映像研には手を出すな! (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.08
  • (75)
  • (77)
  • (39)
  • (4)
  • (4)
本棚登録 : 1176
感想 : 60
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091892966

作品紹介・あらすじ

アニメ制作×女子高生、青春冒険譚!


アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。
ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ--想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す!

「月刊!スピリッツ」連載時より
SNSで「すげえ漫画が始まった!」と
驚異の拡散! 天才、出現!!

【編集担当からのおすすめ情報】
ドラえもん、宮崎駿、そしてザリガニが好きな方、
設定・世界観・背景フェチの方には
絶対刺さります!ぜひ読んでみてください!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 懐かしい!羨ましい!

    アニメ大好きな妄脳小学生だった自分には夢の高校生生活漫画。脳内で冒険したりとかマイキャラクターとかつくったりしたなあ。好きなアニメでニューキャラクターを読者が葉書に描いて応募すると、そのキャラクターがアニメに登場!という夢のような企画にも応募した。あの頃は自分なりの【最強の世界】を作るのが楽しかった。

    主人公の電撃3人娘のバランスが最高!
    ひとりでは動き出せなかった浅草さんも、親友金森さん、高校生になってから出逢った水崎さんとチームを組めば最強になれる。
    一巻最後の生徒会との対決シーンで金森さんの詭弁でも太刀打ち出来なかったのに、浅草さん=制作者の熱意で扉が開く展開が胸アツ。
    はじめて’みんな‘で作った作品をみられた時には心踊った。

    電撃3人娘が自分達が作っている作品世界を『冒険』するように読者である私もこの『映像研には手を出すな!』で『冒険』できた。

    彼女達の活躍を応援していきたい。

  • 妄想はインターネットではなく現実で広がる

    今自分が背負っているものはカバン、本当にそれだけ?
    妄想の世界ではそれがプロペラにもなり得る

    アニメーションの強みは妄想を現実にできること。現実にはできないことをアニメーションに託すのだと思う。

    その動き一つに最高のリアリティを作り上げるクリエイターは誰のために力を注いでいるのか、それは自分のような人のためにだと思う

    普通の人が見ればただの数フレーム、数秒のシーンかもしれない。漫画の一コマは普通の人は5秒もそのコマを見ていることは少ないかもしれない。
    でもその1シーン1コマに命を注げば、自分のような人に感動を与えられるかもしれない

    そんな1コマを見たい人はこの漫画を読むべき

  • 第24回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表。アニメーション部門の大賞は『映像研には手を出すな!』 | デザイン情報サイト[JDN]
    https://www.japandesign.ne.jp/news/2021/03/58565/

    映像研には手を出すな! | NHKアニメワールド
    https://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=eizouken

    大童澄瞳「映像研には手を出すな」 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館
    https://bigcomicbros.net/work/6227/

    映像研には手を出すな! 第1集 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館
    https://bigcomicbros.net/comics/30754/

  • 女子高生達が、アニメーション作品を作る話です。
    言ってしまえばそれだけで、例えばそこに至るまでにある障害をものともせず、なんならアニメーションの力で乗り越えていくような作品です。

    自分もアニメ制作の仕事をしていましたが、売上げとか納期とかつまらない人間関係とかを何も考えずに、ただ自分の作りたいものを作りたい、と思ったことがあります。
    そういうとき、例えば彼女たちのように、ただ創作だけに集中できる環境があれば……と思うことはありました。
    そういう意味で、自分も学生時代にこういう青春を送りたかった。彼女たちがうらやましい。と思います。
    が、その反面、彼女たちに負けないように頑張らねば、と創作意欲が沸いてくる作品でもありました。

    全てのクリエイターにオススメできる作品だと思います。

  • アニメから大好きだけど漫画も良い。
    天才アニメーターの側には必ず敏腕プロデューサーがいるというのがとても良い。
    見開きのところワクワクするね〜。
    学生たちが教師より権力持ってて、法を侵さない程度に縦横無尽に行動してるところとか、団地が川の上にあるとか、コインランドリーの秘密基地感とかいちいちオタク心をくすぐってくる。青春なんだけどおそらく本人たちがそれに気づくのは数年後なんだろうなぁ、と来年社会人の私は思います。

