この国を出よ

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897297

感想・レビュー・書評

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  • 大前氏と柳井氏の対談本かと思いきや、各氏が小レポートを数本提出してそれをつなぎ合わせたような構成だった。これなら大前氏・柳井氏がそれぞれ別々に同じような趣旨で出版しても同じではないかと思ったが、大前氏と柳井氏という二大巨匠を一枚の看板に持ってくることが本書の最大の出版目的だったのかもしれない。

    中身は終始、日本に対する批判である。「日本はダメ。海外は素晴らしい」というスタンスで両氏が私見を述べているが、事実認識を誤っていると思われる部分もあり、注意深く読む必要がある。

    それとなく自分の自慢話を入れ込むあたりは「ミスター自画自賛」の大前氏らしいが、氏の鋭い指摘や分析はさすがである。また、政治に対する柳井氏のスタンスには共感する。普段自分が日本の政治家や官僚、日本人に感じている疑問や失望、怒りなどを両氏が明快な言葉にしてくれている箇所が多かった。

    全体を通して両氏が語っていることには概ね同意する。
    特に今の日本に対する両氏の警鐘に我々日本人は耳を傾ける必要があるだろう。

  • この国を出よ、そして舞い戻れ。
    日本国内にいて、日本企業でサラリーマンをしていることが、自己客観視することを妨げ、最もマズい!
    対談形式のため深くはない。
    ただ旅に出ても意味がない。仕事で出ないと。そういうマインドで仕事をしないといけない。

  • 日本の惨状、日本を担う人材がいないことを実感、痛感、納得。体裁を整えてるだけではいずれ破綻。企業も個人も。対談形式で内容がシンプルでまとまったコラムでわかりやすかった。税制、教育、などなどについてはなるほど。コーポレートメモリーない企業、もしドラ流行ってもドラッカー読まない、確かに。もっと勉強しよう。

  • 柳井さんさすが

  • この国を出よ

    成功している時こそ自己否定。
    安定を求めずに常にハングリーであるべき。それが結果として、安定に繋がる!

    サラリーマンとビジネスマンは違う。
    自ら考え、自ら行動する人になれ

    ハングリー精神を持つには明確な目標が必要不可欠!!!

    仕事だけでなく、プライベートでも目標を持つ!

  • 大前さんも柳井さんの本も好きなので期待したのですが、エッセイを交互に書くと話が深くならず期待はずれでした。一人が書いた本のほうが良いです。1+1=2以上になるのは難しいですね。

  • 柳井さんの意見が精神的なものに偏っていたのが少し残念だった。

    日本が経済・教育面で他国に『遅れている』ことを自覚しなければならない。

    人材育成・政治家育成・小さな政府

  • 柳井・大前両氏の日本の政治・経済・教育に対する危機感がひしひしと伝わってくる。
    政治家はもはや選挙屋になってしまっているという記述がとても印象的であった。
    本書の題名を見たときは「日本人なのに日本を捨てろってことか」と反感を覚えたが、読むと日本を出て世界に揉まれ日本へ帰って来いということらしい。
    内戦が終わり、多くの先進国に移住していたエリートたちが帰国し奇跡の経済発展を遂げているルワンダがその見本になるかもしれない。

  • 大前研一、柳井正、どちらも好きな論客。それぞれの書は何冊か読んだが、二人で論じると共通点も多く、起業家精神を持った若者にはよい道標になるのではないだろうか。又この国をどうする、どうしたら立て直せるかという部分については維新の会の橋本氏の政策のもとになった一院制、道州制について少し述べている。決められない政治、教育の問題等、今の日本の問題が数々述べられ、解決策が述べられている。個人的には自分が面白いと思う仕事を思う存分したいと思った。

  • 大前研一と柳井正というツートップ。対談形式とはいえ、まとめ方は御手洗・丹羽「会社は誰のために」風。最近こういうやり方が流行ってるのかな?ある程度意見がまとまった形でアウトプットされるのでいいけど。一部はあまり建設的な意見になっていない部分もあったけど、総論では大賛成。この国を出て、具体的にどうするか?まで書かないのは、そのくらいの自立ができないと生き残れないんだよ、ということでしょう。柳井正さんへの印象は本を読むようになってだいぶ変わったなぁ。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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