どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131528

感想・レビュー・書評

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  • 以前,長野県松本市の旧制高等学校記念館に行ったときに
    卒業生の一人として,この北杜夫さんのプロフィールと「青春記」の紹介がされており興味を持っていたところ,2011年秋に訃報。

    これは読まなくては・・・と思いやっと手にとることができました。

    旧制高等学校のエピソードは,記念館で部屋の作りや事件,習慣などを見たあとだったのでとてもイメージできて楽しく読めました。

    また,斉藤茂吉の息子であるというのも大変興味深くて,父親である茂吉像を垣間見ることが出来たり,親が有名であるということに対して息子がどう感じているかというのを感じることができました。

    しかしホントに旧制高等学校は楽しそうだなーと。旧制高校は男子しか入学が許されないので,余計にそう思えるのかも。大学もいいなあ~

    作中で,青春時代に書いた詩や日記を晒すページがあるんですが,ご本人はひどすぎる,恥ずかしいと評しているものの,私は単純にすごいなあと感心して読みました・・・w
    「大学生にもなってこんな日記を」って,今の大学生だったらこんなの書けるかしら・・・?(学制が変わって,今の「大学生」は当時の「大学生」よりも年下だけど)

    なかなか好感を持てる人物で,ユーモラスで楽しく読めたんですが,最後の方はちょっと…ちょっとだけ,飽きてしましました(^_^;)

  • これを読まずと大学生は語れない。
    バイト先の社長にそう言われ読んでみた本の中に僕はなにか運命を感じた。

    人生は棒に振れ、しかし一日はもっと大切にすべきだ。

  • 上がったり、下がったり

  • 木原敏江さんの作品「麻利と新吾」が誕生するきっかけとして、この作品を挙げられていて、いつか読みたいと思っていました。
    バッキャローの応酬。青春だなあ…。忍者の人が特に面白かった。

    ご冥福をお祈りいたします。

  • 北杜夫さんが亡くなってしまいました。
    学生時代から、よく読んだ小説の1つです。
    どくとるマンボウシリーズは、大好きでした。
    当時は、単行本しかなかったので、今では自宅の書棚にもありません。
    ほのぼのとする小説が多かったようです。
    沢山の元気をもらえました。

    当時を想い出して、文庫本を1冊 Amazon に発注することにしました。

    心より、ご冥福をお祈りします。

  • 中学か高校の時に読んで、こういう生活をおくりたくて、大学では寮に入りました。つうか、狙いの寮に入るために大学を決めたようなもの(^^;)。

  • 私のゆるいもの・エッセイ好きはここから始まっているのではないかと思います。
    小学生の頃、おばあちゃんちに埃まみれになって置いてありました。
    内容がどうのというより、松本の旧制高校での生活ぶりに憧れました。
    ストーブの上で焼き芋をしながら、先生にテストの山場を聞く姿が思い浮かびます。

  • 青春ってこんなに恥ずかしいのか!と思わされました。読んでいてむず痒かったけれど面白かったです。

  • 北杜夫らしい諧謔やユーモアがふんだんにちりばめられていてそれなりに楽しめるが、題材をうまく活かせていないように感じた。
    作者の天邪鬼は、「青春」というある意味「まっすぐな」テーマとは相性よくないんじゃないかな。

    個人的には、『昆虫記』の方が好み。

  • ユーモアだけでなく、その時代の空気、町の雰囲気、鬱屈した学生独特の感情まで語られていて、まさに青春記であった。一気に読んでしまった。

    松本にいるうちに読めてよかった。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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