千里眼岬美由紀 (小学館文庫 R ま- 2-8)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094032581

感想・レビュー・書評

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  • 爆破スイッチが押されてしまった。

    前巻の驚きの続き、ですが、これまた驚きでした。
    さらに驚きの人物登場、でしたし
    あっちもこっちも大変な状態に。
    主人公は好きに突き進んでいます。

    あちらの言い分にも納得するものはあります。
    贅沢を覚えるからこそ、目指すからこそ、な状態。
    しかしマザーテレサは無理があります。
    そこまで献身になれる思考回路でもないですし。

    一応平和にはなりましたが、これ現実にあると
    色々と掃除が大変そうだな…な展開ばかりでした。
    ちょっと気になるのは、助け出すまでの過程。
    語られない方がいい時もありますが
    気になります。

  • 忽然と姿を消した北朝鮮の女性を追って
    ニューヨークに飛んだ美由紀

    9.11に巻き込まれてしまう。
    心を通い合わせる2人

    一報、北朝鮮に拉致されたと思われていた少女が
    姿を現し 嵯峨が閉じた心に寄り添う

    一気に話が進んだ1冊

  • アメリカの9.11テロに遭遇してたとは

  • 昔読んだ本

  • 旧シリーズ第6弾。

    岬美由紀の前に、メフィスト・グループの幹部であるダビデが現われ、彼女の心に揺さぶりをかけてきます。美由紀は李秀卿に苛立ちをぶつけ、おたがいの立場の相違にあらためて向きあわされることになります。

    そんななか、李は蒲生刑事の監視を逸らして逃亡してしまうという事件が起こります。嵯峨は李の行方を追おうとしますが、岡江所長はそうした彼の身勝手な行動に憤り、けっきょく美由紀と嵯峨、そして倉石の3人は東京カウンセリングセンターを飛び出します。

    美由紀は李を追ってアメリカに旅立ち、そこでテロに遭遇することになります。一方嵯峨は、北朝鮮に拉致されていた星野亜希子が発見されたことを知り、彼女の記憶をとりもどさせようと尽力します。

    今回も、壮大なスケールの物語で、少々ついていけないと感じてしまいました。

  • 岬美由紀の言動をすべて看破する北朝鮮の謎の刺客・李秀卿が、身近警護網を突破。その直後、日本海海岸で北朝鮮に拉致されたとみられていた少女・星野亜希子が思わぬかたちで発見される。李の残した数少ない手がかりをもとに、岬美由紀は一路、ニューヨークへ。ついに彼女の居場所を突き止めたが…。危難の果て、突如、二人の女のあいだに芽生えた友情ー。しかし、そのときこそ、“悪魔という名の神”の密使・ダビデが最後のカードを切った瞬間だった。

  • 2015.05.17. 読了

    岬美由紀と李秀卿リスギョン

  •  これは よかった。過去最高と言える。ハードカバー版「千里眼の瞳」に大幅加筆した作品らしい。加筆した部分は謎の黒子と戦闘シーンらしいのでそれはイマイチだと思うが、ストーリーほかが素晴らしい。

     北朝鮮による拉致、アラブによるアメリカ同時テロをストーリーに盛り込んでいるんだが、そこが好きというわけではない。

    人間らしさが出てきたことに尽きる

     ヒーロー嵯峨はカウンセラーとしてのサイドストーリーを十分こなしている。脇役蒲生刑事もまぁまぁいい味出している(少し単調にすぎるが)。人物の描きこみがイマイチに思える千里眼シリーズにも幅が出てきた感じがある。

     さて、ヒロイン岬はというと、酔うし、ミスするし、自暴自棄にもなるしってことで人間味あふれている。スーパーヒロインではなくなってきているところがとても読みやすい。
    (もっともところどころではスーパーヒロインぶりを発揮してしまうのだが・・・)

     ストーリーも、北朝鮮拉致かと思うと単なる異常者の事件だったり、北朝鮮スパイが悪役かと思えばそうではなく、むしろ岬クローンみたいな役回りがあって読み応えがあった。

     松岡作品では初めてよかったと思える作品だった。未読の「千里眼 洗脳試験」や最近の作品も読みたくなったな。

  • 読了。

  •  「千里眼 メフィストの復讐」続編。東京カウンセリングセンターの爆破は勘違い、またしても美由紀はメフィスト・コンサルティングのダビデに一本とられた形に。一方、李秀卿(リ・スギョン)は蒲生刑事の見張りがあったにも関わらず、忽然と姿を消した。慌てる蒲生の元に、さらなる電話が。なんと、北朝鮮に拉致されたと思われていた星野亜希子本人からであった。

     嵯峨、倉石、朝比奈、そして美由紀も、全員が東京カウンセリングセンターを辞めることになったり(これには驚き!)、実は北朝鮮に拉致されたのではなかった星野亜希子の登場だったりと、物語は予期せぬ方向へ。結局美由紀は李秀卿を追ってニューヨークへ渡ることになるのだが、まさかそこでも二人が心を通わせる運びになるとは。本当はものすごく純粋なだけなんだろうね、李秀卿。世界貿易センタービルでのエレベーターからの脱出、アフガニスタンでの戦車での逃亡劇など息もつかせぬシーンもあり、最後のディズニーランドでのどこか抜けた2人のやりとりで笑えるシーンもありでバランス良し。李秀卿が、敵(?)ながらものすごく魅力的だなぁ。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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