未来いそっぷ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.66
  • (337)
  • (467)
  • (810)
  • (41)
  • (4)
本棚登録 : 5492
感想 : 341
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098265

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学生の頃にめちゃくちゃハマって読んでいた星新一さんのショートショート。
    大人になった今読んでも本当に面白い!
    ・新しがりや
    ・熱中
    ・ある夜の物語
    この3つがお気に入り。熱中はオチが分からなくて読み直したけど意味が分かったら気に入ってしまった。

  • イソップ童話を改変して一筋縄では行かないような教訓に変える辺り作者の味が出ている気がする。

  • SF短編集、というと語弊があるかな。昔と現代と未来を小気味よく繋いでいく物語たちは、どれも面白く、短いので通勤通学にオススメです。カップラーメンができあがるまでにトリップできるくらいの力はあります。

  • 古本屋でまとめて安くなっていたので購入した一冊。そこそこ星新一作品には触れてきたつもりだけど、どうにも飽きないし、まだまだ身体に染み込ませたいなとすら感じた。
    特に面白く感じたのはウサギとカメ、いい上役、やさしい人柄、熱中。熱中は読んでたらこんなひどいやつあるか。という感じだけど、イマの人はこの作の主人公よろしく次から次へと新しいこと探しに奔走しているような気もした。モノと情報があふれる現代だから暇がこわいのかもしれないけど、いまいちピンとこない。自分はどうなんだろう。

  • 面白かったタイトル
    ・余暇の芸術
    ・オフィスの妖精
    ・ある夜の物語

    会社での話が多かった印象でした。面白い!

  • [自宅]

    塾の理科の先生(なぜ??)に読み聞かされて、面白いから買ってくれ、と即座にネット購入させられた本。私自身は、星新一は"教材"として読んだことがある程度で、個人的に自分で出会った記憶も、面白さは感じるもののハマるほどの面白さは感じたことがない。が、息子がここまで"内容"の面白さを体感して本を欲しがったことはつゆなかったので、ケチな私も、ついでに目に付いた"悪魔のいる天国"と一緒に、二冊即購入してあげた。

    するとどうやら、"イソップ物語"のもじり?話が息子の感性をヒットしたらしい。ふーん、一応同冊子内の他の作品も読んではいるけど同時購入のもう一冊には一向に手を出さないところを見ると、"星新一"にハマったのではなく、恐らく幼少期に大分気に入っていた、慣れ親しんだイソップという題材、そしてその新境地?に魅されたというところか??

    当初、一瞬「図書館の本じゃいけないの?(そんなに急ぐの、待てないの?)」と振っては見たもの珍しく購入を強要してきたのは正解だったみたい。その時の気持ちとしては、「自分で所有したい」という気持ちだったらしいけど、入手した翌日には、目次の気に入った作品名と、該当ページの縁にマーカーで色を付けている始末。

    ブームはこの一冊で終わってしまうのかもしれないけれど、たったそれだけの行為でも「買ってよかったな」と親バカ気分を味わえた。こういう経験ならもっとしたいな、また何かに興味を持ってくれないかしら?

  • 今の時代を見透かしていたかのような話の数々。
    特にお気に入りは、
    「底なしの沼」(今の国際情勢だって同じものかもしれない)「ある商品」(人間の欲にくらんだ浅はかさ)
    「いい上役」(愛社精神を持ってもらうために有用かも)
    「少年と両親」(これはこわいブラックユーモア)
    「ねらった金庫」(このアイデアいいかも)
    「企業内の聖人」(社長って現場の仕事できなくていいしね)
    「夢の時代」(夢に夢を持ちすぎてもだめなのかも)
    「たそがれ」(地球だって疲れるよね)

  • うーん、これもまたレトロフューチャーだなあ。「秘密組織」とか「盗賊団」なんて言葉も懐かしい。まさに古典SF!ってかんじ。そんな中でサンタクロースが人々のところを転々とする話がじんわり来た。20000118

  • 星新一は1000本以上のショートショートを書いたそうだ。私が読んだのはまだその中の100くらいかもしれないけど、どの話も安定して面白いのがすごい。短いので、バスの中や休み時間などにすいすい読めるのがいい。
    収録作の中で特にお気に入りは「電話連絡」たった2ページなのにオチが効いていて面白い。ショートショートの神髄を見た、という感じ。「やさしい人柄」「価値検査機」も好き。「底なし沼」の冒頭で、“ここ150年のあいだ、正確には2001年から…”という文章が出てきました。この本が出された頃には、2001年なんて遠い遠い未来の話だったのでしょうが、2018年現在読んでも、こんなに新鮮に面白く、楽しい気持にさせてくる星新一はやはりすごいと思った。きっと150年後にも読み継がれていることだろう。

  • 中学、高校生時代くらいに、何かの機会で手に取り一読出来ていれは、その時にしか得られない刺激になる。自分がそうでした。
    星さんのショートショートは思春期に触れるのが何よりもいい。古さと新しさが混在するからだろうと思います。

    こんな作家は唯一無二で、なかなか次の世代のショートショート作品に出逢えてないな~。
    ・・と、そう思うこと自体が○○取った証拠か。笑
    いかんいかんw

全341件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

星新一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×