うたかた/サンクチュアリ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.46
  • (286)
  • (498)
  • (1250)
  • (77)
  • (9)
本棚登録 : 5414
感想 : 376
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359168

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この作者らしいきれいな世界が表現された中編2作。

  • 「そんなに深くなかったやん、その海。」(うたかた)
    結局ね、恋のはじまりみたいなウキウキ感で幸せそうやったと。

    サンクチュアリは、大切な人が死んでしまった男女の話。


    どっちも少女漫画的若々しさが感じられると思ったら、なんと吉本ばなな2作品目。 1988年の吉本ばななのあとがきが若々しい!



    そんなあとがきを見ていたら、「キッチン」が流行った年、小学生ながらも図書室で借りて読んだと思い出しました。





    決してつまんなかった訳じゃなくて、想像とちがったんです。
    話的にはわりとアリです。

  • 珍しく違和感を感じない、女性作家の作品だった。
    訪れる刺激がさりげなく、とても癒される文章と感じた。それゆえに、芯の部分が突き刺さってくることがないのだけど、それが読みやすさに繋がっている。

  • 読みやすい。
    ちょっとしたドラマとかにしやすそう。と思った。

    一人一人の感情よりも、その時その場所の風景や空気を想像しやすくて心地のいい本だなと思った。
    吉本ばななさんゎ有名すぎて、少し敬遠してたから。尚更新鮮。

    他のも読んでみようと思った。

  • うたかた、はすごく好き
    サンクチュアリ、はそんなに好きじゃない

    うたかたの鳥海人魚と嵐の関係。お母さんがお父さんをものすごく愛してる感じ、不器用ながらもそれにこたえるお父さん、すごく好きです

  • 吉本ばななさんの恋愛小説。
    普通の人なのですが、背負っているものが重かったり
    複雑だったり。
    巧みな文章表現で、ずるずる引き込まれて読みました。

    この本について、アメブロでも書いています。
    http://ameblo.jp/waremoko-tadoku/entry-10220246371.html

  • 芸術選奨新人賞受賞作。
    どちらも心に空虚な隙間を抱えた男女の物語。
    キッチンしか読んだことありませんが、ばなな氏の一貫したテーマなのかもしれませんね。
    途中まで気に入ったのは「サンクチュアリ」。
    智明が馨の実家を出るまではすごく引き込まれました。
    しかしその後の展開に、ちょっと抵抗が。。。
    展開も強引に感じたし、何よりもそんな風に許しが下りてくるものなのか、私にはわかりませんでした。

    にしても、ばなな氏作品は男性が清潔で綺麗すぎますね。
    理想に近い、というか、実際はもっとどうしようもなく哀れな生き物だと思いますよ。

  • 「私にとって」を他人に伝えるのはとても難しいなあと

  • あとがきで作者は「若気のいたり」と題し、「失敗したというのが正直な気持ち」「これだけが私の人生の中で、私の言葉ではない言葉で書かれた小説だと思う」なんて評してるけど、いやいや、これも他の作品に負けず劣らずの癒しとパワーを持っている作品だと思う。
    奇抜な設定でも流れる空気は穏やか。これが癖になってしまって、ばなな本が辞められないんだよなぁ。

  • ばななさんの本ではキッチンが大好きです。
    この本もキッチンと同じような空気が流れていて。
    切なくて。悲しくて。甘くて。
    ばななさんの文章は「空気」が良いと思います。

全376件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本ばななの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×