- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101340319
感想・レビュー・書評
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高知の山奥に泊まったときに、旅の供として選んだ。山にまつわる恐ろしい話は私自身も聞いたことがある。すべてを包み込むような優しさと、すべてを呑み込んでしまうような恐ろしさで、山は人を狂わせる。。。おもしろかった。
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山に対する恐怖心を掻き立てられた。怖いけれど、納得してしまう話ばかり。
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青春小説の名手であるあさのあつこさんが描く山を舞台にしたホラー。
私の妻の実家が、まさに物語の舞台のような山奥にあり、夜に煙草を吸うため外に出ると、漆黒の闇にそびえる姿と表現不可能な音に、何度となく恐い思いをした。
生命の源は海にあるというが、死者が還る場所は山なのかもしれない。 -
蛍が欲しい。
雰囲気も良い、テンポも良い。でもどこを見て良いのかわからない画面作りの映画みたい。
雰囲気のためのストーリーの筋がないのは当然とは言え、読み手の気を引く暗闇の中の蛍みたいなものがあるといいなぁと思った。
単純にエロスでもいいとおもうんだけどね! なんとなくお上品で一歩引いた感じ。でもこの方が綺麗なのかなぁ。好みだろうなぁ。 -
うーんいまいち。途中までは良かったけど畳み掛けでガクンと失速したかんじ。
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2011 2/21
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今までのあさのあつこさんの話(私が読んだことある作品)と比べて毛色が違う雰囲気でした。なんか京極夏彦みたいな感じ…
難しいわけではないのでその分読みやすかったけど、ぞくぞくしました。
最後の締めくくりにもやられました。
また、あさのさんは出身が岡山ということで、岡山越してきて6年の自分にとっては田舎の訛りがかなり親しみやすかったです(>_<)
「山に還りなさい」なんて言われたらどうしよう…そんな風に考えてしまいます(-。-; -
歯医者の待ち時間に読むために借りた本である。
あさのあつこという作者は、
青春小説を書いているとしか知らなかった。
だから幻想的な物語と書いてあったので、
ファンタジー的なものを期待していた。
ところが…
途中で何度読むのを止めようと思ったことか。
私には、怖いというよりも気持ち悪かった。
山の怖さではない。
人の怖さ、おぞましさ。
特に1話目の気持ち悪さはひどかった。
4話目で少し救われたかな。
それでももう読みたいとは思わない。 -
怪しくって夏っぽい。4つの短編で構成されているがどれも奇妙で妖しい。昔から人が山になんとなく畏怖の念を抱く感覚をうまく捉えて文章にしているかんじ。
11/06/30 20:26
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うわーとなってしまう話ばかり。暑い夏にはちょうどいいかも。
きれいな文章で大きく深い山が目の前に広がる。きれいすぎて怖いくらい。 -
職場の不祥事の責任を負わされて辞職し、妻にも子供にも愛想をつかされてしまった男。
故郷からの一本の電話を機に、幼い頃の約束を果たすためにふるさとに向かった主婦。
自殺した友人の葬儀のために田舎に戻った青年。
死者が見えるという不思議な能力を持ち、彼らに「山に還りなさい」と諭して、いわば成仏させることを使命としている若い女性。
(解説より)
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最初、苦手な感じかも……と思いつつ読んでたら、面白かった。
この四つの話を最後にまとめる話も面白かったし……
とくに、三と四の話が好きだな。 -
友達が山に帰りたい…という言葉と共に貸してくれた本(笑)山って畏れ多い場所だよね。
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なんだかオチが物足りない。
雰囲気は恐くてよかった。 -
トレッキングとか流行っているけど、『山』、ってそういうもんじゃないって、しみじみ感じる。子供の頃よく感じていた闇への恐怖に近いかんじかな。山も同様に恐怖の対象。おもしろかった!
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ありがちな話が多く、先が読め、浅い。
あさのさんの他の作品を読んだ事があるだけに、首をかしげたくなる感じ。