海が見える家 (小学館文庫 は 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064391

感想・レビュー・書評

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  • 32歳の時に父を亡くしましたが、遺品を整理していて19歳の父の日記を発見して涙したことを思い出しました。豊かで幸せな生活とはこういうことなのではないでしょうか。金儲けに血眼になったり、人のカネで贅沢をしたり、周囲の人にペコペコさせたり、仲間内で凝り固まって他人を排除したりといった統一教会と自民党が目指す社会ではなくて。こども家庭庁とか異次元の少子化対策とか、ほんとバカバカしい。自分の子どもすらまともな大人に育てられないくせに。

  • 就職した会社を一ヶ月で辞めた文哉は、父の突然の死を見ず知らずの男性からの電話で知らされる。
    父はある時から田舎暮らしを始めていたが、文哉も姉の宏美もそこへ行ったこともなく、何年も父とは会っていなかった。
    そのため、父の暮らしていた家に行ってから、生前の父を知ることになる。
    そこには、自分たちの知らない父親の姿があった。
    社会に馴染めずに仕事を辞めてしまった自分と父親の人生に向き合いながら過ごす日々の中で、少しずつ文哉は変わって行く。

    2023.5.21

  • 千葉の海沿いの町で、文哉と離れて一人でいった父の遺品を整理しながらその暮らしぶりに想いを寄せ、地域の人々と交流していくといった話で、なかなか良かった。凪子の登場が薄いまま終わったなと気になったが、続編があるようでそちらで活躍するのかな。

  • 入社1ヶ月で会社を辞めた直後、父親の死を知らされたところから物語が始まる。何も上手く行かない主人公が、違う住処で、違う立場になって今までと違う考えや行動ができるようになるところが良かったです。少しこれからの過ごし方を考えました。

  • 姉に幸あれ!!

  • 同じ景色を見るため。
    色々と任せたままだというのに自分は自由に好きなことばかりしていて、申し訳なさとかないのだろうか。
    手探りの状態ではあったが、丁寧に依頼をこなしたからこそ信頼されたのだろうな。

  • 面白くて直ぐに読み終えました。
    小説中の各節の番号が短く区切られいますので、とても読みやすかったです。
    主人公の文哉がブラック企業を1か月で辞めると疎遠だった父親の訃報が、そして、父の住んでいた南房総へ向かい父親の足跡をたどりはじめることに。後半は姉の宏美さんも南房総へ。
    南房総の皆さんとの心温まるふれあいが素敵でした。
    幸せとは何かを本当に穏やかに問いかけてます。
    とても穏やか物語です。
    文哉と姉の宏美さんは、この南房総で暮らすのかなあ。
    続編が出てますので直ぐに着手したいと思います。楽しみです。

  • きっかけは会社を辞めたことから、こんなに人生が変わるなんて…
    読みながら私までワクワクしてきたことに気づいた。
    田舎が好きになり、ぶっきらぼうだけど優しい人がいて、まつわる話に引き込まれた。
    人生は楽しむんだということに改めて気付かされました。
    楽しもう、私のこれからの人生を!!

  • 02月-18。3.0点。
    就職してすぐに退職した主人公。あまり仲良くなかった父親が、房総で急死したと連絡が。房総へ駆けつけ、父親の遺品整理等をするが。。。

    疎遠で、最近の父親の暮らしが全くわからなかった主人公、父親の意外な一面に気づいていく。劇的なイベントとか無いが、面白い小説。少しずつだけど主人公の変化が頼もしい。

  • もうすぐ閉店になる八重洲ブックセンターに行くと、最も売れた小説として平棚にあった。ブラック企業をすぐに辞めてしまった文哉。ずっと疎遠だった父芳雄は、仕事を辞め千葉で一人暮らしをしていた。父が死んだと知らせがあり、残された千葉の海の近くの家を整理しようとした。近所の人たちから知らされる意外な父の姿。

    なかなか良かった。父のしていた仕事を引き継ごうか迷う辺り、近所の人たちの描写などしみじみとする。ある意味芳雄のような生き方に憧れる。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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