恋せども、愛せども (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101334318

感想・レビュー・書評

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  • 長編。血のつながらない家族なのに、あったかい~。
    気分がへこんでいるときに読んだので、素直にいいなあと
    思いました。設定は今風。ドラマの原作にもよさそう。

  • タイトルの時点で強く惹かれる何かがあったけれど、読みだしてすぐに引き込まれた。
    血はつながっていない家族、そして女性四人のそれぞれの道。
    現実は厳しいとしか言いようがない事もたくさんあるけれど、
    それを乗り越えて一人ひとりが違う道を一生懸命生きてて見ていてすごく気持ちよかった。
    綺麗な言葉や例えを使っているわけじゃないけれど、はっきりとした言葉にできない曖昧な価値観や物事をずばり表現していておもしろかった。おすすめです。

  • 唯川恵作品は好きだな。

    あっさり言いきってくれるところが軽快で、読んでいる心が軽くなるから。


    愛への覚悟、人生への覚悟、私にもタイムリーに思いあたる節があってどきりとした。
    自分の人生は私のものってこと、こんなに当たり前のことなのに、気付かされる自分がいた。

  • 雪緒、理々子、母、祖母。
    誰も血がつながっていないけれど、とても温かい家族。
    複雑な設定も、すんなり受け入れてしまえるのは唯川さんの筆力。

    雪緒の新たな恋の幕の閉じ方は切ないけれど、
    唯川さんらしいラストには、読後感の良さを覚える。

    唯川さんの本はどれも大好きだけれど、
    この作品は特に洗練されていて圧倒された。

  • 主人公、雪緒と理々子の姉妹それぞれの視点で話が転回されていきます。
    雪緒は名古屋の不動産会社に勤務し、理々子は東京で脚本家を目指しています。
    そして二人の母と祖母が小料理屋を営む金沢。
    それぞれの町に舞台を移しながら、4人の女性の生き方を描いた小説です。
    恋愛・仕事・結婚と、周りから見た自分、自分の中の自分とのギャップがうまく伝わってきました。
    4人の女性の生き方に共感したり憧れつつ読み進めました。
    それぞれが抱えた問題が解決したわけではないけど、爽やかな読交感が印象的です。
    名古屋が舞台ということで、
    「あのきしめん屋さんはあそこかな」
    とか、
    「あの手羽先屋は絶対あそこやな」
    と、お店や町の様子を思い浮かべながら読めたのは楽しかったですね。
    それと金沢の町の風景描写はさすがです。
    血は繋がっていないけど、しっかりお互いを支えあっている4人の家族の物語。
    家族のあり方についても考えながら読みました。

  • 音羽の言葉がとっても印象的だった。
    「何かをしてもらおうと思って、結婚する気になったんじゃない。
    私が何かをしてあげたいから決心した。」

  • またまた唯川さん。
    ドラマ化した作品みたいです。
    理々子と雪緒はなんとなくわかるけど…純市が。笑
    イメージと全く正反対で面白かったです。


    祖母、母、娘2人による3世代恋愛小説。
    血の繋がりのない4人だけれど、それより深い絆で結ばれている家族のお話。
    暖かくて優しい気持ちになれます。
    設定も今までにない感じで面白く、すぐその世界感に入ることができました。
    テンポの良さがすごく好きです。
    この前に読んだ作品が、がっつりした恋愛小説だったのでこの雰囲気に癒されました。
    とても読みやすかったです。

    主人公の娘2人(理々子と雪緒)がすごく素敵な女性でした。
    唯川作品の女性ってどうしてこんなにも、強くて美しいのかな?
    すごく憧れます!
    恋愛を通して自分と向き合えるってすごいことだと思います。
    雪緒の恋愛がすごく切なかったです。

    最後のシーンが好きでした。
    唯川さんの終わり方には毎回、関心します。
    余韻が本当にすごい!

    作者の故郷である金沢が舞台のため、風景描写がキレイでした。
    そのおかげで鮮明にイメージすることが出来ました。
    唯川さんの恋愛小説って共感できるところがいっぱいあります。
    そして何作よんでも飽きないんですよね〜。

    女は恋をして美しくなる…は本当だと思います。
    そして人間はいくつになっても恋愛をするということを教えてくれた作品でした。
    私も恋したい!笑

    親切に貸してくれた友達に感謝です!
    ありがとう!





    「私はね、澤木さんと結婚の約束をした時から夫婦になったと思っとるが。夫婦なら、助け合って生きてゆくのは当たり前や。私は、澤木さんに何かしてもらおうと思って結婚する気になったがやない。私が澤木さんに何かしてあげたいから決心したが。澤木さんが助かって、私はどれだけ神さまに感謝したかわからんわ。澤木さんがいてくれるから、私も生きてゆける。澤木さんのためじゃない。犠牲になるなんて考えてもいない。私のために、澤木さんのそばにいたいがや。ただ、それだけなんや。」



    「若いうちは恋のために生きるけど、年をとったら、生きるために恋をするんや」

  • 成田空港で衝動買いした一冊。
    唯川恵の作品、これで何冊目になるだろう。

    「死が解決してくれることより、生が与えてくれるものの方がどれだけ貴重か、
    身をもって知っている。」
    この言葉は、シンプルに「生きる希望」を与えてくれた。

    「たぶん、人は生き方を変える時、環境も変えることも必要なのだろう。」
    ストレートな生き方の教訓。

    「若いうちは恋のために生きるけど、年をとったら、生きるために恋をするんや。」
    真の大人になった時、こんな台詞を確信もって言えるような人生を歩みたいな。

    好きな人に何かしてもらいたくて結婚をするのではなくて、
    好きな人に何かしてあげたくて結婚をする。
    そんなベストな関係と形を二人で構築し合える相手をこれから探して行けたらと
    素直に思った。

    結婚する前に、もう一度読んでみたい一作。

  • 読みやすいかも
    落ちがないかんじ

  • おばあちゃんの台詞がいい!

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