- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102140079
感想・レビュー・書評
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ルパンがジム・バーネットと名乗り、バーネット探偵社に届く依頼を無料でこなしていくお話。無料と言いつつ、最後に報酬をピンハネするルパン、それに歯ぎしりするのはバーネット探偵社に調査協力を頼んだベシュー警部。
警部は、元嫁までもルパンに盗られてしまうちょっと可哀想な人。でもルパンは憎めない。
イメージの中にあるルパン像とはちょっと違うけど、これはこれで面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに読んだ「奇岩城」がおもしろかったのでルパンシリーズを読んでみようと思い、図書館で借りた。
短編集で、最初の方はバーネットとベシュー警官との関係がよくつかめず面白さがわからなかったが、後半は慣れてきてあっという間に読み終わった。 -
類まれな洞察力でどんな事件も解決に導く名探偵、かつ稀代のペテン師ジム・バーネット。バーネットを警戒しつつ、その助力を乞わざるを得ない警部べシュー。このふたりの掛け合いが最高におかしく、数あるルパンシリーズのなかで最愛の一冊だ。いわゆる「異色作」であるためか、いまだかつて在庫を置いている書店を見たことがないのが腹立たしい。そのうえ短編集なので映画には絶対ならないと思うが、万一映画化されたら、バーネットの役はぜひジョニー・デップに。
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探偵バーネットとべシュ刑事の奇妙な連携で次々と事件を解決してゆく連作短編集。ルパンの探偵としての手腕と怪盗としての手腕がよくあらわれた、ルパンシリーズならではの一風変わった探偵小説である。
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ルパン扮するジム・バーネットの活躍談。無料調査といいながらがっぽり儲けるルパンが最高です。ルブランは本格小説家を辞めて正解だと思います!次世代のフローベールと期待されていたようですが大衆小説の才がずば抜けてます。
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子供の頃、読んだ気がする。と思い出して図書館で借りた。翻訳の古さが若干読みにくい感はあったけど、元の話が面白いから読み進められた。正体がルパンなだけに、普通の探偵とは違うところがあり面白いです。新訳、誰か書いてくれないかしらん?
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うーん、ズルいぞ。確かに「一切料金はいただいて」ないけれど、美味しいところは全部持って行ってしまっているじゃないですか。