- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093621717
作品紹介・あらすじ
神が現れ、国ができ、天皇の歴史が始まる-。日本最古の物語が誘う浪漫あふれる古代世界へ!あらすじと現代語訳付き原文で、すらすらよめる新編集。
感想・レビュー・書評
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古事記の著名なシーンを、現代語訳と原文の訓読文とセットで編集しているもの。
古事記と書いて「ふることふみ」。何度も聞いたタイトルだけど、実際読んだことはなし。初めて読んだけど、案外知っている。稲葉の白ウサギやスサノオノミコトなど、童話という形で知らず知らずに触れていて、馴染んでいるらしい。人名が相当読みにくいけれど、ふりがなのオンパレードと、現代語訳を先に持ってくる構成で、読みやすかった。
ところで天皇の享年130歳だの168歳だのと平気で書いてあるが、どう数えたんだろう?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古典って、こんなに面白かったんだ!
登場する神様が、みんなつっこみどころ満載です。〈食べ物の神さまは、鼻や口や尻から、さまざまな美味しいものを取り出しました〉は、ちょっと知りたくなかったな 笑。
やんちゃな小学生にうけそう。大人でも楽しく読めましたよ。現代とのつながりも見えて、鳥肌モノです。
世の中に数多くある神話の中でも、だんとつに面白いおはなしだと思います。 -
神様の世俗的な部分が垣間見えておもしろい。
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古事記について知りたい、音読したいと思って図書館から借りたはいいが、一気に7冊くらい借りたので後半になって勢い失せて読み切れなかった一冊。
書き下し文を声に出して読みたいと思って借りたが、全部の感じに読み仮名が振られているわけではなく
一度出てきた漢字はルビが省略されていて音読しづらかった。
その省略も規則性があるわけではなくところどころだったので音読するには不親切だと感じた。
天孫降臨まではだいたい頭に入ったので
また古事記に興味が湧いた時に天皇のところからお話を読みたい。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/50503
現代語訳と原文で気軽に読めるシリーズ全集。 -
"日本最古の書物古事記。
神様が表れて、日本国ができ、天皇の歴史が始まる。
いずれは、腰を据えて全文をじっくり読みたい。" -
ひととおりまとめて読むのは初めて。
既知のエピソードと未知のエピソード、どちらもたいへん楽しめた。神と人、歴史と伝説が溶け合った世界観で多くの登場人物が活き活きと動き出す、その様子がなんとも快く微笑ましい。ありふれたことが途方もないスケールで語られる、その可笑しさが神話の魅力のひとつだと思う。
神と神の間の異類婚、岩や首飾りや船といった物がごく当たり前に神として説明されていること、言葉の呪的な力の信仰など、興味深く感じたところも多々。特に言葉に関しては、単純な語彙の面でもおやと思うところがあって面白かった。「愛媛」って実はすごく古い言葉なのか。
砕けすぎない現代語訳と訓読の原文が古代世界の空気を伝えてくれる、総じてとてもとっつきやすい古事記だった。満足。
ただ、全文が掲載されているわけではなく、ところどころは概略だったり、途中に省略部分が含まれていたりする点だけは要注意。 -
日本神話の中に、一番最初に登場する罪は母殺し。母親の死の原因となった迦具土神(かぐつちのかみ)は、父に首を切られて殺された。
……でもそれで迦具土の神を殺しちゃうのは、ちょっとあんまりじゃないかなぁ。
で、火の神を殺しているうちに、妻は黄泉の国の火で煮炊きしたものを食べて、本当に手の届かない人になってしまった。迦具土神が黄泉へ行ったことで、黄泉に火がもたらされたの?
というか、迎えに行けるなら、子どもを殺してないで、さっさと迎えに行けばよかったのに。
伊邪那岐命は、衝動的で、あんまり思慮深くないな。
津見が罪になったんだ。
はじめて死んだのは母。彼女の死によって、生の輪郭が定まった。母は、生の母であり、死の母だった。
淡路島って、一番お兄さんもしくはお姉さんなんだ。
そのすぐ下が、四国の四つ子。…四つ子?
揖屋神社 東出雲http://www.hizumo-bussan.jp/
多賀大社http://www.tagataisya.or.jp/
のぼの森公園 亀山市http://www.city.kameyama.mie.jp/
出雲大社http://www.izumooyashiro.or.jp/
仁徳天皇
百済 和邇吉師(わにきし) 『論語』 孔子
全十巻
『千字文』 文字学習書
全一巻
神々がはちゃめちゃしてる上巻が一番面白い。下巻あたりになると、登場人物の名前を覚える気も無くなってくる。歴史に詳しくなっていくと、このあたりも面白くなるのかな。
建御雷神(たけみかずちのかみ)と沙本毘売(さほひめ)が好き。建御雷神は、刀の神から生まれた、神々の便利屋な感じがして、なんか良い。沙本毘売は、限界のある状況の中で、精一杯母親としてあろうとしたところが好き。 -
小説的な訳の仕方ではなくあくまで直訳という感じなので世界にどっぷりつかりたい人むけではないけれど(概略多いし)、それ抜きにしても今更ながらに古事記って面白いなあと思います。なんとなくの予習はできたんで池澤夏樹編のほうも読んでみようかな。
ドラマチックな盛り上がりもありかなり笑える箇所もあり。古代からブスは忌み嫌われてたということが明確になった。ひとめぼれで娶る、ブスは厭う。 -
とっても読みやすかったです。日本の神話に興味はあったのですが、どれもデザインが野暮ったいし文章も堅くて読む気がしなくて…。このシリーズとてもよさそうですね。今年中になんとか全巻読み切れないかな。
日本の神様は怒るとすぐ殺すし惚れるとすぐ求婚するなあと思いました。思いましたが、それは古事記が心理描写に重きをおいてないからそう思うのかな?と最後の解説を読んで思いました。この時代の人々は、人間というよりも動物らしくていいですね。いきいきとしています。でも、すぐ殺したり求婚しといて忘れるのはやめてほしい…