四元館の殺人 ―探偵AIのリアル・ディープラーニング (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802206

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3冊目。毎回、AIの挙動で発生する問題を取り上げていますが、今回取り上げているのは「水平線問題」です。「フレーム問題」との兼ね合いが難しそうな問題ですね。推理に大きく関わるといったわけではありませんが、物語を大団円に導く鍵になっています。
    山中の奇妙な館に住む、近々遺産を相続する少女と使用人。遺産目当てで集まったような親戚の居候達。そして起こった、不可能犯罪としか思えない不審死。そこに乗り込む探偵。発生する第二の事件。外界との連絡を断たれる館。いやぁ、「館物」要素、盛り沢山ですね。そして、読了した後に気付くのです。「なるほどね」と。
    いろいろと「SF(サイエンスファンタジー)」的な技術が出てきて、現実的なガチガチの推理物を期待する人には向かなそうです。

  • 犯人のAI・以相(いあ)が闇オークションを開催。
    落札したのは、復讐のための殺人を叶えたいというひとりの少女。
    探偵のAI・相以(あい)と助手の輔が辿り着いたのは、四元館。
    そこで次々と起こる変死事件。
    人工知能の推理が、前代未聞の犯人を指摘します。
    確かにこれは、今までにはない犯人です。
    なるほどなぁ。

  • このシリーズは初めて。
    AIが鍵を握ってるんだな。
    犯人は想像を絶してたな。
    前作からの繋がりが分かってたほうが読みやすいんだろうな。

  • 賛否両論ありそうな真相であるが、ある意味でフェアな「館」ものであった。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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