- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101340319
感想・レビュー・書評
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なんというか表紙の絵そのままな雰囲気。
不穏な空気となんだかよくわからない状況。
わからないからこそ沸き起こる恐怖感。
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あさのあつこは『バッテリー』シリーズを夢中で読んで好きになりました。その後、『The MANZAI』とか『カールズブルー』とか読んで、気に入っております。
今回は初めてホラーを読みました。
これ、面白かったです。
『バッテリー』の舞台になったような田舎の土地で、緑に喰われそうな山の森でのホラーです。
主人公が、日常からいつの間にかホラーの世界に入ってしまうところが、凄く良いかんじです。
そこに、廃村になるような村の寂れたかんじが背景に良く顕れていて、物語に入り込めました。
最近この人もいろいろなジャンルを書くようになって、出す作品も増えてきております。新しい作品を見つけるのがかなり楽しみです。
今後も期待! -
2011/01/06読了。
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人の死が山へ還るという事に繋がる。
途中、なんだか分けが分からない展開をしたりするけれど、そこもまた不思議な物語の1つということだろう。 -
友人より拝借
あさのあつこって山の方出身なんですね。
うまいなぁとは思うけど、いかんせんホラーっぽいのが苦手。
でも、うまいのでジャンル的に好きな人にはおすすめ! -
〝エロスとタナトゥス〟といった趣き。「白い足首」とかシークエンスが恐ろしい。「バッテリー」もそうだけど、何か張り詰めた空気感があるのだ。
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あさのさんは青春小説というイメージが強かったのでこの「ぬばたま」はちょっと吃驚。四つの短編が収録されているが、さらりと読めて先はなんとなくわかってしまう。あまり怖いという感覚もなかったので手元が淋しい時にはいいかも。読了後あまり印象には残らなかったかも。
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ざわざわ
何かがざわめく
背筋が寒く震えた -
少年,少女が主人公の話ではなかったのが新鮮だった。
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うーん、不思議な話。
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「山」の怖さを書いたお話。一人称で語られる四つのお話が微妙に絡み合っています。
一話目は、解説にもありますが「山月記」にも似た変身譚。夢と現実がモザイクのように交じり合った話は不条理で、まあよくあるパターンかなと。
全編この調子でいくのかなと思ったら、残り3話はもっとありがちなパターンでした。
印象に残ったのは、死体の生々しい描写かな。ちょっと苦手。 -
んー、いまいちカモ。
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恐怖譚を集めた小説だけど、
読んでいる間感じるのは恐怖より「美しさ」のほうが
圧倒的に多かった。
女性の足首の白さ、飛び立つ蝶の眩さ、
全てが目の前に浮かび上がるような鮮明さと
鳥肌が立つような妖艶さを持ってこのお話の世界を構築していた。 -
四つ目の話が好きです。
どこかで読んだことがあるような内容ですが。 -
あさのあつこさんの本は今まで読んだことなかったんですが、
ホラーっぽいので店頭で手にとりました。
この年でバリバリの青春ものを取るのはなんだか気が引けてしまって。
血肉が飛び散る等の表現があるので、
好き嫌いが分かれると思いますが、
私は大丈夫でした。
全体に何とも言えない薄気味悪さがあって、好きです。
しかもその雰囲気に無理やりさがなく、自然なところがさすがだと思いました。 -
あさのさんの陰の部分
読んでるうちに気分が悪くなるほど、でも読み進めずにはいられない
情景描写は女性作家ならでは -
あさのあつこの児童書ではない話。
最初の一話目の「繰り返し」がちょっときつかったな。
ああいう反復の多用って、書き手はいいと思うんだろうけど、
読む方はあまりに繰り返されて、ちょっとイライライする。
不気味とか暗示とかそいう作用を狙ったのかとも思ったけど
別に読み手としてはそこまでのことは感じない。
と、いきなり文句からはじまってしまいましたが、
他の話はそれぞれにちょっと不思議でありそうで
土とか水の臭いも漂ってきそうで面白かったです。