- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102095089
感想・レビュー・書評
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はぁ…素敵だった。映画もすごく好きだけど、やっぱ村上春樹の訳、いいな。すごくあってる。村上春樹の作品自体は毛嫌いしているのに翻訳物だとなんでこんなすんなり入れるんだろ。ニューヨーク旅行にいくので気持ち高めるために読んだけどすごくよかった。ティファニー行くのが楽しみ
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ホリーの純真無垢というか天真爛漫、自分に正直で真っ直ぐなところ、自由奔放さが素敵だと思いました。最後のネコの話で、「失くしてからしか大切なものだと気づかない」のだと痛感しました。
面白くて素敵な話だった。
読んでから、初めて映画を見たけどオードリーヘップバーンがほんとに素敵。ホリーにピッタリ。
原作とは少し違った話だったけど、原作読んだ後だからこそ楽しめた!
ニューヨークに行きたくなりました -
オードリー・ヘップバーンがホリー役を演じる映画の方は観たことがなかったが、確かに彼女は小説版のホリーのような汚さやふしだらさ、危うさが感じられる人ではない。もしも映画をリメイクする際はホリー役をマーゴット・ロビーに演じて欲しいと思うのは私だけだろうか。(マーゴット・ロビー好きの一意見)
この話は映画版『ティファニーで朝食を』でイメージされるような綺麗なストーリーではない。が、確かに名作であったと思う。イギリス文学とはなんとなく異なり、主人公やホリー、ジョー・ベルなど、様々な登場人物のその時々の“感情”が読み取りやすいものだったように感じる。
ホリー・ゴライトリー。こんなにも危うく愛らしい女性が身の回りにいたとしたら、誰しも叶わぬ恋をしてしまうだろう。女の私でさえレズに目覚めてしまいそうなので。 -
「フルーツケーキの季節がきたよ! 」
ストーブを初めてつける日は、クリスマスの準備を始める日。
与える喜びを知る彼らは、お金がなくても世界一 豊かで幸せ。
「ティファニー」はまた今度。
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ちょっと前に読んで、ブッククラブの7番目の男に献上してからしばらく経って再読の1冊。
表題作しか読んでなくて、あとに続く短編がこんなにすごいなんて聞いてない。
ティファニーはもうオードリーヘップバーンの映画のイメージが先行しちゃってるけど、主人公のホリー・ゴライトリーはもっとめちゃくちゃな女で自由奔放であけすけで揺るぎない行動規範を持ってるキャラクター。ニューヨーク、ライ麦畑でとご近所の舞台(マディソンアベニューとかレキシントンあたり)の社交界のなんやかやを売れない作家が描写してる構成がとにかくおしゃれ。初めて主人公の作品が掲載されたお祝いに飲むマンハッタン私も飲んでみたい。
最後麻薬仲介に関与してた罪で連行されるホリーが「猫に餌をあげてね!」って叫んだシーンが大好き。
でももうとにかくとてつもなく良かったのはホリーの兄フレッドが戦死したニュースを聞いて、ホリーが伏せった時の医者と主人公の会話。↓
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「彼女の病気はただの悲しみなのですか?」
「悲しみがただの病なのですか?」
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続く短編集は作家が変わったんじゃないかってくらい作風もシーンのトーンも違ってトルーマン天才やん...ってなった。
ティファニーみたいなニューヨークの話を描いたと思ったら黒人コミュニティが舞台になった話も描けちゃう。『花盛りの家』は恋の盲目性を描いてるって読みはまだ浅い気がする。
最高だった一文↓
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恋をしたときってどんな気持ちになるわけ?と彼女は尋ねた。ああ、それはね、とロシータは目をうっとりさせて言った。まるで心臓に胡椒をふりかけられたような気持ちになるんだよ。
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心臓に胡椒をふりかけられたようなって比喩がすごすぎて一回ページ閉じた。天才。
トニ・モリスンの「青い目が欲しい」を連想するような決して裕福とは世界から見た心情表現と日常描写がたまらんかった。
最後に収録されてた『クリスマスの思い出』は何で初読の時読まなかったんだろうって後悔するくらいの最高の短編。何度も読み返したくなるって言うよりは、読み終えると結構しんどいから次の日休みじゃないと仕事できなくなりそうなタイプの話。
61歳のおばあさん(年寄り老けてる感じがするのでおばあさん)と7歳の子供(少年というには幼すぎる感じはする)の2人の親友が毎年お金を貯めて11月末にフルーツケーキを作る。仲良い人に配るんじゃなくて「ルーズベルト大統領はクリスマスに私たちのケーキをテーブルに並べてくれるかしら」って思いながら作るのが、純粋混じり気ないピュアさでやられる。でも子供は成長するし、おばあさんは老いておく。お願いだからずっと2人が毎年11月末にフルーツケーキを作り続けられる世界があることを心底願っちゃう。
いい読書した〜! -
収録されているすべての作品の出だし最初の一文がスタイリッシュでカッコいい。
最初の一文にすべての神経を注いでいるかのように
ティファニーで朝食をは映画は見ていないので、どんな風な映画になっているのか見てみたいと -
中三春、読了。
ホリー・ゴライトニーの、自由気ままな生き方がとても好きでした。続けて2周読みました -
表題作の中編は、破天荒というか破滅的なかわいい女がすごくいい。刹那的な気持ちは分かるような。
クリスマスの短編は、単体で読みたいと思っていた作品で、思いがけずこれに収録されていてよかった。絵付きのがほしい。
やはり文が読みやすくて、慣れない翻訳作品でも楽しめる。-
2020/08/25
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ティファニーで朝食を。自分の中では「名前は知っているけど読んだことは無い本ランキング」ナンバーワン!w
「人生を狂わす名著50」で紹介されていたので、良い機会だと思って手にとって見た。
いやー、良かったね。映画版でオードリー・ヘップバーンが演じたホリー・ゴライトリーはとっても魅力的。元祖・ニューヨークの女!って感じ?その言動、振る舞い、暮らし方はとにかく都会的。
ホリーに入れ込んだある男性は、彼女を以下のように表す。
「今のあの子はあんたにはどんな人間に見えるかね?睡眠薬をひと瓶空けて人生を閉じ、あんたはそれを新聞記事で知ることになる――まさにそういうタイプの娘なんだ」
(続きは書評ブログでどうぞ)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E5%85%83%E7%A5%96%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%A5%B3_%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%81%A7%E6%9C%9D%E9%A3%9F%E3%82%92_%E3%83%88%E3%83%AB