猫のマルモ

著者 :
  • 小学館
3.52
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本棚登録 : 167
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864138

作品紹介・あらすじ

言葉の達人・大宮エリーの心に沁みる物語集

「猫のマルモ」では仕事における才能の意味を。
「青ガニのサワッチ」ではコンプレックスへの向き合い方を。
「はみだしトン子」では自分の人生を自分のために自分らしく生きることを。
「フクロウのフォーフォー」では知識ではなく、心で感じることの大切さを。
「杉の木トロール」では、夢をあきらめず見続けることのきらめきを。
「陶芸家のチーちゃん」では大切な人を信じることの強さを。
「ツバメのくるり」では愛することの尊さを・・・。
全7編を通じて人間に必要なこと、考えるべきことを問いかけます。
一見、大人の童話のような読みやすい親しみやすいパッケージ。
そこには、強い強い人間への愛と人生への応援が込められています。
誰にでも思い当たる日々の苦悩や不安や行き詰まっていることをテーマに書かれているので、共感できる部分がたくさんあるはずです。
読めば必ず心が洗われ、癒やされ、温められる…。
そんな、いつまでもいつまでも大切にしたくなるような、新しい大人のファンタジー小説の誕生です。





【編集担当からのおすすめ情報】
映像、音楽、映画、絵画・・・。様々な世界でマルチな才能を発揮し、引っ張りだこの大宮エリーさんがどうしても人々に届けたかった短編小説集。今回、以前雑誌に掲載された幻の名作「猫のマルモ」「青ガニのサワッチ」を収録。さらに、それ以外の5編書き下ろしに挑んでいただきました。
「言葉の天才」エリーさん渾身の一冊は、誰もの心に柔らかく入り込む童話のようでもあり、人間の真理を突く哲学のようでもあり。大宮エリーさんならではの世界観に溢れた一冊となりました。
皆さんは、どのお話が心の宝物になりましたか。心が疲れている方にとっての栄養剤でもあり、また心を浄化する清涼剤のようでもあり・・・。必ず、どんな方にも、心の宝物となる一編が見つかるはずです。
出会いと別れの時期に大切な人へのプレゼントとしても最適な一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 好みは分かれると思うけれど、読み終わった後はほっこりする短編集でした。

  • 悩める動物や植物たちの生き方。

    猫のマルモ、望んでいる仕事と才能。
    青ガニのサワッチ、鈍臭いことへのコンプレックスの克服。
    蟻のトン子、集団からはみ出ることの自分らしさに胸を張る不安と勇気。

    杉の木トロール、新しい場所へ行きたいという夢。
    フクロウのフォーフォー、知らないことを知らないと言える正直さと自分の考え。

    チワワのちーちゃん、大切な人を信じる強い気持ち。
    ツバメのくるり、愛を知らないツバメが見つけた真実の愛。

    人間にもおおいに当てはまるという話。

  • ☆3にしたけどあまり好きではない。

    あとがきに「大人の童話」とあって、少し納得。

    なんだろう、疲れている人、心が弱っている人向き?飛びつきたくない、と思ってしまうのは、私がそうでないからか、はたまた同族嫌悪か。

  • 動物を主人公にした絵本のような物語の短編集
    設定やメッセージは率直で子供向けにも思えるが
    陶芸家のチーちゃん、ツバメのくるりの二篇は引き込まれた

  • めっちゃくちゃよかったです。
    前からね、ずーっとずーっと読みたくて。
    でも、なかなかこころに余裕なくて読める気持ちにならなくて。やっと読めました。やっぱりよい本◎
    陶芸家のチーちゃんは、つい去年あった出来事にシンクロしまくりだったし(はらはらしたけど、ハッピーエンドでよかった)、他のお話で「イメージするんだ」というお話もよかったな。毎日毎日イメージすると、実現する。これってほんとだいじなことだと思いました。
    手元に置いておきたい本。
    また読むかもです。

  • 心にしみる短編集。
    童話形式なので好き嫌いあるかも。

  • 15/09/19
    ・やっぱり、やっぱり、自分は、自分でいたい。おかしいのかしら。どうしてみんなのようにできないんだろう。どうしてみんなのように、みんなの輪の中でうまくやっていくことができないんだろう。疑問を感じてしまうんだろう。
    (P90 はみだしトン子)

    動物たちが主人公の寓話的なお話でこれは児童書でもいいかと。小学生~中学生くらいの子が読めば救われることがたくさんあるかと。

    ・バスの窓から見える木々が、みんな、大丈夫だというようにお辞儀します。信じることだよ、と葉っぱが手をふっています。(P217 陶芸家のチーちゃん)

  • 童話的。動物が話す。動物の世界がある。
    個人的にはふくろうの話がすきです。
    「知っている」ことがえらいんじゃない。
    「知らない」ことがあってもいい。
    さらっと読めて心がほっこりする一冊です。

  • あとがきに「大人の絵本」と書いてあったが、まさに絵のない絵本みたいな感じ。
    できすぎていて自分には少し物足りない。

  • 2015年4月刊。7編の連作短編。擬人化された動物または、植物が主人公の童話的なお話。タイトルになっている猫のマルモが良かった。後の6編は、似たようなお話が続き食傷気味に。大宮さんのイラストが、とぼけていて、やさしく、とても良い。

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著者プロフィール

画家、美術家、作家。広告代理店勤務を経て、ラジオのパーソナリティ、映画監督、舞台の作演出など多方面で活躍。2012年に福武總一郎氏のモンブラン国際文化賞のお祝いとして制作したライブペインティング作品「お祝いの調べ:直島」をきっかけに絵画制作をはじめる。現在は個展や芸術祭で作品を出展し、高い評価を得ている。近著に絵本『虹のくじら』(美術出版社)など著書も多数。

「2019年 『ハートのレオナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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