- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064391
感想・レビュー・書評
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幸せの尺度は人それぞれというテーマだった
これを大学院の時に感じてて、自分は地元で過ごせる就職先を選んだはずだったんだけどなぁ思てたんとちゃうなぁとしみじみ
カバーの爽やかさで手に取って買ったけど爽やかな描写より、日常の嫌な事だったり何も無い毎日を日記のように記してある本だったからある意味拍子抜けした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事を辞め、都会から田舎へ引っ越し、父の住んでいた家で過ごす。
ほんわかしてるけど、問題もあり、みたいな話。 -
自然の素晴らしさ、人の温かさ、父の本当の姿を主人公が知ることができて良かったと思う。
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仕事とは? 生きがいとは? 幸せとは? と自問しても、勿論正解はありません。それらに対して何を求めるのか、何を基準に考えるか等、価値観や持っている物差しの違いで変わるでしょう。
本書は、そんな理想と現実のギャップに悩んでいる人へ、一つのヒント或いは一歩踏み出す勇気を与えてくれる、そんな物語だと思いました。
入社1ヶ月で会社を辞めた主人公・文哉。直後、疎遠にしていた父の死を知らされます。遺されたのは、南房総の丘にある「海が見える家」でした。 遺品を整理しながら、文哉は父の足跡を辿っていき、様々な意外な事実を突きつけられていくのでした。そこには、文哉の知らない父が生きていて、父の遺品、交流した人、見ていた風景、海の恵み‥、それらの声・父の想いに耳を澄ますことで、文哉は自分の生き方を見つめ直し、深めていきます。
330ページほどの物語ですが、脚本のように57の場面に分かれ、加えて一文が短いので、とても読みやすいです。
ある意味、文哉の今後の生き方の軸足が定まったところで終わるので、続編も気になるところです。
余談ですが、はらだみずきさん初読みで、更に著者が男性であることを初めて知り(スミマセン)、自分の無知さと思い込みの危険さを痛感しました。
続編が何冊も出ている本書に、〝あったかさ〟と〝ホッコリ感〟をいただきました。 -
自分にとって、はらだみずきさんの初作品でした。亡くなった父の足跡を辿りながら、自分の生き方を見つめ直す文哉につい感情移入をしてしまいました。周りの人達が暖かく、ほっこりさせられましたが、唯一姉の宏美だけは自己中に思えてしまいました…。目の前にある仕事に感謝しながらも、自分の人生を楽しむために精一杯努力しなければならないと思いました。
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「人生に楽な道ってものが存在するとすれば、じゃあなぜ君はそれを選ばないの?人生は楽しむためにあるんじゃないの?」
「自分の人生がおもしろくないなら、なぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんなに評価されようが、自分で納得していない人生なんてまったく意味がない」
ーー幸せは、自分で掴み取るもの。人に決められるものではない。
新卒1年目で退職し、数ヶ月後オーストラリアに行こうとしている今の私には、この本が伝えたかったことがとても深く沁みた。
死ぬほど辛くてつまらない現状をどうにか打破したくて、そうしないと自分の心が死んでしまう気がして、海外行きを決意した。私にとっての幸せは、楽しい時間を過ごすこと!楽しさは、刺激と安心の両方から生まれる。それが生まれる環境は、私にとっては海外だった。ただそれだけのことだ。
これからも、私は私の人生を全力で楽しく生きる!主人公みたいに、やりたいことを全部やりきろう!そう思わせてくれた作品。 -
悩んでるとき、くよくよしてるときに読むと、良い意味でも悪い意味でも背中を押してもらえる本。
先が気になるとかはないけど、主人公がチクチク感じてるところでシンクロして色んな思いを馳せてしまう。子の立場で、親の立場で。
後悔しない人生って、あるのかなぁ…。あってほしいなぁ。
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いま、30代後半でこの本を読んでよかった。
社会人だったり家族を持ったり色々な軸があるが、自分が幸せだと思うことが全て。 -
その生き方も、アリですなぁ~
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入社1ヶ月で退職した都内在住の青年が、父の訃報を知らされるところから始まる。青年が、父の千葉・房総半島での生き様を全く知らず、最期の地でどのように過ごしていたかを父の知人や遺品整理から突きつけられていく。
「幸せの尺度」とはを考えさせられる。長期休暇で自分自身を見直すのに良いのでは。