ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461298

感想・レビュー・書評

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  • 最近のしゃばけシリーズは、短編集でもあり、全てが繋がった長編でもある。

    弓手に行くか馬手に行くか…、
    これまで沢山の選択をして、失敗したこともあったかもしれない。
    過去に遡って、もう一方を選んだら、得るものもあるし失うものもある。

    そんなことを考える不思議なお話でした。宝珠にはもう会えないのかな〜?

  • 「もしも」の話。いつもよりちょっと暗い雰囲気が全体的にあるような気がします。
    お見合いのお話が好きです。

  • しゃばけシリーズ。
    シリーズ第9弾。
    今回は切ない話から始まります。
    屏風覗きや他のつくもがみたちを失ってしまう話から始まり、時間を遡るように他の妖怪や、若だんなの恋、水害などの話が展開する。
    「あの日右の道を選んでいれば、未来は変わったのだろうか」と言うのがテーマで、題名の「ゆんでめて」は「弓手(左手)馬手(右手)」のこと。
    最終話で、本来進むべきはずだった道へ進み、今までの話がなかったことに感じられますが、これから起こるということであり、なかったことにはならない。
    次作にも絡んでいるようで、次を読むのが楽しみ。

  • 今回はなかなかというか。ファン過ぎてハマリ過ぎました。

  • 大好きなしゃばけシリーズ9冊目。
    ふとした日常の岐路、左右の方向どちらに進むかで運命が左右されたお話。
    最初このシリーズのお話を理解するのに時間がかかって、「?」だったけど、読み終わったらなるほど!でした。
    家鳴りが相変わらず可愛いです。
    次のシリーズも読みたい!楽しみです♪

  • 『ゆんでめて』
    兄である松之助の店に向かう途中に見かけた人物の後を追った一太郎。迷い込んだ世界。4年前の火事で損傷を受けた屏風。修繕にだしそのまま行方不明になってしまった屏風。屏風のぞきを探す一太郎。権太と出会い。何者かに取りつかれた商家の娘・おくみ。謎の屏風の存在。

    『こいやこい』
    七之助に沸いた縁談。幼なじみで一度縁談が破談になった相手・千里。千里が出した問題。5人の女性の内誰が本物の千里なのか?3人にまで絞り込んだ一太郎。その中の1人に抱く恋心。何者かに誘拐された七之助。宝珠の大阪の元許婚の父親の求婚。

    『花の下にて合戦したる』
    飛鳥山に花見に向かう一太郎。徐々に増えていく人数。上野で合流した寛朝と弟子を希望する道真。生目神様が一太郎に感じた違和感。お菓子を持参でやってきた栄吉。狐たちと狸の化け比べ。何者かの声と狐に投げつけられた枝の謎。謎の禿の作りだした世界。花見の途中の合戦。

    『雨の日の客』
    激しく降る雨。神社でお百度参りをする鈴彦姫をたすけた謎の女性おね。大雨のために避難する長崎屋。船の上から見かけた男たちの動きを怪しみ長崎屋に戻った一太郎。謎の珠を探す神職たち。おねの正体。長崎屋に残った妖たちとおねの戦い。龍神の目に隠された秘密。

    『始まりの日』
    松之助の家に向かう途中の一太郎が見かけた謎の人物。生目神様によって戻された時間。一太郎が出会った「時売り屋」八津屋。望んだ「時間」を客に提供する「時売り屋」。絵の師匠の弟子になった男の再利用を望んだ男。「番頭の時間」を買った左衛門に乗っ取られた八津屋。弟子になり損ねた男の起こしかけた火事。

  • 最近物々しい本ばかり読んでいたので
    気分を変えてのほほん系を。

    今回のしゃばけシリーズは読み始め、ん??と不思議な感じがしたのですが
    読み進めていくうちに納得。

    若旦那、気付いてはいませんが不思議な世界へ入り込んでしまいました。
    屏風のぞき、良かったね。

  • シリーズ9作目。
    あの時もしこうしていたら・・・選択によって大きく変わる未来。
    見られてしまった神様に同情しなくもないけど、結末には正直すごくホッとした^^ 誰が欠けても大きな穴がぽっかり空いてしまうようで寂しい。。
    今回のそれぞれの出来事が今後どうなるのか楽しみ。

  • しゃばけシリーズ

    「もしもあの日、別の道を選んでいたら、こんな未来は訪れなかった?」

    ほんの気まぐれで、本来とは別の道へ迷い込んでしまった若旦那
    その気まぐれが、大切な仲間との別れの引き金だった・・・

    短編ひとつひとつが時をさかのぼるようになってて
    最後に「あの日」が再び・・・
    という、タイムパラドックス的おはなし。

    別の道へ行ったあとに出会ったひとたちと
    また会えるといいなぁ

  • うわーパラレってたわー
    絶望からの希望、でもその未来でもありで、まっすぐ進むしかないんでしょうね
    屏風のぞきー!!
    みんな大事な家族だねえ

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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