蒼路の旅人 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302799

感想・レビュー・書評

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  • 7冊目

  • 前回の“旅人”よりも数段と成長したチャグム。

    精霊の守り人となった事で帝である父親から命を狙われ、バルサ等に守られて平民としての幸せを摑んだと思ったら第一皇子の死により皇太子として父に呼び戻され、今度は帝の地位を揺るがす様な人気を得つつある事を疎ましく思われまたも父に命を狙われ…本当に彼の人生は自分の想いとは裏腹に他人の思惑で翻弄されまくり。彼の背中に沢山の人の思いがのしかかる分、何かも捨てることすら出来ずにいるチャグムを思うと心臓がきゅうっとなる。
    二度と故郷の地を踏む事はないだろうと覚悟を決め母やバルサらとの別離に心を痛めつつも、世界に飛び出していったチャグムは、例えそれが命を狙われ死を意味していることであっても、宮を飛び出す事が出来た点において幸せであったのだと思う。無情さを感じつつも、虜囚ではありながらサンガルの海賊達に可愛がられたチャグムが本当に愛しい。

    いよいよクライマックスへ向けて物語が動き出した。チャグムがどうなるのか、バルサ達がどうなるのか。ワクワクが止まらない。

  • チャグムの物語。
    成長したチャグムが、
    物語の中でさらに成長をする。

    今後、どうなっていくのか・・・
    もう辞められません。

  • チャグムひとり旅第2弾。
    動く動く。チャグムも周囲も。
    取り返しのつかない選択をいつも迫られて、はらはらします。でも、どうなっても後悔しないという覚悟がいつもあって、お話の中の人たちは皆が格好いいです。
    大きな国同士の話になってきたので、この後、バルサたちがどう話に絡んでくるか、すごく楽しみです。
    あと、3巻で終わっちゃうなんて、もったいないです。

  • じわじわと進みだし、広がってきた物語が、ぐっとおおきく結末に向けて動き出したシリーズ6作目。
    最後の天と地の守り人三部作がとても楽しみ。
    チャグムの成長に胸が締め付けられるなぁ…。

  • 北半球から南半球へ!
    イメージしていたより、ずっと大きな世界だったんだ。

    これから先に待つ、困難な旅路。
    どうか、優しく勇敢な人々との出会いがあり、チャグムの助けとなってくれますように。
     
    チャグムのお祖父さんの話を、もっと読みたかったな。

  • この後の3部作につながるお話。スケールがでかくなってきてますます面白くなってきました。

  • チャグム大好き! 

  • チャグム大人になったなぁ。

  • 苦境に立たされ、挫けそうになりながらも、考え、行動するチャグムの姿に心打たれる。後書きにもあるが、複眼的視点が、守人シリーズの世界観を「生きている」ものにしているんだなあとしみじみ思う。

  • 「守り人」シリーズは全部持っていると思っていたのに、読み返そうとしたら一冊だけ買ってなかった・・・。
    たぶん、わたしが好きなのがバルサだからだろうな、と過去の自分に同意する

  • 日和見のサンガル。そこにあるわかりきった陥穽に自ら落ちるチャグム。そして、世継ぎを巡る権力争いと、この作家にしては意外な部分を描いている。
    それもこれも、タルシュ帝国の内情をわからせて次へ進むための布石なのだろう。
    展開が多少強引なのはご愛嬌か。

  • 図書館で。チャグムさんが今度はサンガルどころか海を越えて違う大陸へ。世界は広いと感じる彼と広いと感じる王子。そりゃあ他国を制する国と半ば鎖国状態の国じゃあ違うんだろうなあ。
    タルシュ(だったかな?)の土地を広げていくやり方も限界がある、という辺りも面白い。最後のチャグムの選択は人に従わされてばかりいた彼の本心の選択、という感じで良かったねえ、思いました。続きも楽しみ。

  • 2015.4.26読了。

  • 六作目。
    チャグム、シュガ、新ヨゴ皇国が動く!今まで「国」は背景として存在しているだけだと思ってたけど、壮大なスケールになってきた。そしてそれに負けないほどにチャグムも成長する。

    思慮深く清廉潔白、それなのに情熱的な所が人の心を掴むんだろうなぁ。

  • 自分の意思とは関係ない大きな流れに巻き込まれながら、大きな困難に立ち向かう主人公。敵の中にも味方がいれば、味方の中にも敵がいるような陰謀渦巻く中で、自分にできる最善を尽くしながら成長していく様は、もう感動だね。自ら海に飛び込んでいく場面なんて、思わずうるっときたもの。ストーリーも見事だけど、それらの細かい描写もまた見事。すごい作品だよ、これは。

  • まさかのチャグム誘拐。タルシユ帝国の侵攻。チャグムがタルシユ帝国で目にするもの。そして一人故国の為に戦いに身を投じる。大きな歴史のうねりの中に飲み込まれるチャグムと新ヨゴ王国。

  • 買ってからちょっと積んでしまってたけど、読み出すとすぐに世界に入り込んであっという間に読み終えてしまっていました。この巻の終盤に至るまでのチャグムの成長っぷりに思わず応援したくなります。おそらく一年後の文庫化まで待ちきれない予感がひしひしするので、続刊を借りに図書館にかけこみそうです。早く最後の三部作が読みたい!!!

  • この話単体でもおもしろいけど、後に広がる壮大な物語を感じさせられた。早く続きも文庫化希望。

  • チャグムー!!

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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