青ノ果テ :花巻農芸高校地学部の夏 (新潮文庫 い 123-2 nex)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801827

感想・レビュー・書評

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  • 青春だね。宮沢賢治が好きならもっと楽しめたかも。

  • 宮沢賢治。誰もが早い時期に覚える作家の名前じゃないでしょうか?とはいえ、幼少で触れた彼の作品を深く理解できるはずもなく、気づけば大人になっている。そんな人も多いはず。

    昨年 花巻に行く機会に恵まれ、宮沢賢治ゆかりの地で宮沢賢治の人物像を初めてしっかりと理解する。とても幅広い知識の持ち主で、改めてその人物像に惹かれた。
    そんな宮沢賢治の地元 花巻を舞台に「銀河鉄道の夜」を巡る、高校生たちの一夏の冒険と成長を描いたおはなし。宮沢賢治独特の言い回しでもって物語に描かれる様々な場所や風景。その舞台となった地を宮沢賢治が見た景色を辿り旅をする。

    風景や空気の描写が美しく、旅の行程や宮沢賢治の文献に準じて詳細に書かれていて、ラストに向けての畳みかけと伏線回収も気持ちよく一気に読了。

    「薤露青」の色の描き方が美しくて印象的。
    宮沢賢治の「青」に対しての解釈も好き。

  • 新潮社のHPでタイトルを見たときは、「野菜作る話ですかね」とか思ったりなんかしちゃったのだけど(苦笑)

  • 宮沢賢治をモチーフにした青春小説。
    始めて読む作者だったが、非常にストレートで好感が持てる青春小説だった。
    しかし、宮澤賢治が特別好きだとか、思い入れがあるとか、そういったことは一切無いのだが、何故か宮沢賢治がテーマの小説はつい買ってしまう……何故だ……?

  • 伊与原新の2作目。『月まで三キロ』のシャープさは感じなかった。
    悪い人は一切出てこないいま風のやさしい高校生の話だった。
    読書して気分が悪くなるのは望まないが、いいひとだらけの作品にも不満を感じてしまうのは勝手すぎるのか。
    いままで知らなかった格言「絶望とは愚者の結論である(ベンジャミン・ディズレーリ)」が耳に残った。

  • 宮沢賢治が教鞭をとった学校がモデルとなっている
    花巻農芸高校の地学部を描いた青春小説。

    地学部の活動として、
    宮沢賢治の物語に出てくる岩手県内の各所を巡っていくのだけど、
    知っている地名ばかりなので、面白かった。
    (ただその距離感が分かるだけに、
    そんなに長い距離を巡るなんて、すごすぎる高校生だな…とも思った。)

  • Audible

  • Not my book.『磁極反転の日』のイメージが強かったけど、随分違った。こっちの方がレビューも高いし、そもそも読んだ人多いんだから察しろし。取ってつけたような青春が余計なのかも。

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著者プロフィール

1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年、『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。19年、『月まで三キロ』で第38回新田次郎文学賞を受賞。20年刊の『八月の銀の雪』が第164回直木三十五賞候補、第34回山本周五郎賞候補となり、2021年本屋大賞で6位に入賞する。近著に『オオルリ流星群』がある。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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