山に抱かれた家 (小学館文庫 は 3-5)

  • 小学館
3.96
  • (8)
  • (8)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 250
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094073386

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 海が見える家シリーズの続編です。
    海の家から山の家へと物語は続いていきます。
    良かったです。
    群馬県の山中の廃屋同然の家を購入し、今回は慣れない山の生活で四苦八苦する文哉ですが、周りの協力も得ながら頑張って生活していきます。
    最後の凪子からの手紙が良かったです。
    文哉と凪子が山に抱かれた家で暮らす姿を見てみたいです。
    頑張れ文哉^_^

  • 久しぶりのシリーズ、今回は海が見える家ではなく山での生活がスタートしました。
    自給自足的な暮らしは期待しすぎず、悲観しすぎず、諦めずな主人公。
    大事な事はどこで生活してもやはり人との繋がりなのだなと。
    癖のある人にも怒らず好感を持たれるような関係を作れる主人公にその地で生きていくための戦略?すら感じます。
    新しい生活の場ではちょっとした勇気も必要なのだとも。
    この先のシリーズも楽しみです。

  • てっきり房総半島で終わって、ずいぶんと宙ぶらりんだなと悶々としてたけど、続編が出てこんな早くに読める僥倖。ノーマークだったので平台で見つけて→よっしゃ。ラストの凪子の手紙にウルッとじんわり来てます。今回来ないのかなと思いつつ待ち侘びてしまった、凪子が教習所ってフッ。市蔵の癖が凄いけど村人6軒も相当な癖のある、房総半島も最初は人間関係に苦労したけど、鉈で作業とかふみやもたくましくなった。田舎に逃げただけと糾弾された元カノとの会話も現実社会と山と比較出来ているのが上手。山〜本当に楽しいし楽しみすぎる。

  • はらだみずき『山に抱かれた家』
    2024年 小学館文庫

    大好きな『海が見える家』シリーズの新章スタートです!めっちゃ嬉しい!!
    舞台を海辺から山間部の集落に移しての物語の始まりです。
    まずはこうしてまた文哉に会えたことに感謝です。
    山の家とはいえ、まだまだ人が住める状況でない家と庭と畑。これを海の家での体験と夢を糧に開拓していく姿に胸が熱くなります。
    僕はもう文哉のような若さはないけど、僕自身も憧れる生活を文哉が頑張って自分のものとしていこうとしていることにわくわくします。
    そして凪子とはどうなっていくのか。
    物語はまだまだ序章。これからどう展開していくのか、更なる展開も楽しみです。

    #はらだみずき
    #山に抱かれた家
    #小学館文庫
    #読了

  • 海の見える家からのファンです。文哉の成長、今回が一番強く感じられました。このシリーズ、とにかくその場に自分がいるような臨場感と、主人公への憑依感が半端ないです。

  • 田舎暮らしのイメージを少し具体的に肉付けしてくれる。

  • 海の見える家から山に抱かれた家とともに、文哉は生活の拠点を山へと移す。
    田舎の山の家を購入するための資金
    荒れ果てた家屋
    山に現れる動物や害虫
    新たな人間関係

    癖のある菊次郎の存在に困惑する部分もありましたが、生きて行く以上は割り切って考えることも大切なのだと思う。情があれば人はそれに頼ってしまう。

    田舎で暮らすということは嫌なことは嫌だとはっきり言うことも大切だと言う言葉は的を得ているかも。

    凪子が田舎に溶け込めるか心配する文哉だけど、むしろ女性の方がこういうのは逞しいものなのかも。

    安易な田舎暮らしへの憧れは止めときましょう

    それでもこの先が気になります。

  • 新しく始めた生活は。
    誰か一人からでも注意される人間というのは、接する事により何かしら問題が起こる可能性があるからだろ。
    どんな環境であったとしても、一緒に決めた場所ならば共に暮らしていくべきだろ。

  • あまり一気読みするほど熱中できる本ってないけど、このシリーズは本当に自分の心を躍らせてくれて、気づいたら読み終わってしまう。

    今回から舞台は山になったけど、自分のワクワクする道で逆境を楽しみ、跳ね除けていく史哉のたくましさが羨ましい。

    今作で1番印象的だったのが、史哉が元恋人の美晴や知人の都倉と電話で話をするシーン。

    頑張ったって認めてもらえない
    悪いのは自分じゃなくていつもまわり
    やりがいのない世界に嫌気がさしている

    都会に暮らし、そう言う美晴に対して、田舎に暮らし、全てが自分次第の世界で生きている史哉

    自分がやりたいことで暮らしていけば、お金でも替えられないものが手に入るかもしれない。
    都会の便利さや快適さは、お金を払って買えるわけで、それを手に入れるためには、お金のために稼がなくてはならない。

    人や環境のせいにして自分の不幸を嘆く美晴と、自分次第の世界に飛び込み、開き直って自分の生きる道を見つけた史哉の対比が見えた。

    都会でしか得られないものもあるし、田舎でしか得られないものもある。
    自分が何を大切に生きていきたいのか?お金?家族?恋人?ワクワク?
    を問われている気がした。

    どこで生きるか?も大事。
    でも、そこで自分の人生を楽しいものにするか?つまらないものにするか?は自分次第。

    人や環境は変えられないけど、変えられるものに目を向けて嫌なことや苦しいことの中にも楽しさを見出していける人は強いなと思う。



  • 中盤まで、凪子は無理だろうとか、なんか決めつける感じの主人公の傲慢さにイラッとしましたが、途中からは興味深く読めました。
    まだまだ続きそうです。
    今後の二人の山での暮らしと、商売の広がりが楽しみです。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

はらだみずきの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×