  • アニメもドラマも映画も観たのに、原作未読という状況だったので、これはいかんと思い立って既刊大人買いした「映像研には手を出すな!」です。

    浅草さんの妄想が爆発して、現実との境界を踏み越えてごちゃ混ぜになるところがたまらないのですが、あれは映像化したものを先に見ていたからこそ、彼女の爆発についていけたのだと思います。

    しかし、芝浜高校自体が既に妄想を現実化したようなもので。学校は学生には身近な場所ですが、自分が関わらない場所は未知のフロンティアがたくさんあるものです。その既知と未知の隙間に生まれるのが学校の怪談だったりするのですが、浅草さんの舞台設定は怪談という狭い世界を作ることを好まず、どんどん世界を作り上げて広げてゆきますね。それを補完してしまいそうな材料が転がりすぎている芝浜の立地。学生生活なんて送っている場合じゃないでしょ、授業の時間が勿体無い。探検しようぜ。
    秘密基地を作ったり、いつもと違う通学路で帰ったり、ということが大冒険だった小学生の頃の興奮。それを濃縮して純度を高めながら、次から次へと新たな興奮が継ぎ足されるような感覚。わくわくが止まらんです。
    映像研の3人の黄金時代となる物語。〜時代と括るとどこかで終わりがきてしまいそうですが、多分この3人はどこまでも黄金時代を続けてゆくような気がする。モラトリアムの学生の今を使い尽くして、その先へ。浅草さんの妄想想像が終わらないように、その先へまだまだ先へ。

  • 岡田斗司夫さんが動画で面白い!と言ってるのを見て購入。わはは、間違いない。面白い。金森さんが良い。この嗅覚と判断力が良い。#漫画 #コミック #映像研に手を出すな

  • 原作は未読。アニメで初見。
    面白い。作画、テンポ、声優、オープニング、全部良い。
    一番は、形のないものが、徐々に出来上がっていく過程のキャラ達の「共感力」。仕事に直結するテーマだなと感じた。俺も絵が描けたらなー、と普通の営業マンが羨ましがってみた。

  • アニメ化が決まったので手を出してみた。
    アニウッド大通り亡き今、割とちょこちょこあったアニメ制作系のマンガがほとんど読まなくなっていたけど、こんな大物があったとは。
    これはアニメで見ると、えらい効果的になるんだろうなぁ、と思いつつ、漫画だからこそでもあって、これはすごい。
    実名作品も出てくるので、あの漫画の二の舞にもならないといい。

  • 衝撃映像って3万円で売れるんだな…
    でも無重力下でもラーメンを啜れる重力制御ラーメンどんぶりは買えない…(笑)

  • 『未来少年コナン』のアニメに感動してアニメを目指した娘さんが、えげつないプロデュースをする娘さんと同志となり、アニメ研のある高校へ行くが、いろいろあって彼女らは、映像研と言ふのを作らざるを得なくなる。
     岡田斗司夫説で、「手塚治虫と宮崎駿と岡田斗司夫をおにゃのこ化したキャラクターが活躍する話」と言ふのがある。なんかそんな感じ。かっこいい。

  • 想像(妄想)に全力でノッていく3人に、体が頭が駆り出される!
    とんがった妄想(結局!)の深さ、
    映像化への異常なこだわり、
    息のあったかけあい、
    はやく!続きを!

