シャーロック・ホームズの叡智 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134108

感想・レビュー・書評

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  • シャーロック全編完読。叡智の中の短編は、初期から後期まで含まれており、関連性がないが時代の変遷を感じさせる。特に、技師の親指は、オススメ。

  • 「冒険」から「事件簿」まで順に読んできて、最後の短編集。
    「叡智」は他の短編集と違って、別々の時期に書かれた作品が収録されているので、それぞれの話に微妙な作風の変化が感じられたのが興味深かったです。
    「事件簿」から続けて読んだのですが、「技師の親指」など、まさに初期の作品といった感じで、読んでいて「冒険」が懐かしくなりました。

    お気に入りは「ノーウッドの建築士」。インパクトのある依頼人の登場に始まり、容疑者に不利な状況から一転して意外な結末にたどり着きます。話の展開がとても凝っていて、ホームズではマイナーな話ですが、秀作の一つだと思いました。
    個人的にツボだったのは、ホームズが真相の手がかりを発見して、あまりの嬉しさに挙動不審気味になるところです(笑)

  • どういうわけだか自分でもさっぱりわからないのだけれど、シャーロック・ホームズは全部読んだ気でいたのに、これだけが未読のまま置いてあった。
    先日積読の片隅に残っているこれに気づいてぎょっとした…。何故!

    何はともあれ、やっぱりおもしろかったー!!
    今回のお気に入りは<技師の親指><ノーウッドの建築士><ショスコム荘>かなぁ。ホームズシリーズはやっぱり良いなぁ!!

    どうでもいいけど。
    私にとって、BBCの「SHERLOCK」を見た後に初読となった唯一のシャーロック・ホームズシリーズは、ホームズの顔がシャーロックで、ワトスン君の顔がジョンで再生されるという珍現象が発生した。
    SHERLOCKの二人は「見た目は紳士!頭脳は大人!(※ただし性格は子供)」って感じで、ホームズはシャーロックほどエキセントリックじゃないし、ワトスン君はジョンよりももっとおっとりしてるんだけど…。
    でも、いいや、どっちでも私は楽しいからいい!この際楽しいならなんでも良い!!

  • 収録作品:The Adventure of The Engineer's Thumb,The Adventure of the Beryl Coronet, The Reigate Squires, The Norwood Builder,The Three Students,The Missing Three-Quarter,Shoscombe Old Place,The Retired Colourman 全8話

    今回、最も注目すべきは「ノーウッドの建築士」。ホームズシリーズの欠点は、話の展開がパターン化していることで、別の話で同じようなトリックが使われてたりすることが多いように思う。しかし、この話は、多少他の話と似ている部分もあるが、予想もつかない奇想天外な真相につながる。その意味で読みごたえがあった。

  • まさかの改版じゃない旧字体で読んだのでちょっと衝撃的でした。ライゲートの大地主、ノーウッドの建築士がすき。引退後も二人で冒険について静かに語り合っていてほしい。

  • 嗚呼、ホームズシリーズも完結か、と思いながら噛み締めて読む本。

  • 本書でシャーロック・ホームズシリーズは最後となります。
    惜しみつつも楽しく読ませていただきましょう。

    早朝叩き起こされてワトスンが診察したのは、片手の親指が根元からちぎれた急患だった。彼が語った世にも恐ろしい体験とは。…『技師の親指』
    あまりに騒々しい来訪に目を丸くしたホームズとワトスン。やってきた青年は今まさに殺人の容疑を掛けられ発狂寸前だったが、人殺しなどまったく身に覚えのない話だという。彼と死んだ男との間でなされた直前のやりとりに違和感を覚えたホームズは…『ノーウッドの建築士』
    他全8編。

    この本だけは、原作から文庫本に組み直す際にこれまで割愛されたものをまとめて掲載しています。(他の短編集はあくまで原作のタイトルや構成を崩さないようにそのまま掲載しているそうです)
    とはいえ、作品の質が他に劣るわけではまったくなく、充実したラインナップは相変わらずです。
    『ノーウッドの建築士』『隠居絵具師』がお気に入りでした。
    特に『ノーウッドの建築士』は短編とは思えない精巧な構成で、驚きの結末を提供してくれます。

    シャーロック・ホームズシリーズ、完走できてよかった。
    時代をこえて愛されるミステリー小説として、その知名度にふさわしい完成度に大満足です。

  • 今になってシャーロックホームズを初めて読む。
    視点は一貫してワトソンからのものであり、ホームズ自身の考えは彼から言われないと分からない。そのため、ホームズが何を見、その結果どう考えていたのかを言われて初めて気づく。なので何を見、どう考えたのかを考えながら読むと非常に面白かった。

  • 楽しい。

  • これにてホームズ全集読了。全て読み切れた達成感と全てを読んでしまった寂しさのジレンマが……。しかし何度も読み返すのもまた一興。SHERLOCKに登場した小ネタの出典を探すのもまた一興。一度読み終わってもまだまだ楽しめるシリーズです。

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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