魔術はささやく (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 10388
レビュー : 830
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369112

感想・レビュー・書評

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  • 実は、宮部みゆきさんの作品って、まだ2作目なんですよね~。読みたい作品は沢山あるんですけど。。。

    なんとなく初期の作品を読んでみたくて手に取りました。
    ぐいぐいと引っ張っていってくれるので、あっという間に読了。
    流石、数々の賞を受賞している人気の作家さんです。

    「魔術はささやく」は、なんと約30年前の作品で、バブルのあの頃の時代を知っている私としては、ニヤリとしてしまうことが多々ありました。
    喫茶店のピンク電話とか電話ボックスとか、今はもうあまり見かけませんよね。

    事件も当時の時代背景ならではのところもありますが、根本的には現在も同じだと思いました。
    家の留守番電話やマニアックな雑誌などが、ラインやSNSや動画サイトなどに変わるだけのこと。

    だって結局のところ人間の心のことだから。

    読みやすいのですが、少々わかりにくいところもありました。ここまで手の込んだ殺人事件を起こす犯人の動機とか。
    あとは読むひとが、どこを、何を、拾い上げるかなのかなとも思います。

    宮部さんの作品はまだまだ沢山あるので、また読んでみたいと思います。

  • 3人の女性の死は自殺ではないのか?だとしたらどんな方法で殺したのか?そしてどんな繋がりがあるのか?気になってどんどんと読み進めました。
    その方法は反則…と思ったけれど、伝えたいところは他にあるのでまぁよし。
    守のせっかくの能力が序盤にしかつかわれず残念。普通の高校生だもんね。

    文庫版の表紙はマグリットの山高帽のオマージュかな。さてその意図は?

  • 父から借りたもの9

    金庫破りやサブリミナル、催眠など盛りだくさん。一つの事件では終わらず、いろいろと繋がっていく。
    少年の心情、葛藤など…読ませるなぁ。

  • 25年も前に書かれたとは思えない、今でも色褪せないミステリー作品でした。また、子どもの成長小説として読んでも面白い。真実を知ってしまった後の決断への葛藤の描き方は見事でした。

  • 主人公の優しい強さ、攻撃的で無いけど根をしっかりと下ろした大木のような強さが好き。幸せとは何かを感じた。

  • 初期ながら、流石の宮部みゆきミステリー。20年以上前の時代感は否めないが、緻密な構成と圧倒的な筆力に魅せられた。

  • なかなか楽しく読めたけれど、今読むとサブリミナル効果のくだりは時代を感じさせる。催眠術は一周回って新しいとは言わないけれど、江戸川乱歩的な古典的イメージか。

  • 探偵役が叔父の冤罪を晴らすという粗筋だけを頼りに読み始めたもので、中盤以降の展開には随分驚いたが、作品に込められたテーマは終始一貫。サブリミナル効果の件はもっと話の根幹へと直結するかと思いきや、意外にも味付け程度だったのは若干拍子抜け。小遣い稼ぎの出来心が悪意へ膨張する様も、贖罪の意識が憐憫に変貌する様も、一度スイッチが入ったら最後、本人の意思でコントロール不可能になる恐ろしさはSNS全盛の現代にも通ずる。守少年の早熟さには強い違和感があるが、終盤の心の揺れを描く為に10代という設定はやはり必要なのかも。

  • ストーリーは面白かったけど、結局催眠術って…。夢オチぐらいがっかりする。
    アネゴとの絡みも途中から急に消えるし、三浦も電話の脅しぐらいでおとなしくなるんかい!と。主人公やおじさん、じいちゃんのキャラがとても良かっただけに惜しい。

  • ちょっと現実離れした内容でしたが、主人公の誠実さが良かった。

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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