海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001548

感想・レビュー・書評

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  • 下では物語が動き始めて、何か起こりそう。後半に期待!

  • 思いもしないことが次々に起きて、考えたことないことに対する考え方や、会ったことないタイプの人がでてくる。
    その独特の世界を受け入れたり、理解したりしようとしすぎると困惑するが、興味は湧くし、夢中になってしまう。

  • 村上春樹の代表作とあって、ドライブマイカーから入って2作目となります。全くあらすじも知らない状態から読み始め、世界で1番タフな15歳というフレーズからその少年のストーリーかと思いきや、2つのストーリーが同時並行で進んでいく面白さがあります。2つの話を行ったり来たりとなるため、ちょうど良いテンポで気持ちの切り替えもでき非常に読みやすく引き込まれました。下巻まで読んだ上での感想となりますがまた、気になる点や理解できない点が多く残ったままとなりました。自分としては読み切れたので退屈とは思いませんでしたが、人に勧めることはないといった感じです。

  • 春樹流の文章にどんどん引き込まれたが、途中、暴力的でとてもグロい場面があり読むのをやめたくなった。

  • 「それも決まりなんだ。目を閉じちゃいけない。目を閉じても、ものごとはちっとも良くならない。目を閉じて何かが消えるわけじゃないんだ。それどころか、次に目を開けたときにはものごとはもっと悪くなっている。私たちはそういう世界に住んでいるんだよ、ナカタさん。しっかりと目を開けるんだ。目を閉じるのは弱虫のやることだ。現実から目をそらすのは卑怯もののやることだ。君が目を閉じ、耳をふさいでいるあいだにも時は刻まれているんだ。コツコツと」

    「僕らの人生にはもう後戻りができないというポイントがある。それからケースとしてはずっと少ないけれど、もうこれから先には進めないというポイントがある。そういうポイントが来たら、良いことであれ悪いことであれ、僕らはただ黙ってそれを受け入れるしかない。僕らはそんなふうに生きているんだ。」

  • どうだったかな?

  • 2回目なのに初めて読んだような新鮮な感覚。
    (ただ忘れてるだけ)

    病んでるときに読み始めてしまった
    病みが深まりそう…
    けど途中でやめたくない…

  • ノルウェイの森が「リアリズム小説」と言われていた所以がやっと分かった。

    15歳の僕と大島さんの会話は
    THE 村上春樹!って感じなんだけど
    視点によって全然文体が違うから
    やっぱ意図的に「やれやれ」なのか、と納得。

    なにが始まるのか、ぞくぞくする。

    時々比喩に唸る。
    「戸棚の奥に忘れられていたパンを連想させる硬くこわばっている声のトーン」とか誰が思いつく????

  • #2023.12.#19

  • よくわからないが、読み終わった。
    続きを読みたいので、何がそうさせているのか考えたい。

  • 下巻に記載

  • 15歳になった少年カフカは家を出て高松へ。その町の図書館に居候する。一方、戦時中に謎の病気に罹り字の読み書きができない老人も不可思議な事件に巻き込まれつつも四国へ目指す。いくつもの伏線をばら撒いたような(上)巻。空から魚が降るシーンは映画「マグノリア」、ジョニウォーカー氏の冷蔵庫の中の猫の死体はカポーティの小説にあった。

  • 15歳の家出少年カフカと記憶を失った老人ナカタさんの失くしたものを探求する物語。2人が失った物が1つに繋がっていく流れは読んでいて心地の良かった。
    設定や展開は全く想像できない物であり夢中になれた。
    意味がわからないがそれで良いと思わせてくれる作品。

  • 15歳の家出少年、田村カフカは、四国は髙松の私設図書館に居候することに。カフカの家出の理由は、「お前はいつかその手で父親を殺し、いつか母親と交わることになる」、「父を殺し、母と姉と交わる」という父親の不吉な予言(?)から逃れること。図書館では、「性同一性障害の女性のゲイ」大島さん(姉か?)、そして図書館の管理者佐伯さん(母親か?)と出会う。父親は著名な彫刻家で、カフカが家出した後何者かに殺害されてしまう。実は、四国に着いた直後、図書館から宿泊ホテルへの帰り道で四時間ほど気を失い、森の中で目覚めたとき服に血糊がベットリと着いていた事があるカフカ。父親殺害への関与は?

    カフカと並行して、ナカタさんの物語が進む。子供の頃(戦争末期)に集団催眠にかかって記憶を無くし、知恵遅れとなってしまった老人ナカタさんは、中野区在住。猫とお話ができる特技を活かし迷子猫を捜索する日々。ゴマちゃんを探して空き地を張っていると、黒い大きな犬が現れ、猫殺しジョニー・ウォーカー宅へと導かれる。ジョニー・ウォーカーを求められるまま殺害(しかし、気がつくと、服に浴びたはずの返り血は消えて空き地に気絶していて…)。ジョニー・ウォーカーは、カフカの父親? ナカタさんは、イワシとアジを空から降らせたり、大量のヒルを空から降らせたり、不不思議な力を見せつつヒッチハイクで西へ向かう。

    カフカの物語とナカタさんの物語は今後どう交錯していくのか。そして、夢と現実の錯綜は?

    大島さんが、鋭い洞察を連発している。「この世界において、退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ。」「自然というのは、ある意味では不自然なものだ。安らぎというのは、ある意味では威嚇的なものだ。」なるほど上手いこというなあ、と感心してしまった。

    若かりし佐伯さんのヒット曲「海辺のカフカ」から、カフカ繋がりで久保田早紀の「異邦人」を連想してしまった。違うか!

  • 主人公は15歳で家出少年の田村カフカと、文字が読めない代わりに猫と会話ができるナカタさん。2人の話が同時に進んでいく構成。
    上巻は主人公と関わる人たちや巻き込まれる事件についてが主だったので、起承転結の起承といえる。

    村上春樹の小説を初めて読んだが、情景や心理描写を並べる部分が多いため、読み手に想像力があれば容易だがなければ難しいという印象を抱いた。慣れるまでに時間がかかったとも言える。

  • 中学生くらいのときに読んですっかり忘れてたので再読。当時、カフカくんと同じ年くらいだった自分は彼の行動力にひたすら驚かされてた記憶があるんだけど、時を経て読んでも彼の行動力はすごいな!まさに世界で一番タフな15歳!
    あとナカタさんかわいい。下巻も読む。

  • 初の村上春樹は、子供の頃に父の本棚でその独特のタイトルがただならぬ個性を放っていた、海辺のカフカから入ってみることに。

    前情報無しで読み進めたので、すっかり引き込まれて続きが気になり、一心不乱に読了。

    日常の、こざっぱりと清潔で気持ち良いルーティーンを丁寧に一つ一つ確認するように表現してくれるところが、なんだかすごく癖になる。登場人物の愛着や執着、大事にしている日々の儀式がありありと思い浮かぶ。

    そんな規則性の中にあって、だからこそなお一層怪しく潜む奇怪な事象が際立って話を幻想的にする。

    世間一般論に流されて、無感覚に生きることに疑問を投げかける。下巻が楽しみだ。

  • 高校時代の友人が繰り返しこの作品を読んでいたので、なにか印象的な作品の一つ

    いつか読もうと思っていたけど、なかなか手を出せずにいた

    読み終わった結果、すべての作品を読んだわけではないけど、自己的なイメージでいう、村上春樹らしい作品

    問いかけが多く、遠回りを延々として、ひとつの真実に近づいていくスタイル、他のスタイルを読んでみたい

  • 感想は下の方で。

  • 不思議な世界

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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