あおい (小学館文庫 に 17-1)

著者 : 西加奈子

• 小学館 (2007年6月6日発売)

感想・レビュー・書評

[mgtgatwgさんの感想 · 2016年1月26日]

情景や感情の描写が、単純じゃないけど分かりやすくていいなと思った。
風やバスを男の子に例えるのとか、すごく愛おしく感じて、こんな人がいつまでも、どっかでおって欲しいと思う。
カザマ君が好き。

[gaogaoさんの感想 · 2016年1月25日]

西加奈子2冊目読了。
デビュー作を読んでみました。
登場人物が10代で若く、そして恋愛と死がテーマになっているのは、売れる文学作品の鉄板モチーフなのかも。
女性ならではの心情が書かれていて（僕にはこの辺はよくわからないけど）、青春の息苦しさが（笑）伝わってきました。生きるって息苦しい。
熟練された前回読んだ作品と比べると、このデビュー作なら今後に期待できると、出版社は思って当然だろうな〜と。
ビジネスライクに考えてしまいました。

[もちこさんの感想 · 2015年12月6日]

節々に共感して、みんなを愛おしく思えた。

[mugeさんの感想 · 2015年11月15日]

愛おしいなあ

[tontororangeさんの感想 · 2015年11月2日]

西さんのデビュー作、どのような作品か気になって読んでみました。デビュー作だから拙いところもあるのかな？と思っていましたが、そんなことなく、とても完成度の高い作品でした。
あまり西さんの作品を読んだことがありませんが、情景描写がそのまま素直に丁寧に、西さんらしくされていて、うまいな…すごい良いなと思いながら読みました。すごく太っていて、感情の起伏があまりわからない、みいちゃんのキャラがとても好き。さっちゃんがカザマくんのことを好きになりそうで、その気持ちを逸らそうとしている気持ちもよく分かる。表題作のあおいは大好きですが、他の二編は少しダークなので苦手かも。

[ひょいさんの感想 · 2015年10月31日]

西加奈子のデビュー作。あらすじは別として、一冊目からして関西弁を使った文章で日常を描いていく西加奈子節が出来上がっていることに驚く。

[リマインさんの感想 · 2015年10月2日]

長野から見上げた星空はめっちゃ綺麗だと思う。

[じゅえさんの感想 · 2015年9月17日]

あおいのみぃちゃんは好きだけど、表題作よりサムのこととか空心町深夜２時の方が好き。特に空心町は暗重の方の西加奈子で、タイトルの通りの時間に読んだらいつまでもずぶずぶと落ち込んでいられそうで良い。

[しんちゃんさんの感想 · 2015年8月15日]

27才、スナック勤務のあたしは、おなかに「俺の国」と称した変な地図を彫っている3才年下のダメ学生・カザマ君と４ヶ月前から同棲している。
表題作あおいは不思議な女性が描く不思議な女性の物語。 ここまで熱く誰かを想うことは少ないだろうし、性格の屈折具合も(主人公なのに)垣間見えてくる。主人公のあたしは変な行動をするし(妊娠が発覚して突然長野のペンションへ住み込みのバイトへ行ったり。しかも１日も経たずに抜けちゃう！)、カザマ君だって急に大食いになる変な学生だし、でもそのどちらも共感という気持ち抜きで愛おしくなるような作品。
短編として入っている「サムのこと」 サムの死とその周辺にいる友人たち。 熱い友情ではないけど、熱い(寒い？)サムのことを静かに思い返し、静かに涙を流せるそんなステキな作品。

[ぴぴーこさんの感想 · 2015年3月28日]

あさイチのゲストで西加奈子さんが出てて、彼女にとても興味を持ち、全部読んでみようと思って読んだ初めの一冊。小説を読むのはすごく久しぶり。肩の力がぬけてとてもリラックスして読んでいる自分に気付いた。
こういう読書もいいな。
私もみっちゃんと友達になりたい。やりたいことが定まっていて、一直線に生きてる人って憧れる。
もうひとつの話は、なんでサムはサムだったんだろう。

著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ！』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。