カルプス・アルピス

著者 :
  • 小学館
3.19
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本棚登録 : 732
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861267

作品紹介・あらすじ

嶽本野ばらが夭折の天才画家・田仲容子と紡ぐ恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 浮いている幸せ一つまた一つ見つける先に何が見えるか

    野ばら先生独特の文体が好きなので、今回も楽しんで読めた。最初から、いない。小説だからできる書き方。田仲容子宣誓の挿絵も素晴らしかったです。


  • 目次に載せられた田仲さんの絵に惹き込まれて、「素敵な絵を描く人だなぁ」と思いながら、いざ読み終わってあとがきを読むと、、、
    もう少しはやく読んでいればよかった。そうすれば、もっとはやく、田仲容子という画家を知ることができたのに…。
    小説自体はそこまで長くはなく、すぐに読み終えました。良かれ悪かれ、野ばらさんらしい、素敵なお話だと思います。が、読んでいて突飛な展開に引っかかったり、話が続いているのか掌編なのか違和感があったりもしました。
    しかし、そんな違和感は全て、野ばらさんのあとがきで払拭されることとなります。それは、この小説は、野ばらさんが自分でも想像していなかったほどの変容を見せた、魂の震える想いと、魂が交錯した物語だった、ということです。確かに、読み進めるにつれて、豁然としてスペクタクルなものを感じるなにかが、この作品にはあります。読めて良かったです。(いつもに増して言葉にすることが難しいこの感じ、やはり素晴らしい余韻を遺してくれた本でした)

  • 面白かったです。
    嶽本野ばらさんの小説でもありますが、田仲容子さんの画集のようでもありました。
    忘れて、思い出して、失って、続いていく。
    田仲容子さんは初めて知りました。寂しい青が綺麗な絵です。

  • 穏やかな青、柔らかな水、冷たくない氷とあつくない太陽。

  • 絵がとても素敵でした。
    最後まで読み終わり、絵を見返しました。
    あとがきを読んで、もう一度絵を見返しました。

  • 記憶喪失とか言った時点で嫌な感じがした。色々有り得ない展開だらけで案の定置いていかれ、男が多重人格だった!ていうくだりには「ハァ?」ってなった。訳が分からない。話がつながってなさすぎ。全体的な内容のべったべた感が読んでいて気持ちが冷めてしまった。
    画家の方の紹介の文は、興味がない人にとっては本当にどうでもいいって思うだろうなってくらいどうでもいい。
    野ばらさんの本を何冊か読んで思ったことは、登場人物に違いがなさすぎる。みんな同じ人に見えてつまらない。それぞれの話で登場人物が好きな服のブランドは違うけど、服のブランドなんかでは人物の性格とか見た目とか全然分からない。知らないブランドが出てきたらネットで調べるほど熱心な読書家じゃないし。下妻とか十四歳〜とかはやりすぎだけど、もうちょっと人物に違いがあればいいのに。
    やっぱり野ばらさんの本は、読んでいてイライラしてしまうときがあるし中2チックな文章に疲れてしまう。だからしばらくは読むのをやめようと思う。

  • ぷかぷか浮いてるみたいなイメージの物語だった

    最後が意外性があって好き
    そうかそうか、感心してしまった
    野ばらさんの書く男の人好きだなぁって
    改めて考えさせられました

    最後の小話も不思議で素敵だった!

  • 既読。

  • 作者が絵を見て受けたインスピレーションを物語にしているようで、趣向がおもしろい

    また、結末が野ばら様独特の破滅的なオチ?じゃなかったので、かなり好き

  • いい話だったな〜
    野ばらさんお得意の幸せの形

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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