機巧のイヴ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101207919

感想・レビュー・書評

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  • 先の時代を垣間見る様なストーリーで
    からくり人形を通してそれぞれの心情を垣間みせ
    心を宿すのかという問いかけている。
    日本はAIロボットに愛着がある民族なのですんなりと読めると思います!

  • 4.03/538
    内容(「BOOK」データベースより)
    『天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術の結晶、美しき女の姿をした“伊武”が存在していた!天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす―。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕!』

    冒頭
    『裏木戸を開くと、典幻通りへと向かう薄暗く細い路地が続いている。
    道の両脇には、生姜の酢漬けが詰まった甕(かめ)が、簀(す)の子に載せられて何段にも積まれており、甘酸っぱい臭いを放っていた。
    ひと一人が通り抜けるのもやっとの、鎧板に挟まれたその細い通路を、江川仁左衛門は、夢遊病者のようなふらふらとした足取りで進んで行く。
    何故このような事になった、何故――。
    甕の一つに寄り掛かり、息を切らせながら仁左衛門は手の平を見た。
    肘から先が、返り血で染まっている。』


    『機巧のイヴ』
    著者:乾 緑郎(いぬい ろくろう)
    出版社 ‏: ‎新潮社
    文庫 ‏: ‎384ページ

    外国語訳:
    English『Automatic Eve』


  • 優しいロボットと優しくない人では、「心」のある人間はどちらに温かみを感じるのだろうか。
    みんなに優しいロボットと私にだけ優しい人ならば、私はどちらを信用するだろうか。
    魂とはどこからやってくるのか。
    どこに隠れているのか。

  • 「機巧人形(オートマタ)、それは人の形をした命、宿らぬもの」
    幕府お抱えの天才的な機巧師釘宮久蔵と色白の美女伊武が江戸時代後期の日本を舞台とした並行世界で繰り広げるSF×歴史時代小説

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。小説家・劇作家。2010年『完全なる首長竜の日』(宝島社)で第9回「このミステリーがすごい!大賞」を、『忍び外伝』(朝日新聞出版)で第2回朝日時代小説大賞を受賞しデビュー。2013年『忍び秘伝』(文庫化タイトル『塞ノ巫女』)で第15回大藪春彦賞候補。近年は作品の英訳版が発売され、中国のSF雑誌にも掲載されるなど、海外での評価も高い。『機巧のイヴ』シリーズ(新潮社)、『見返り検校』(新潮社)、『僕たちのアラル』(KADOKAWA)、『ツキノネ』(祥伝社)、『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(宝島社)など、著書多数。

「2020年 『ドライドックNo.8 乾船渠八號』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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