- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101235066
感想・レビュー・書評
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2020.1st
再読。
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一瞬でその場に一緒に旅をしている気になる。
なんなんだろう?
臨場感が凄いってわけじゃないし、とりたててドラマがあるわけじゃないんだけど、その土地土地の雰囲気や色味や臭いなんかを味わえるというか。。
第5章の『娼婦たちと野郎ども』の章がなぜかとても惹かれた。
青春がそこで始まる感じ。
友達ができる感じ。
旅の可能性。
あぁ、いいなぁ。
タクシーの中での出逢いから、激辛ご飯を食べるとことかもいい。
何気ないのがいいのかもなぁ。
ほんとに旅に出たくなる。。 -
東南アジアのタイ、マレーシア、シンガポールの旅の内容で、行ったことがある国だったので、現地の風景や生活感などがイメージでき、自分の経験にプラスの情報として読むことができた。
長旅の前半のため、節約志向が強く、ただでさえ安いホテル代も毎回安くしてくれと交渉している様子が印象的だった。今では、事前にネットで価格調べて予約できるので、交渉することがなくなったし、現地に着いてからホテル探しをする必要も無くなったので、旅をしやすくなったと思う。ラオスとタイの国境付近を旅した時に、ホテルを予約せず現地で人に聞いたり足を運んで、何件か安いホテルを探したことがあるが、4件目でやっと泊まる宿泊先を決めたことがあった。その時は、ホテル探しで数時間使い、疲れて午後は観光せず寝て過ごしたことがあるので、計画のない旅は効率が悪いと思うようになった。深夜特急のような旅のスタイルは、今ではオススメ出来ないと感じた。 -
1からの流れで読んだが、香港マカオに比べると、タイ・マレーシア・シンガポールはそれほど個人的な思い入れがないためか、逆にさらっと読めてしまった。
そのあたりのエリアをじっくり旅行できたら、また感想が変わるかもしれない。。 -
著者にとって印象の良い国と悪い国の差が激しい。
娼婦達とそのヒモの話が面白かった。
悲壮感はなくただただ陽気な連中。
読んでいて楽しく著者のここに長く居たいという気持ちがよくわかる。 -
沢木耕太郎『深夜特急』新潮文庫 読了。旅を人生になぞらえているゆえ、最後の結末は清々しい。目標へ一直線に突き進むだけでは面白くない、気の赴くまま寄り道していい、そもそも目標なんて大事なのか、なんて思い込ませるのも本書の魅力か。かつて旅行で訪れた東南アジア各地の光景が心に浮かぶ。
2015/10/07 -
巻末の高倉健との対談が良かった。物や人間関係、増えるほど縛られてしまう。居酒屋兆治観たくなった。
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1・・・香港・マカオ
2・・・マレー半島・シンガポール
ユーラシアをバスなどで放浪して、最終目的地はロンドンへ行くという旅の記録
氏は手練れのルポライターとか(ご本人が巻末対談でおっしゃってる)
よく書けている、おもしろい放浪記でした
このおもしろさの整い方は何ゆえに・・・
沢木耕太郎氏が日本を脱出してたのは1973年ころ
執筆されたのは1986年ころだそう
その10数年のタイムラグというか間が興味深い
作品はルポルタージュではないということか
いえいえ実際に行かなけれなこんなふうには描けません
行かないでベトナムを舞台にフィクションしてしまった
結城昌治さんの『ゴメスの名はゴメス』ではないのだから
この温めていたということが作品を端整にしたのでしょうか
ものごとは直後でない方がいいときもある
いいものだけが残る可能性もある
悪いことが増幅されることことになるかもしれない
なるほど
こしかたが自身の中で醸造され「思い出」となって残るのは
人間にしかできない「わざ」なのだ -
第2巻では、タイ、マレーシア、シンガポールでの体験がつづられます。
香港とマカオの熱気を体験した著者が次に向かったのは東南アジア。しかし著者は、そこに中国のような熱狂を見ようと空しい努力をつづけます。やがて、東南アジアの中に「中国」を求めようとすることの誤りに気づいた著者は、中国とはまた別の、強烈な熱気を帯びたインドへ向かうことを決意します。
巻末には、俳優の高倉健との対談が収められています。 -
旅がしたい。