恋するたなだ君

著者 :
  • 小学館
3.28
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本棚登録 : 153
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093875776

感想・レビュー・書評

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  • 僕には評価をする事が難しい異世界ものです。不思議の国のアリスのように不思議な街に迷い込んで一目ぼれした相手を追いかける話ですが、荒唐無稽がどうとかいうよりも食べる場所が極端に少ない蟹を食べているような気分になります。
    こういうテイストが一部では需要があるのでしょうか。藤谷さんの不思議で下世話な世界観は好きなのですが、これは個人的に受け入れがたかった。

  • たなだ君いいと思う

  • 感想
    掴もうとするとヌルリと逃げていく。異世界に迷い込むというより文化の違う隣の町に迷い込んだよう。たなだくんは何を追いかけるのか。

  • 真黒社長が支配する不思議な街で、たなだ君はまばさんと出会った。

    一目惚れしたまばさんに自分を知ってもらうことから始まった恋の行方。

    ホテイホテル布袋に飾られている大きな布袋像。
    それを守るホテイガードたち、イガラシとヤタガラシ。
    桃が大好物の宮沢秘書、ゲストルームという名の牢屋の番人俊造さんに奥さん。
    歪んだ愛情でまばさんに執着した真黒社長。

    ファンタジーぽい。
    七福神たちのイラズラ)^o^(

  • なんと愉快で、酔わせてくれるんだろう。悪酔いしないし。爽快!

  • たなだくん頭悪いしキモい

  • これは変わった本だなぁ。異世界と言う点では伊坂幸太郎にも通じるような気もするけれど、同じではないし、著者に興味を持ちました。

  • むちゃくちゃな話なんだけど、このころの藤谷さんの作品は弾けていて面白い。

  • まばさんが女の人でほっとしました
    たなだくんの思いが全部詰まった感じの話でした
    ラノベに近い言い回しで、背景がよく見えてよかった
    たなだくんが一生懸命で

    いや、ほんとにまばさんは男の人だと思った
    だとしても、たなだくんは助けに行くんだろうなーと
    たなだくんかっこいいよ


    くちづけする青年と青年
    「なんなんだよ、もう」思わずぼやきが漏れ、男の手に1万円札を押し込んで僕は店を出た。

  • 三章に差し掛かったところで止まってる。
    キルケゴールの不安のような、あそこまで細かくはないけど、その雰囲気が印象に残った。

    まだ話は滑り出したばかりで、たなだくんが一心不乱に彼女の背中を追いかけ続けている熱っぽいところが面白い。

  • 片手間に読んでしまったせいで、面白さ半減してしまった気がする。しかし好みの本なら片手間なんかに読まないから、これは好みではなかった証拠になる。この物語は、簡単にいってしまえばドタバタラブコメディ。アリスが時計うさぎを追いかけるように、一目惚れした女性を追いかけ不条理な世界に迷い込んだ男。正直この本に描かれる不条理の世界はわざとらしくてピンとこなかったけど、たなだ君がまばさんに語りかける言葉は、胸に染みたかなぁ。ネタバレだけど、ラストらへんの「僕はあなたを、愛していないと思います」からの流れは秀逸かも。

  • ものすごく変な話。読み始めは突っ走る主人公にも、次々に登場する奇妙な人たちにも、すぐ脱線する会話にもなじめず、くらくらした。しかし読み終わってみれば「もしかしていい話だったかも?」と思えたから不思議だ。ぐにゃぐにゃしてつかみどころがなく、読んでいると平衡感覚を失う話だが、嫌いではない。くどいようだが、文章で酔ったのは初めてだ(笑)。

  • 恋をすると何も見えなくなるのね!なんか話はあんまりよくわからなかった。

  • いつかノイタミナでアニメで見たい作品です。みんな素晴らしきキ○ガイです。

  • 藤谷さんの書くリズムが、ときどき、たなだ君の言葉を
    となりで、耳で聞いているような気分になりました。

    ファンタジーなんだけど、夢の中では感じられないような
    ものがちゃんとある、たなだ君の行った街。
    冴えない日々を送っていた冴えないたなだ君だけれど、
    目の前に突然生まれたきもちに
    まっすぐにつきすすむたなだ君は、とても魅力的で、
    なんだか応援したくなってしまうのです。

    あははと笑ってしまったところ
    「慌ててグレープフルーツジュースを飲み干そうとすると
    氷が喉を直撃してさらにむせ返り、ぽんとやけに気持ちのいい
    音がして口から氷が飛び出して目の前のスープの残りにぼしゃり
    もう本当に僕なんか死んだほうがいいかもしれん。」

    恋っていいなぁとしみじみ思ったのでした!

  • <内容>道ばたで会った女性(しかも後ろ姿)に、一瞬にして恋に落ちてしまった主人公・たなだ君は、それから2日間、命の危険に身を晒し、投獄され、さまざまな災厄に巻き込まれ……。 おもしろキャラ全開の個性的かつ気になる登場人物、どこまでも果てしなく飛んでいく妄想の膨らませ方で構築する世界観及びそのディテールによる、全く新しいラブ・ストーリー。

  • 恋するということはこんなふうにみっともなく恥ずかし気もなく突っ走ることなのかもしれない。

  • 子供向けかなぁ。

    ファンタジーすぎて、ようわからんという感じ。

    チャーリーとチョコレート工場を読んだ様な。

    あんまり好きじゃない。

  • 恋ねぇ・・・

  • 自分がずっと乗りたかった車に乗る主人公、たなだ君。
    そこにひかれて読み始めました。
    落ち込んだときに読んだので、なおさら勇気付けられました。
    人生、捨てたもんじゃない!って思い出せる話でした。

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著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。2014年、『世界でいちばん美しい』(小学館)で織田作之助賞を受賞。主な作品に『おがたQ、という女』(小学館)、『下北沢』(リトルモア/ポプラ文庫)、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)、『船に乗れ!』(ジャイブ/ポプラ文庫)、『我が異邦』(新潮社)、『燃えよ、あんず』(小学館)など多数。エッセイ集に『小説は君のためにある』(ちくまプリマ―新書)など。

「2021年 『睦家四姉妹図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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