  • 浅草、金森、水崎の三人の少女がアニメを作る奮闘記。私が思うにこの作者さん、宮崎駿氏の影響大ではと思ってしまった。「飛行ポッド」、「戦車」とか。おまけに主人公の浅草の少女時代、「未来少年コナン」見てるし。絵は上手いです。緻密な感じじゃなくて、さささーと描いてしまったみたいな。三人の活躍に期待です。

  • 時に「猛獣使い」などど揶揄される
    プロダクション系プロデューサーが読むときっといいと思うマンガ。

    高校生女子3人がアニメ作る話。
    と、ひとことで言ってしまうとそういうことなんだけど
    その制作過程の描き方の粒度が想像を超えてる。

    挙動が読めない天才肌の監督と、
    常人の理解を超えてこだわる職人気質のアニメーターと、
    その2人のために場を作り、お金とスケジュールとモチベーションを管理して
    スーパー格好いい作品を生み出すプロデューサーの話。

    宮﨑駿の雑想ノートのような
    マニアックなイメージボードも熱いんだけど、
    ここにプロデューサーの視点が入ることで
    作品が俄然立体的に見えてくるのが面白い。


    まー、自分も制作側の人間なのでアレなんですが、
    制作現場って、どこかクリエイターを神格化しすぎるところがあって、
    スタープレイヤーをアサインすればあとはすることないみたいな。
    結果クリエイターが図に乗って傍若無人な振る舞いをしていることがあるんですが。
    でも彼らの思い通りにさせることが必ずしもいい仕事になるとは限らない。

    その作品よって誰をどうさせたいのか。
    目的は何で、それを達成するための最適な方法は何なのか。
    そこにかけられるリソースはどれくらいで、どう配分すべきか。
    作り手の独りよがりにならないように軌道修正し、
    みんなが幸せになるアウトプットをオンスケで導き出す。
    プロデューサーはその仕事の主人公と言ってもいい存在だと思います。
    かっけーなあ。

    とかく作り手の満足のために仕事をしてはならない。
    そもそも作り手なんてのは満足しない生き物なんですすいません。

  • だいぶ前に読んでメモしてあった感想を放出。
    時事に絡む内容は古いかも。

    漫画喫茶で読みました。

    水崎氏との出会いから予算審議会まで。

    個人的にアニメがすげぇ面白かった。
    もうね、浅草氏がこだわってる部分が理解できるし、楽しそうすぎるんだよ。
    おかげで設定がとか読むのに時間がかかる。

    吹き出しが凝ってる・・・のかな?
    建物にめり込まないように角度が付けられてる。

    金森氏はケチなんじゃなく、お金に対して真摯なだけなんだよね。
    ちゃんと成果に対しては報酬も出すし。
    無報酬の労働ほど無責任なものはないことが分かってる。
    更に、本人のヤル気(や今後のこと)と実際問題(納期やら予算やら)の整合が取れる超有能。

    水崎氏はカリスマ読者モデルってほど美人には見えないんだよね・・・。
    けど、あの世界では美人なんだろう。

    最後の「予算がなくてもやるタイプ」って評価は良いよね。
    予算審議そっちのけで自分たちでダメ出し始めるところなんかも素敵。

    メモ:
    浅草氏 まんじゅう顔の設定厨
    金森氏 金に細かい長身
    水崎氏 カリスマ読者モデルのアニメーター希望

  • この作品は、1ページに込められた情報量が多いので、読むのにとても時間がかかってしまう。それが、また楽しい。舞台となる芝浜高校、そのものも主人公の一つであるが如く、色んな場所につながっていて未だに全容は図りしれず把握できていない。脳内妄想の世界も魅力的で、読者であるはずの自分の妄想も加速する。
    また一つ楽しい作品に出会えた。

  • 青春時代の病的なまでの妄想が,まるで実在するかのように3人に共有されます.

    水崎ツバメっちは絵がとても上手い!!

    浅草氏の(新しい)オタク感は明るくていい.
    金森氏はこの作品をマネジメントしているのでは.

    3人の渾名が固定され無いのも,お互いに関係を探っている感じがして良いです.
    わたしも友人をなんて呼べばいいのかな,といちいち考えてしまいます.

