- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102273067
感想・レビュー・書評
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まだ上巻しか読んでないのだが、すぐ後に処女作である『熊を放つ』を読んで、処女作より洗練されているなーと思った。時系列が飛び飛びなのだが、うまくまとまっているおかげで混乱しないし、大人になりきれない25歳の男(の子)が憎めない。しっかりしろよ!となる自分と、わかるわ〜。となる自分が半々に出現。
淋病を共有した幼なじみや、できちゃった結婚した元スキー選手の妻、強引な映画監督etc周辺の人物達が愉快にアイロニックに書き込まれており、それが主人公がどんな人物なのか浮き彫りにしている。下巻が楽しみ。そう思えるようになったわたしはどうやらラストを読むための読書からは卒業したらしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どうしようもない人間なのになんでか愛おしく思えてしまう。
切なくてそれが心地よいストーリーだった。 -
アメリカ文学はこういう
少年から大人への過渡期を(ボーガスは結婚して子供もいるから遅いけど)
描くのが上手い作品が多いなー
そして、女の子に対する揺れ動き…といえば聞こえはいいがw
あっさりさっぱりと自己中心的な瞬間瞬間で変わる気持ちに
お前らなぁ、と思ったり。
ビギーとのスキー場での出会いや、
同じ相手から貰った淋病でクースがお父さんに電話かけてくるあたりの
青春小説感は好きだなー -
久しぶりにアーヴィングの本を読んだ。
相変わらずのストーリーテラーぶりがさすがで、最後まで飽きさせない安定感はすごい。が、アーヴィングの小説の中で特に際立って面白いかといえば、そうでもなく、どちらかといえば、イマイチ、だったかな。 -
放尿時の痛みに苦しむ男は大学院生。スキー代表選手を孕ませ、親からの資金援助が絶たれる。先の見えない将来でありながらも生活は落ち着かない。ブラックユーモアが随所に散りばめられ、ストーリーは進んで行く。
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上下巻セット。
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大学生のころ、読んだのを再読。
時間軸や人称がころころ変わるのに読みにくさがない。ジョン アーヴィングってすげーなと改めて思った。
結構センチメンタルな話。 -
出だしが面白すぎてハートキャッチされた。
けど全体としては評価3くらいで。個人的にはガープの世界のように素直に時系列で語ってほしかった。 -
ボーガス(ほら吹き)とビギー(大女)が出会い、ビギーが妊娠し結婚する。
しかし、ボーガスは大学院生。
父親は立腹し、学費を払うのを止めてしまう。
ビギーはボーガスの父親に腹を立て、手紙を書く。この手紙が度胸あって面白い。 -
アーヴィングの本でいちばん好きかもしれない