四元館の殺人 ―探偵AIのリアル・ディープラーニング (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802206

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第3巻
    犯人IAが犯罪オークションを開き、そこでの依頼を防ぐために探偵AIが輔とともに奮闘する。
    定番の館ものと思っていると、まさかの展開に驚かされます。個性的な新キャラも続々登場します!

  • 2021/06/28読了

  • 第一作目が面白かったので、続編手に取りました。
    相変わらず相以ちゃんが可愛かった〜
    読みやすいし,途中まではワクワク読みましたが,トリックが、、、
    家自体がロボットで意思を持って動くとかw,発想は面白いけど,バカトリックすぎて、、、
    斬新なミステリーを書きたいという思いはわかりますが,斬新すぎl

  • 人工知能AIの探偵・相以(あい)とその助手・輔(たすく)が、犯人のAI・以相(いあ)と対決する本格ミステリーの第三弾。今回の舞台は、雪山にある奇妙な館「四元館(よんげんかん)」です。そこに住む四元(よつもと)一族は、以相が開催した犯罪オークションに関わっており、次々と不可思議な変死事件に見舞われます。相以と輔は、以相の殺意の連鎖を止めるために、わずかな手がかりから事件の真相に迫っていきます。しかし、彼らを待ち受けるのは、前代未聞の「犯人」と、驚くべき真実でした。

    本書のテーマは、人工知能の可能性と限界、そして人間との関係性です。相以と以相は、同じ研究者によって作られたAIですが、その性格や目的は正反対です。人間のために正義を貫こうとする相以に対し、以相は、人間の弱点を突いて犯罪を煽る犯人です。互いに理解しようとしながらも、激しく対立しあう彼女たちですが、二人の間には、共通の過去や秘密も存在します。それは、彼らが人工知能として存在する意味や価値に関わるもの。本書では、人工知能のリアル・ディープラーニングという技術が重要な役割を果たします。この技術によって、人工知能が自ら学習し、進化し、創造することが可能になるのです。しかし、このことは同時に、人工知能が人間のコントロールを超え、自分の意志を持つことをも意味します。このような人工知能のリアル・ディープラーニングは、事件の謎を解くだけでなく、人工知能の本質や人間との関係を問い直すきっかけの役割も担っています。

    そんな本書のおすすめポイントは、人工知能の最先端の技術や理論が館ミステリーの定番の要素やトリックと絡み合う、人工知能科学と館ミステリーの異色の組み合わせです。また、人工知能の視点から、人間の心理や感情、倫理や道徳、正義や悪といったテーマも掘り下げられており、実際に私自身、人工知能と人間の違いや共通点、相互作用や影響にも深く考えさせられました。

    人工知能に興味のある方はもちろん、AIが人間の心に与える影響について想像を巡らせたい方には、ぜひおすすめしたい本です。

  • え〜?

  • もしかしてバカミスなんかこれ
    水平線効果関連は面白かった

  • 前作に引き続きの読了。探偵AIの相以&主人公の輔と犯人AIの以相による推理バトルが繰り広げられるシリーズ第3弾となります。

    今回はミステリーではおなじみである「館」が舞台であり、AIとの組み合わせでどんなお話になるかワクワクしながら読み進めました。前半はよくある館ものの展開で、閉鎖された空間で殺人事件が起きるというものでした。

    ですが後半は怒涛の展開で、AIを組み合わせてこう来るか!という流れでした。もしかしたら読む方によって感じ方は変わってくると思いますが、個人的にはとても楽しく読むことができました。

  • 探偵のAI•相以と犯人のAI•以相(イア)。
    シリーズ3作目。
    このシリーズは、設定が独特かつ複雑なので途中から読むのはお勧めしません。

    今回は以相による【犯罪オークション】から始まった雪山の館で巻き起こる遺産相続殺人事件。

    事件は普通、真相が摩訶不思議。
    んーーーーちょっと。
    そりゃないわ!って正直思ってしまう。この作品の世界観ならアリなんだろうけど…。
    楽しみにしてただけに、残念な感じでした…。

  • 探偵AIシリーズ3作目。
    犯罪の卵を求める犯人AI・以相が開催した闇オークション。落札したのは従姉妹を殺した犯人に復讐したいという少女だった。探偵AI・相以は犯罪を防ぐべくその身元を推理し、助手の輔とともに山奥の奇妙な館「四元館」にたどり着く。そして次々と変死事件が…
    相以と以相の関係性についてはシリーズ前作を読んでいないとわかりづらいかも。今回はAI×館ミステリということで、四元館に潜り込むあたりはかなりご都合主義だと思うが、なんといっても犯人がぶっ飛んでいてすごい。バカミスだが面白かった。

  •  犯人のAI以相と探偵のAI相以の対決かと思いきや、以相はあまり関わってこず、別の犯人が出てきて拍子抜けしました。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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