新橋烏森口青春篇 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101448053

感想・レビュー・書評

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  • 椎名さんの小説は、「ずんずん」「ドカドカ」という感じで、とてもいいですね。

  • この時期の男って純粋なんだよなぁ

  • 椎名誠の自伝的小説、哀愁の町に霧は降るのだの上中下巻に続く、下の下巻的作品。

  •  読みながら思い出しました。あっ、以前に読んだことある(笑)。

     私小説というのでしょうか。ジャンルのことはわかりませんが、とにかくごく日常的にありそうなことが、つらつらと書かれた小説です。大きな事件は何一つ起こりません。もちろん殺人もないし、大恋愛も、大失恋もありません。

     それなのに最後まで読ませてしまう、筆者のうまさに脱帽です。

     私自身はこういう小さな会社に勤めた経験はありませんが、何となく、あるある、こういうことってあるよな~と思わせてしまう、そういう話題の選び方がうまいですね。それでいて、みんな気づきそうで、意外と気づかないような細かいところにスポットを当てる鋭い視点や、青春時代の男たちにありそうな、微妙な心理を巧みに表現してみせるあたり、さすがです。

     解説を読むと、三部作になってるんですね。しかも、この本が真ん中でした(爆)。さっそくあと2冊、読んでみないと。

  • 久しぶりの椎名誠。木村晋介、沢野ひとしとの共同生活に終わりを告げ、百貨店ニュース社に就職した椎名誠の半私小説的一人称小説。古き良き時代のサラリーマン生活と二十代前半らしい純朴な恋を描いて、のんびり楽しめた。肩肘張らずに読むには椎名誠のエッセイ or 小説くらいがほどよいなぁ。

  • 椎名誠の青春三部作の一つで、僕が一番好きな友人同士で同居していたアパート時代から、彼がサラリーマンとして働き始めた時の話しです。
    自由で少しやさぐれた出版業界の端っこで、まだどうなるとも言えなかった、椎名青年の少しひねくれた男っぽい葛藤がとてもいいです。
    まだ20代そこそこなのに、酒の飲み方ややる事がすでに荒くれたおっさんのようで、昔の若者ってげんきだったんだなあとしみじみ思います。僕の世代は大分大人しい世代だと思うし。やはり高度経済成長時に青春を送るというのはなんでも面白い時期だったんでしょうね。
    やはり好きです椎名誠さん。僕の青春の一部です。

  • 1960年代の「スーパーエッセイ」。
    時代の変化を感じる部分と、
    時代に依らない部分かある。
    ユルくて軽いので読みやすさは抜群。

  • なんか生きてて楽しくなった。

  • 私小説3部作の2部目。専門誌に入社した直後の話。相変わらずゆるくて笑える。解説の菊池って、3部に登場してきたあの菊池か!登場人物も名前を変えて同一人物が出てくる。

  • 98009.

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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