- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102193150
感想・レビュー・書評
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こう言うキングが読みたかったの
もうめちゃくちゃ先が楽しみ
ワクワクします詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悲しい。たとえようもなく悲しい。スティーヴン・キングはもう何冊もよんだけど、泣いたのは初めてだ。「わたしたち人間は、たとえ最上の状態にあろうとも、風に吹かれる草のように無力な存在だ。その人間がガスや電気で、たがいに殺しあう?それも冷酷無慈悲に? 愚行。これが恐怖でなくて、なにが恐怖か。」
グリーン・マイルとはコールド・マウンテン刑務所で死刑囚が電気椅子まで歩いて行く通路のことだ。そこを多くの死刑囚がたどった。そう、ドラクロアもコーフィも。死刑囚を収容するEブロック看守主任だったポール・エッジコムが、晩年に老人ホームに収容されてから書いた当時の回顧録という体で話が進められる。
ここに筋書きを書いても始まらない。これはもう読むしかない小説だ。薄い新潮文庫が6冊。ボリューム豊かなキングをなんでこんな細切れに出すのかというと、初出時に連載形式で発表されたのを忠実に踏襲しているからだ。各巻150ページほどを一気に読んで、わくわくしながら次の巻を待つ。これはそういう小説なのだ。ぼくも一週間かけて読んだ。そして泣いた。
ホラー作家とレッテルを貼られることの多いキングだが、この奇跡の物語はどういうジャンルかというと、ひょっとしてメルヘンなのではと思う。神がいるかどうかはわからない。だけど神に愛された神の子は必ずいる。そういう希望の物語だと思うからだ。 -
スティーヴン・キングの名作の1つ
全6巻構成の第1巻
人物や施設の紹介多めだったが
伏線も多かったので以降の展開に期待
映画を何度か観ていたので
大まかには内容を知っていたが
映画との違いがどれだけあるかも期待かな -
映画を先に観ました。
映画も良かったですが、
原作も素晴らしいです。
小説は6冊の分冊で、
刊行時には1ヶ月に一冊、計6ヶ月かけて
発表された、とのこと。
当時の人は、次の巻が出るまでの1ヶ月が待ち遠しかったことでしょう。
私は6冊セットで購入しました(笑)
小説には、映画にはなかった退所後のポールの話もたくさん記述されています。
その他、映画では表現しきれなかったポールの想いも知ることができます。
映画を楽しめた人は、小説も是非読んでみてください。 -
映画を見たあとに小説を読むのもどうかと思うのですが。。。。
まして、その映画が小説に忠実に作ってあるもので、次の展開が見えてしまうのです。
にもかかわらず一気に読ませてしまう、このキングの力量はやっぱりスゴイですね。
とにかく伏線の張り方が美味いですよね。最初に脈絡が無い感じで色々と出てくるのですが、それが最期まで見事に繋がっていく。
何でこんなに薄い本で全6巻なのか前々から気になっていたのですが、月一冊ペースで連載のように発行された本なのですね。日本では余り珍しくも無い(月刊誌での掲載)と思うのですが、アメリカでは珍しい発行形式だそうで、翻訳に当たってもこの形式を守るようにという指示でこうなったそうです。
ともあれ、久しぶりにキングの良い作品を読みました。
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敢えて分冊にして発行されたという本作。当初、日本でも分冊にして発行されたそうな。自分も分冊で読む事にしました。
舞台は死刑囚が収監される棟。語り手は、その看守主任。不穏分子が囚人ではなく、看守側にいる模様。
著者は、その前書きで、穏やかな夕食後などに家族で音読して欲しいような事を言ってますが、いやぁこんなに怖そうな内容、子供が泣いちゃう。 -
この本の出版の形態がなぜ分冊なのかの解説から始まる。
なんせ、ディケンズの時代まで遡る。小説の続きが読みたいがために死人か出た時代のころ。
それを蘇らせたそうです。
他にも、物語の始まりらしく様々な伏線を混ぜながらあっという間に1巻が読み終わる。
次向かってすごくワクワクしながら。 -
映画を観たので原作も…6分冊かよ!面白いことしまんな。
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(2000.08.09読了)(1997.01.30購入)
ふたりの少女の死
(「BOOK」データベースより)amazon
時は1932年、舞台はアメリカ南部のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房。この刑務所で死刑囚が電気椅子にたどりつくまでに歩く通路は、床が緑のリノリウムであることから、通称「グリーン・マイル」と呼ばれている。ここで起こった驚くべき出来事とは?そして電気椅子の真の恐ろしさとは?毎月1冊ずつ全6巻の分冊で刊行され、全米を熱狂させた超ベストセラー待望の第1巻。 -
キングのストーリーテリングの上手さと面白さを認識させられた本。