本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091836144

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 写真家については初めて知ったが、その作品は思い出の中のどこか色褪せた風景へ誘ってくれるように思った。

    秘密基地とはなにも実際の場所だけじゃない。頭の中にだって思い描いて作ることができる。クリエイターは頭の中に自分だけの秘密基地を持つ。

    こういう題材が得意そうな作家が大集合していて素朴な良さの光る作品が多かった。
    『ホテル「月の裏」』の景色、白と黒で表現された空間に惹かれる。

  • そこはかとなく、よい。

  • 私の秘密基地はあちらこちらにあった。

    椅子に毛布をかぶせた即席テントを作って、弟とよく遊んでいたことを思い出した。
    私たちはいたるところに秘密基地を作った。
    空間に自分の手を加えることで、秘密基地になる。
    犬がマーキングするように、あちらこちらに自分の居場所を作ろうとしていた気がする。


    今の私には秘密基地は存在しないだろうか。


    この本を読んで、今のわたしだったらどんな秘密基地を作るだろうか。そんなことを考えながら眠りについたら、夢の中の私は毛布を取り出し、秘密基地をもう一度作っていた。

  • 超豪華な作者達に惹かれて読む。
    逢坂みえこさんのエッセイが良かったなあ。なんだか昔を思い出しました。どれもこれもレベルが高いが寂しい気持ちになるものが多いのはやはりノスタルジーが入ってくるからか。

著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川上弘美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×