コレキヨの恋文

  • 小学館
4.13
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本棚登録 : 493
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863261

感想・レビュー・書評

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  • 私は経済の話が苦手なようで、いつも無意識のうちに呼び飛ばしてしまう傾向にあるのですが、今回は経済音痴の私にもかなりわかりやすかったです。

    最終章の、さくら子首相が是清からの手紙を読み終えた後の何とも言えぬしんみり感と余韻がとてもよかったのに・・・。戻ってこないさくら子を心配して様子を見に来た官邸スタッフとのちょっとドタバタなやりとりの部分いらなかったかも。最後の部分がちょっと軽すぎて残念。

    数ヶ月前に幸田真音さんの「天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債」を読んでいて、予習できてたので、理解しやすかったのかも。

    現代は80年前の是清のいた時代ととても似ている、そっくりだ。不思議ですね。「歴史は繰り返される」ってホントなんだ。私は歴史「も」苦手だけど、現代とこれだけ似通っている時代の話なら、すんなり頭に入っていきそう。大正から昭和にかけての時代に少し興味が出てきました。是清さんは殺されてしまったけど、そこは繰り返されたりしないよね?80年前、その後日本は戦争へとむかってしまうけど、そこは繰り返さないよね?

  • もしドラよりもよい。

  • Good

  • 女性首相がタイムスリップして高橋是清と邂逅することで政治を学んで日本を復興させる日本人にとっての痛快な物語。
    大正末期から昭和初期が平成の世の中とリンクしているのが不気味。

  • もしドラみたいな感じの本だとちょっと舐めて読みましたが、物語性もあって面白かったです。
    経済のこと、歴史のこともわかりやすかったです。
    実在の政治家さんの名前をもじったような登場人物も多く、イメージしやすかったです(笑)
    表紙絵に魅かれましたが、挿絵はありませんでした。残念。

  • マクロ政策の役割をライトノベルの容易な語り口で勉強できる点が新鮮。内容の濃さと、物語としてのおもしろさのバランスがいいので、幅広く楽しめると思う。

    以下の人にオススメ
    ・経済は昔勉強したけど忘れた
    ・マクロ経済政策とはどんなものか知りたい
    ・GDP目標やインフレデフレ、国債金利、金融・財政政策、TPPの意味を知りたい
    ・有能なイケメンが出てくる話が読みたい
    ・SFファンタジーが読みたい

    参考文献にも挙げられている『昭和金融恐慌史』もぜひ。

  • 201X年 政治の経験もほとんど無いまま初の女性総理大臣になった主人公のさくら子。
    首相官邸の庭園の桜の木の下にたたずむ一人の老人。
    それは1910-20年代に6つの内閣で大蔵大臣として活躍した高橋是清だった。
    ということで始まる物語。
    デフレ、GDP、家計と財政、TPPに関してよく分かる物語。
    著者の主張が全て正しいかどうかは判断が付かないが、勉強になりました。
    本が書かれた2012年までの日本の経済・政治情勢がそのまま舞台となっており、嘘つき首相(菅首相)やライオン首相(小泉首相)の話も出てくる。ビックリするのが、1920年前後にも同様の首相がいた事実があり、是清の時代と、現代が非常に似ていることに驚かされる

  • 全てが中途半端な感じがした。
    他の人たちは何を求めてこの本を読んだんだろう。
    ストーリーとして面白いわけではないし、
    100年くらい前の歴史を学ぶには内容がピンポイントにすぎるし、
    経済について学ぶには内容が浅い。
    途中で嫌になりました。

  • なんとなく分からないことを、なんとなく分からせてくれる。

  • 日露戦争時の外債発行や大正バブル崩壊・世界恐慌のデフレを脱却したにも関わらず、226事件で暗殺されてしまった高橋是清が時代を超えて現在の新米女性総理大臣とやりとりを行うストーリーです。
    「もしドラ」の政治経済版のような読みやすさがあります。

    当時の経済状態と現在の類似性が高いのは驚きました。アベノミクスも基本的には、同様の政策なので当時のようにうまくいくことを期待します。

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著者プロフィール

東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立、09年に株式会社三橋貴明事務所を設立した。
2007年、インターネット上の公表データから韓国経済の実態を分析し、内容をまとめた『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)がベストセラーとなる。その後も意欲的に新著を発表している。単行本執筆と同時に、雑誌への連載・寄稿、テレビ・ラジオ番組への出演、全国各地での講演などに活躍している。また、 当人のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の1日のアクセスユーザー数は7万人、推定ユーザー数は21万人に達している。2012年1月現在、人気ブログランキングの「政治部門」1位、総合ランキング2位(参加ブログ総数は約90万件)である。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
主な著書に『国民の教養』(扶桑社)、『疑惑の報道』(飛鳥新社)、『2012年大恐慌に沈む世界 蘇る日本』(徳間書店)、『増税のウソ』(青春出版社)、
『三橋貴明の「日本経済」の真実がよく分かる本』(PHP研究所)などがある。

「2012年 『ユーロ崩壊!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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