただろうか…何にせよ、隊としては非常に大きな動きが控えてるところ。

  • ああ、幸せが気に入らないっていうのは罪人だな…とおもう32巻。斉藤さんのくだりだけがよかった。斉藤さん、不憫。新撰組の展開もすこーしずつだけれども動いてきた。ちょっとだれてきたのでもう少しサクッと進んでほしい。

  • ここまであからさまでいいのか、ラブラブっぷり!鬼副長の邪魔は入らないのか!勝ちゃんと喜び合うので手一杯か!
    斉藤さんの「胸毛に怯んだ」は大爆笑♪

全34件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

日本保健医療大学保健医療学部准教授

「2017年 『保健の実践科学シリーズ 学校看護学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺多恵子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
羽海野 チカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×