- Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101318172
感想・レビュー・書評
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海外旅行をしてその行った先々の国が好きになる事はよくあります。この本を読んだ後は、訪れた国を尊敬する事が出来るようになりました。
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著者は表題のとおり紀行文にするつもりだったようですが、ハワイイの民俗に触れてだんだん紀行文ではなくなっていってしまいます。
ま、それはそれで楽しめます。
ハワイに行って事のある人は、より楽しめるんでしょうね。
行ってみた事がないので、読んでみたんですが、ハワイに行くことになったらもう一度読んでみようと思います。 -
ハワイに行くならと薦められた本。ずいぶん前に購入したが、何度読んでもよい本。
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本を読むことは、旅に似ている。ほかならぬ池澤さんのお言葉ですが、まさにそういう読書体験でした。
ハワイの歴史、食文化、農業、天文台、植生、鳥、神話、フラ、サーフィン、カヌー……さまざまな視点から語られるハワイの姿。観光地としてのハワイではなく、生きたハワイがこの本の中にあります。
写真や図がたっぷりで、語られる見聞や知識が分かりやすくて、厚めのわりには親しみやすい一冊です。
読み終えて旅行に行きたくなりました……二、三日で観光地をめぐるんじゃなくて、しばらく滞在して、その国の人々の生活を垣間見るような、そんな旅。
何で日本にはリフレッシュ休暇という概念が浸透しないんだよう。……まあ、実際に休暇を与えられたとしても、言葉の壁にしり込みして、結局は行けない自分が容易に想像できますが。でもいいなあ。
ちなみにタイトルの「ハワイイ」というのは、「ハワイ」の現地での発音はむしろ「ハワイイ」になるのだそうです。 -
ますますハワイに行きたくなった。次に行く時は絶対に街でなく、ローカルサイドに行きたいと思えてくる本。
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いきなりハワイ(しかもいきなりマウイ)旅行に行くことになって、ガイドブック読んでもつまらないだろうと思って買った本。かなりのボリュームで行きの飛行機では読み終わらず。帰りでようやく読み終えました。あまりに知的な注記とかが鼻につく、という人にはオススメしないけど、興味深いエッセイ・旅行記。パックのツアー旅行ではなくて自分で組み立てて旅をしたい人には、そのへんのガイドブックより役に立つのではと思います。
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もしかすると小説よりもノンフィクションのほうが、わたしにとっては面白いのかもしれない。気に入った作家の書くノンフィクションは、かなり面白い。しかし、そういう作家は数少ない。シーナ兄ぃ、浅田次郎、沢木耕太郎・・・。 そして今回 もう一人加わった。ような気がする。この『ハワイイ紀行』との出会いは、沢木耕太郎の文庫本に、大変偉そうな解説を書いていた作者、池澤 夏樹の事が少し気になったところから始まる。なんだなんだ、こいつ沢木耕太郎にむかってずいぶん横柄な口のきき方をするやつだなぁ。名前は聞いた事無いし、一体どういうやつなんだろう。で、たなぞうの皆様に色々教えてもらって。そうこうするうちに、ウサギさんによりこの本の感想がアップされ、なんだか面白そうな題名だったので e‐hon でポチっと買ってしまった。後で結構値段が高い事に気づいてあわてた。でも本が届いていて納得した。ぶ厚い!ネットで本を売っている人達は必ず厚みもキチンと紹介する様に。あと重さも参考で書いてくれると助かるな。もうすぐ電子書籍の時代がやって来るので、今のうちにそういう事をキチンと書いて「生の本」をアピールしたほうが良いよ?ありゃ、いつも通りに脱線してます。すまんこって。さあて内容!ハワイではなくて ハワイイ が正しいという事と、ミッドウエイ海戦の事と、フラはもちろん凄いしマナも結構すごいんだぞと事と、反射望遠鏡 すばる は世界一だ!という事と、わたしはヨットが好きですという事と、アホー鳥がたくさんいますよという事…などなど、大変に為になって、ぜってー Hawaii に行くんだ、俺も と、思い込んでしまう本でした。ちなみに、Hawaii わたしは20年近く前に一回行ったきりで、是非もう一度行きます Hawaii!!
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日本のみなさん、「ハワイ」じゃなくて、綴りどおり「ハワイイ」と言ってみてください。「カワイイ」なんて言うのとおんなじように。そしたら、かなり正確にHawaiiと発音できます。私は、とてもとても限られたハワイイしか知らない。オアフ島とハワイイ島、そしていくつかの場所、だけ。でも、ほんとに大好きなのだ。また、帰りたい(「行きたい」ではなくて「帰りたい」と思える場所は、さほど多くは、ない)。いつか、必ず、少し長い時間を費して、帰りたい場所。自分が日本人であるということの意味を二重三重に感じながら、でも「環太平洋」に棲む仲間なんだ、ということもさらに大らかに感じさせてくれる、場所。完全版になって文庫になって、ますます「旅のお供」にもしやすくなってます。でも、「文庫版あとがき」にあるように、「それやこれやで、写真あり図あり表あり脚注あり、文庫本にしてはおもいっきり賑やかな紙面になった。この先は音と動画も入れてCD-ROMにするしかないという、書物の限界を極めた本。これが旅先でほんとうに役に立てばいいのだが。」です。役立てることができる人には、大いに役に立ちますよ、保証します。そして、旅人でなくても、これ1冊で、どれほど「ハワイイ」を思い、想像し、懐かしんだりすることもできるか!今のところ、私にとって、日本語で書かれた「ハワイイ・バイブル」です。もちろん観光ガイドという体裁ではないけれど、ハワイイの地を踏む方々の荷物の片隅に、これを絶対に1冊、お薦めしたい。海で泳ぎてぇーよー、私は海で泳ぎを仕込まれたんだよ〜(内海だったけど)、それは「日本古武術古式泳法」だったんだよ、だから、「タイム」は気にせず、いかに水に身体を任せて長い時間や距離を泳げるか、それが私の底流にあるのです。南太平洋で、泳ぎたい。それはともかくとして、この池澤さんの紀行は、いろんな面で役に立つと思います。写真だけでも美しい。ポリネシアン・メラネシアン・マイクロネシアン(ミクロネシアン)の関わりなんかを感じる一端ともなるでしょう。私、タロ芋、好き。で、再度、ニホンノミナサン、「ハワイイ」と発音してみてください。それでじゅうぶんだから。「アロハ」は「アローハ!」って言ってみて!
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ハワイイの「観光」以外について語られた一冊。自然、文化、歴史…オヒアの花、アホウドリ、帆船、すばる天文台。ハワイイを舞台に「人と自然」「人と人」の関係についての考察。味わい深い時間を過ごす為に「ハワイ旅行」のお供に是非。
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観光よりむしろその歴史的背景