世界の中心で、愛をさけぶ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 6438
レビュー : 1279
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093860727

作品紹介・あらすじ

十数年前。高校時代。恋人の死。「喪失感」から始まる魂の彷徨の物語。落ち葉の匂いのするファーストキスではじまり、死を予感させる無菌状態の中でのキスで終わる。

感想・レビュー・書評

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  • 昔、映画も見た。ドラマも見た。
    そして突然今原作が読みたくなった。
    凄く純粋なお話しだな~相手が病気ってだけで悲劇な話になっちゃうけど、
    それだけじゃなく清んでて、キレイなお話しだった。
    映像でもそうだったけど、おじいちゃんの存在は大きいね。

  • 以下、本を読んだ2004年当時に書いた感想。



    さいごに残るのは、ただ不思議な感覚。
    いつも、本や映画の終わり方には不満や何かが付くのだけれど、
    何か、感情が粉よりもっともっと細かいものになって宙を舞った感じがした。この本の終わりと同じように。


    全体としては、さわやかだった。
    人間の上辺のところだけを描いている感も受けなかった、現に朔ちゃんがアキの生きている間に抱く感情は年頃であるが故のものも含まれていたし、朔ちゃんの心の窮屈さも深々と描かれていた。それなのに、何故かこちらは嫌気も窮屈さも感じなかった。
    それが良いことなのかそうでないのかは分からないが、
    これが片山恭一さんの本であり、わたしもそれを受け止めたいと思った。
    それとも、涙を流したり何か深くに沁みるものを感じなかったのは、わたしに感受性が無かったからかもしれない。

    人の心の何かをさっと掬うようなこの手法は、心地がよかったが、
    ただ一つ引っかかったのは、片山さんにとって色の無い世界は白黒なのだということ。
    やはり大半の人はそう思うのだろう、朔ちゃんもそうだったように。
    わたしが、大切な誰かを亡くしたときに見る世界もモノクロに映るのかなぁと、しみじみ思った。


    朔ちゃんは世界の中心で愛をさけんでいたのだろうか。
    どちらかというと、愛を粉よりもっともっと細かくしたものを舞わせていたような、そんな感じを受ける。わたしにとって最後のシーンはとても印象深かったようだ。
    そして、わたしは
    むしろ世界の中心で愛をさけんでいたのはアキの方ではないか
    と、少し思ったりした。

  • 再読。文章の美しさに衝撃を受ける。
    初めて読んだのは、ブームになったとき。小学生のくせに読んでいた。
    愛の意味も死の意味もわからずに読んで、泣けなくて、どこを読めばみんなのように泣けるのか知りたくて何度も読んだ。何度も読んで細部まで頭に入りすぎて、かえって泣けなくなってしまったりして。
    何度も読んで、知らず知らずのうちに、こういう文章を好むようになっていったのかもしれないと思う。
    「朝、目が覚めると泣いていた。いつものことだ。」から始まる第一章第一節は全文覚えようとしたことがあるくらい好きだった。無理だったけど。
    そういう本。

    「いまここにないものは、死んでからもやっぱりないと思うの。いまここにあるものだけが、死んでからもありつづけるんだと思うわ。うまく言えないけど」(p.129)

  • 2017.10.23
    話の内容はなんとなく知っていたが、
    映画もドラマも見た事がなかった。
    愛するひとが死んでしまう話というよりは
    愛するひとが亡くなったあと、
    残された側がどうやって死を乗り越え生きていくかという話だったと思う

    個人的に朔太郎のおじいさんと結婚した祖母が少し不憫だなと思った。
    おじいさんの心の中に別の女性がいて、死んだあとは骨だけでもそのひとと一緒になりたいと思うくらいだった事を知っていたのだろうか。

  • 感動した、良い本だと思った。
    彼女との時間が終わりに近づく中で、なんとか彼女を幸せにしたいという主人公の姿は胸を打った。

    この本は、特に「彼女が死んで悲しい」で終わるのではなく、その後の主人公の姿まで追っていたのが良かった。
    大切な人との別れは避けられないことだけれど、それでも毎日を生きていかなければならない。とはいえ忘れ去ることもできない。この葛藤は昔からずっと、人間が抱いてきたものだと思う。
    個人的には、自分の中で整理がつくまでは、その人のことだけを想っていたらいいんだろうな、と思った。いつか落ち着いて、現実世界に踏み出す時には、思い出だけでも十分だと思えるようになっているんだと思う。

  • お祖父さんの愛した人のお墓から骨を盗んでくるところ,ドキドキしました.純愛です.

  • あんね、

    ベッタベタかもしんないけど、
    展開が読めるのかもしんないけど、
    泣かそうと頑張りすぎ乙なのかもしんないけど、


    あたい、これは好きです。
    泣けるとは言わないけど
    一生の宝物とも言わないけど、

    別に悪いわけではないと思う。

    評判の先行が目立ち、評判と比べてつまらない、とか、逆に後の方になると、つまらないと評判だからつまんないんでしょ?みたいな風評がながれたりしたけど、

    駅で何気なくとって読む分には、おっけーおっけーだと思いますよ。


    個人的に「世界の中心がオーストラリアってのが意味わかんない」とかいう批判は嫌い。行間を読むという作業が必要です。


    高校ってゆー多感な時期に読んだから好きなのかもしんないけどね。

  • 今更読了。映画も見てない。彼女を助けてくださいくらいしか知らない。ということでオチだけは知っているそんな私ですが、思ったよりも面白かったです。
    有名になりすぎたのと、恋人が死ぬという今となっては食傷気味のネタの代名詞になってしまった、だからある意味で読者からのあらゆる期待が過剰にかかってしまうんだと思う。
    なんだったかな、主人公と友人のなんか古風な掛け合いが好きだった。

  • 作家の片山さんが同郷で手にした本。上手く現在と過去を交差させていると思います。淡く幼い本来なら、成長するに従ってただ懐かしい記憶になる初恋。その初恋の失い方があまりに痛くて切なくて…
    自分は初恋の思い出もたいしたものではないので、不謹慎にも羨ましいと思った。

  • 仲良くなった頃に書いて送ったリクエスト葉書。
    まさかそんな事になるなんて。

    現在を少しだけ。
    そこから過去へ。
    どんな生活をしていたのか、どんな話をしていたのか。
    どこにでもある日常で、大事な日常。

    若いからこそできる事、というのもあります。
    大人になったらできない選択ばかりです。
    読んでいて最大の謎は、最後。
    よくもまぁあちらの両親はこの状態を招いて
    何も言わなかったものだ、と。
    あきらめていた、のでしょうか?

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