  • アニメ制作に興味のある二人とプロデューサー気質な女の子が学校で映像研を立ち上げる物語。
    自分が思う最強な設定を考えて資料集を作るってあるあるだよね。
    創作をした人ならわかるワクワクをぶち込んだマンガだと思う。

  • アニメ化決定!湯浅政明監督によりテレビアニメ化!
    NHK 総合テレビで放送決定!アニメ制作に挑む女子高生の青春冒険ストーリー!
    楽しみですね。

  • 友だちと夢と妄想にまみれた学校生活。
    細かい設定にあふれたアニメ系の妄想や、妙に3D感を持たせた
    吹き出しの描写などが面白いです(やや読みにくいけど)。
    特徴のある絵は好き嫌い分かれるでしょうが、
    何か起こしてくれそうな気がする、そんなキャラクターたちですw。

  • 面白ぇ
    ゴチャゴチャした建物やら設定やら、動画みたいな作画やら、軽妙な台詞回しやら熱さやらが諸々ツボ
    職人とプロデューサー両方の視点があるのも、逆に熱さが論理武装されるみたいに感じる

  • アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ--想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す!(Amazon紹介より)

  • 想定していた以上の面白さ。1コマの密度が濃すぎて、1度読んだくらいでは楽しめきれない。2度、3度読み返すとまた新しい発見がある。
    (無重力空間で食べられるラーメンどんぶりの構造を妄想するだけで、どんぶり3杯はいけます)
    自主アニメ制作を目指して部活を立ち上げる主人公は女子3人。しかも一人は売れっ子読者モデルという女子力が振り切ってるキャラなのに、なぜかおっさん臭くて女子を感じさせない。でも不思議とキャラが立ってて魅力的。
    究極超人あ~るの光画部を想像しながら読んだけど、部活動としての濃さは光画部以上かもしれない。自分の妄想をノートに書き写して過去のある人、授業中ノートにパラパラ漫画を描いたことがある人は、どっぶり世界感にハマってしまうと思う。

  • これは面白い漫画だ。
    想像に没入が、まずある。
    想像を現実に引き寄せるために、アニメという手段を用いる。
    2巻も読みたいし、「フリップフラッパーズ」のようなアニメになるのも見たい。

  • アニメを作りたい女子たち3人が出会い、サークルを作り、秘密基地のような部室を作り、予算をとるための短編アニメを作るまでを描く1巻。増築を繰り返し迷宮さながらの学校のレイアウトや、設定オタの主人公が夢想する乗り物や、架空の世界のイメージがワクワクするほど楽しい。

  • 面白い!設定出て来たの全部見たい

  • 完結していないマンガにレビューは付けたくない派ですが、これは面白い。
    住んでみたい魅力的な街
    立っているキャラクター
    店舗の良いストーリーライン

    早くアニメ化してほしい

  • 簡単に夢想の世界に行けるというか、夢想を現実に引き寄せる力がすごい。
    金森氏かわいい!

  • いいものだった。アニメを作る、しかもきちんと締切とクオリティを予算を間に合わせるためにどうすべきか?という現実的な視点と、縦横無尽に想像を広げ、ディティールに凝った空想世界を広げていく、両面がすばらしいマンガ。

  • 「宮崎駿が好きな人、集まれ」の帯で集まってしまいました。明るいオタクな主人公とメンバーのセリフ回しも書き込みの多い絵も読んでいて楽しい!
    カリスマ読モが映写室に入るときの空気の動き(ぶわ)は映画館を思わせ、新しい何かの始まりを予感させます。
    連載時はカラーなのかな?全編カラーで読んでみたい。

全60件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

漫画家。1993年、神奈川県生まれ。2016年、「映像研には手を出すな!」でデビュー。2020年にはシリーズ累計100万部を突破。その後、アニメ化・実写ドラマ化もされた。自宅の庭のビオトープづくりを熱心におこなっている。

「2023年 『自宅で湿地帯ビオトープ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大童澄瞳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×