オーデュボンの祈り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • / ISBN・EAN: 9784101250212

感想・レビュー・書評

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  • カカシがしゃべるような突飛な設定を読んでいる内にいつの間にか受け入れてしまう。ミステリーとして優れている。独特の世界観。

  • 【2024年6冊目】
    読み終わってからデビュー作であることを知りました。現実と虚構が綯い交ぜになっているような、ふわふわとした感覚がずっと続く話でした。すごい世界観だと思うと同時に、解説の「シュール」という言葉も腑に落ちるような感じです。

    島にかけているものを楽しみにしていたのに、結局はそれを知ることのないままだったのか、いや知っていたからこその、カカシの決意だったのかというちょっとしたパラドックスに首をかしげつつ、綺麗な終わり方だったなと思いました。

    デビュー作から、編み込んでいくようなストーリー展開をしていたんだなと改めて感服しました。混乱させないの、本当にすごい。

  • 会話が楽しい伊坂幸太郎さん。
    悪役をさらっとやっつけてくれて爽快だった。
    ここで出てくる登場人物たち、ほかの作品にも登場するんて〜!そういうのいいよねぇ。

    ファンタジーな感じでかわいい話かと思いきや、人が殺されたり、謎が解けたり、サスペンス要素も盛りだくさんやった。
    それぞれの生活の事情にはワケがあって、そのワケにも愛があった!
    リョコウバトは存在していたし、オーデュボンもいるのね。
    ググりながらへ〜とおもって読んだ。
    ラストにかけての伏線回収が気持ちい!

  • 散らばってるようにしか感じなかった点と点、最初はただの点描に過ぎない(大袈裟ではある)ものが、読み進むにつれて、きちんと繋がる。こんなに面白く回収できるものか、と、読んだ当時、驚きながら魅了された。ミステリーというか、見方を変えたらファンタジー。
    登場人物がその後、別作品に出てくるのは、ファンとしてにやけたくなる。一番好きな作品。真似したいが、絶対ムリな発想。

    • kotonecchiさん
      お久しぶりです。これは面白かったですよ。でも、音楽足りないってわかったもん。いや、今時の作家さんの中では、新作読んでもいいかなぁって人ではあ...
      お久しぶりです。これは面白かったですよ。でも、音楽足りないってわかったもん。いや、今時の作家さんの中では、新作読んでもいいかなぁって人ではある。「太陽のフール」読んだ時も、なんか、うーんだけどいい方に入れたんだよなぁ。夢中になれる新人さん、出ない。のが正直だなぁ。
      皆さんの所在をお教えしに来ました。
      703naomi307の本棚
      naomiさん
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      香坂壱霧さん
      tabibito777さんの本棚。
      旅人旅雪さん
      です。フォロー願います
      2023/04/12
    • 香坂 壱霧さん
      お久しぶりです。
      私もここ数年の新人作家さん、ピンときません^^;
      ホラー小説なら、一人いますけど…。
      伊坂幸太郎氏の伏線のはりかた、だいす...
      お久しぶりです。
      私もここ数年の新人作家さん、ピンときません^^;
      ホラー小説なら、一人いますけど…。
      伊坂幸太郎氏の伏線のはりかた、だいすきなんですよね。真似できない。

      他の方、お知らせいただきありがとうございます!
      2023/04/12
    • kotonecchiさん
      また、メンバーが増えました。よろしくお願いします。
      技法のブクログクラブのメンバーです。フォローを願います。
      hinahina311さん...
      また、メンバーが増えました。よろしくお願いします。
      技法のブクログクラブのメンバーです。フォローを願います。
      hinahina311さん
      703naomi307さん
      tabibito777さん
      香坂壱霧さん
      仲津さん
      豪徳寺修也さん
      ohamaさん
      1646486番目の読者さん
      2023/04/15
  • やはり面白い!
    「荻島」の登場人物1人ひとりのキャラが立っていて、この人たちはどんな毎日を送っているんだろうか、この島には何が足りないと言われているのか…など色々な想像をしながら読むことが出来て、手が止まらなくなる。
    案山子の優午に対して、たくさんの人が神様のように讃えるのも不思議な設定で引き込まれた。

  • 再読しました。
    なんとも言えない夢心地な小説でした。
    現実離れしているようでしていない…。
    なんだか心がゆっくりした気分です。

  • 物語の構造、設定が斬新だ。読書中のワクワク、ドキドキ、読後の爽快感もある。

    仕事でオーデュボンの『アメリカの鳥』を扱っているため、手に取った。今は絶滅したリョコウバトのページは中でも傑作だ。

    ぜひ本物を見て頂いてから、本作を読んでほしい。カカシの優牛の「気持ち」が理解できるはずだ。

  • まるで、大人の絵本を読んでいるような感覚だった。
    不思議。でもすごく現実的。スカッとする要素もあって最後まで退屈せず読めた。

  • 正直最初に読んだ時は意味も繋がりもよく分からなくて途中で挫折してしまった作品。
    それから何年か経ってやっともう一度チャレンジしてみようと思って読んでみたら面白くて最初の時が嘘のようにあっという間に読み終わってしまった。
    これは個人的な感想なのだけれど、もしかしたら2回目の方がすんなりこの世界観を受け入れることが出来るのかもしれない、と思う。
    なのでもし世界観などについていけず読むのを諦めてしまった人がいたら、自分のタイミングでいいので2回目のチャレンジをして欲しい。
    本当に面白い作品なので。

  • 良かった。
    良かったのだけど、消化しきれない。

    本で読んだことなのか、
    昼寝の夢の中で見ただけなのか、
    分からなくなる。

    現実離れしているのに、
    潜在的にあるような奇妙な感覚に陥った。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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