十の輪をくぐる

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 947
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865982

感想・レビュー・書評

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  • 強い母の愛の物語。

  • 2022.08.05
    山形に行けず 涙

    認知症の母親との最後の日々
    母について知らなかった様々なことを知り、自分を見つめ直す息子の話


    認知症
    バレーボール
    東洋の魔女
    暴力を振るう旦那
    実家に帰るが煙たがれる
    育てづらい息子
    ADHD
    水難事故
    熊本
    福岡
    春高バレー
    東京オリンピック


    どんな展開になるのか予想がつかない物語。
    一人一人の人生に物語があって
    それは一生誰にも言いたくないことだってあるのかも
    相手のことを知ろうとすること
    それと同時に自分のことも知ること

  • 泰介の幼い頃の描写や、大人になってからの仕事ぶりにはイライラしてしまったけど、後半あー、そういう設定なのかと。
    でもそれで許されるというのもなんだか腑に落ちないのは心が狭い?
    実際こんな旦那さんだったら無理かも。
    もっと泰介の良さを出してもよかったのでは。
    母の苦労、老いて認知症、バレーボール、東京オリンピック、妻、娘との関係。
    そして泰介の特性、多分亡くなった父も?
    過去と現在を行きつ戻りつつ謎解きの要素ありで文章は読みやすい。

  • 十の輪をくぐる
    辻堂ゆめさん。

    母の強さ。
    ヒシヒシと伝わってきました。

    結婚。子育て。って奥が深いなー。



  • 辛い辛い万津子の人生。老後や人生の最期は幸せを感じましたか?事故の真実を知ることが出来ましたか?…と問いかけたくなりました

  • うーん、そうね、もう発達障害だよね。この主人公の性格の悪さは確かにADHDの代表的な症状だとは思うけど、子どものときの周りの無理解って辛い。過去と現在がうまく絡まっていく感じでもないのだけど、それでも万津子の過去は気になるし、泰介の生きづらい現在も気になる。登場人物たちが織りなす物語が、妙にリアルで生々しいからかな。
    東京オリンピックが二回来て、十の輪をくぐった人が確かにいるんだな。でもこの物語、あんまりオリンピック関係ないような…。
    万津子の生きた過去をより詳しく描写するだけでもきっと面白いだろうな。現在の物語も重松清感があって好き。

  • 60年の時を経て東京オリンピック、特にバレーボールを軸に話が行ったり来たりする。発達障害を持つ主人公泰介が母にいかに守られていたかという気づきの物語。
    この欠点だらけの男に嫌気がさしながら、周りの善良な人々にあきれながら読了。
    ラストは良かったけれど、もう少し早く気付けばもっと良かった。

  • 2時間ドラマ風な家族劇。

  • 苦しか球ば、拾って拾って拾って、最後に決めたんばなかね。

  • 予定通り2020年にオリンピックが行われる世界線の話になってる。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。東京大学在学中の2014年、「夢のトビラは泉の中に」で、第13回『このミステリーがすごい!』大賞《優秀賞》を受賞。15年、同作を改題した『いなくなった私へ』でデビュー。21年、『十の輪をくぐる』で吉川英治文学新人賞候補、『トリカゴ』で大藪春彦賞受賞。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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