おめでとう (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292328

感想・レビュー・書評

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  •  自分の誕生日に本屋さんへ行ったら目に飛び込んできたので購入。特に印象的だったのは「春の虫」、「川」。

  • 川上さんの文章は綺麗で儚げでとても好き。
    短編集でしたが、とくに
    『春の虫』と『冬一日』がお気に入りです。

    『冬一日』は、お互いに家庭をもつ二人の逢瀬を描いたお話。
    (俗に言う不倫などの危なげな関係のお話、この方の作品にはよく出てきますね笑)

    百五十年生きたら、いつも一緒にいられる機会がくるから、というトキタさんの言葉が素敵です。

  • 『川』を読んだら、お弁当を持って出かけたくなった。
    外での食事ってなぜだか美味しい。特別なものでなくても。
    昼からビールも憧れるわ。

  • kak

  • 恋物語が、なぜか淋しい恋愛と感じます。

    冬に読みたい本です。

    百五十年か……。

  • 初川上弘美。ほんとは「センセイの鞄」途中まで読んでたんだけど、日本に置いてきてしまった。。。

    表紙のイラストがかわいい。

    短編集。大体よかった。

    感情的な人は出て来ないんだけど、でもそのひとたちの何気ないでも複雑な感情があるからこその言葉なのが想像できた。

    見えてきた。

    「どうにもこうにも」と「冬一日」が好き。

    不倫してるひとが何人かでてきたけど、こーゆー感じだから長く付き合うんだな。

  • もうあんまり覚えていませんけれども、これも良かったですね! あらすじにもある通り、恋愛の何やかやを短くまとめた文章がいくつか掲載されています…!

    恋愛小説なんて僕ちゃんあんまり読まないのですけれども、これを一つ前に読んだ川上氏の小説が気に入りましたのでこれも読んでみることに…

    やっぱし摩訶不思議な展開となっていますね…川上氏の手によると…! ただの恋愛小説ではないですし、主要の登場人物に霊的なものまで入ってきていてまさに川上ワールドとしか言いようがないアレが展開されています…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、そんなわけで短編集なので寝る前とかに少し読むのに適した一冊だと思いました。おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • きれいな話、ではなくて、
    日常に潜むちょっと生々しい恋愛の1コマ、を、
    感覚的にスパリと切り取ったような短編集。
    きれい、というのは、
    クリーンの意味もビューティフルの意味も兼ねている。

    恋愛においては、
    おそらく倫理観というのは絶対的基準を持たないもので、
    不倫だろうが浮気だろうが復縁だろうが復讐だろうが、
    当人が良しとするならばそれが「善」である。
    よって、この作品中に出てくる様々な女性たちは基本的に自分の立場を恨んでいない。
    悔いてもいない。
    そういう意味では感情面でのドロドロ感は希薄で、
    善とした上で話がどう展開していくのか、
    を、楽しむ要素が大きい。

    んー、しかし、私はこのパターンに途中でやや飽きてしまい、
    もっとフツーの長編を読んでみたい気分になった。
    (とは言え『センセイの鞄』もやや苦手なのだが。)

  • どの話も、なぜか息苦しく、切なく、恥ずかしくなる・・・のはきっと、登場人物たちが息苦しく、切なく、恥ずかしい気持ちになっているからなのね、きっと。すごく淡々と語られる人生の機微よ。何だか解ったような解らないような、そんな感じです。

  • 12話

著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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