おじいちゃんの大脱走 (児童単行本)

  • 小学館
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本棚登録 : 35
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092906174

作品紹介・あらすじ

おじいちゃんと孫のなんとも悲しい冒険物語

物忘れがひどくなったおじいちゃん。
以前は、第二次世界大戦の時代、イギリス空軍のパイロットだった頃の勇ましいエピソードをよく話して聞かせてくれていた。ところが、そのうちに、そちらの方が現実みたいになってきた。
頭の中では、おじいちゃんは、今も、スピットファイアー機のコックピットにいる威勢のいい若きパイロットなのだ。
そして、とうとう、ロンドン帝国戦争博物館に入り込んで、スピットファイアーに乗り込んで大騒ぎする始末。
おじいちゃんの頭の中は、ひどくこんがらがってしまっているらしい。
たまりかねた、パパとママは、ついに、おじいちゃんを老人ホームに入れることにする。
すばらしく快適で、すばらしく楽しい老人ホームとは?

大好きなおじいちゃんがぼけていくのを見守りながら、何とかしようと奮闘する孫との心温まるはちゃめちゃな冒険物語。


【編集担当からのおすすめ情報】
おもしろいだけじゃないこの作品は、デイヴィッド・ウォリアムズのなかでもベスト1です。ユーモアたっぷりのデイヴィッドの作品は、どれもテンポ良く物語が展開して、読む手が止まらない物ばかりですが、この作品は、エンターテインメントのなかにも、シニカルな視点があり、多くのことを考えさせてくれます。

感想・レビュー・書評

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  • 私はこの本を読んで誰にでも必ず素敵なところがあるとわかりました。

  • 高学年向き 読後感はジーン
    イギリス空軍中佐だったおじいちゃんは頭の中がこんがらがって今が戦時中だと思い込んでいる。そんなおじいちゃんは悪魔の城みたいな老人ホームに入れられちゃった。孫のジャックと一緒にホームから大脱走して…。
    嫌なやつが嫌なやつすぎてイライラしちゃうけど、おじいちゃんの自分を貫く姿とおじいちゃんを信じて尊敬し続けるジャックの姿には心打たれる。物語だからこそできる終わり。

  • 認知症のおじいちゃんは第二次世界大戦のパイロット時代のことをぼくに話してくれる。老人ホームにいれられてしまったおじいちゃんとぼくの大脱走、大冒険の物語。

  •  ジャックのおじいちゃんは、自分が年金をもらっているおじいちゃんだということを忘れて、第二次大戦中のイギリス空軍のパイロットだと思い込んでしまっている。
     けれどもジャックは、そんなおじいちゃんに話しを合わせ、武勇伝を聞くのがとても楽しかった。

     おじいちゃんがしょっちゅう夜中に行方不明になるので、ジャックの両親はおじいちゃんを老人ホームに入れてしまった。ジャックは大反対だったのに。
     老人ホームを訪ねたジャックは、そこがとんでもない奴らの施設だと気づき、おじいちゃんを救出するために奮闘する。

  • ぼくが大好きなおじいちゃんは、英国空軍のパイロットとしてスピットファイアーで活躍した時のことをいつも話してくれていた。最近では頭が混乱して、現実でも英国空軍中佐だと思い込み、夜中に教会の尖塔に登ってしまったりする。母さんたちはとうとう老人ホームにおじいちゃんを入れてしまうが、面会に行ったぼくは、この老人ホームの恐ろしい秘密に気づく。誰も信じてくれない中、ぼくとおじいちゃんの大脱走計画が始まった!
    ユーモアたっぷり、ハラハラドキドキ、途中で読むのをやめられない物語です。

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著者プロフィール

イギリスのコメディアン・俳優・作家。ブリストル大学で演劇を専攻。卒業後、BBCのコメディ番組「リトル・ブリテン」で人気者になる。2008年から児童文学を執筆しはじめ、発表する作品がつぎつぎにベストセラー入りしている。ほかの作品に『ドレスを着た男子』(福音館書店)、『おばあちゃんは大どろぼう?!』(小学館)がある。

「2015年 『大好き!クサイさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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