不思議の国のアリス (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102401019

感想・レビュー・書評

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  • ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」新潮文庫

    某アニメ映画やゲームなんかでフワッとしか知りませんでしたが、読んでみると抱いていたイメージ通りの意味不明なストーリーとキャラクター。

    なにやらキャロルが自身の子供にせがまれて即興的に作った物語だとか。

    しかし、よくよく読んでみると、現実世界を揶揄しているであろうキャラクターのセリフや行動が見受けられることに気が付く。

    また、アリスは唯一のまともなキャラクターだが、非常に子供っぽく、彼女以外は恐らく大人や世間としての役割を担っているのだろう。

    面白かったシーンは、アリスが子守を任された赤ちゃんが突然、豚になり逃げ出した場面で、

    あのまま人間として育っていたら酷い顔だったろうが、豚としてならそこそこイケてるかもね。実際、自分の友達にも豚としてなら可愛い部類っぽい子いるもんねー。

    的な発言に抱腹絶倒…笑

    挿絵は金子國義のカラー挿絵で、リトグラフとして製作されたとのこと。とても味のある絵と発色で、素敵。

    訳者のあとがきも、ルイス・キャロルの晩年をディスり、歯に衣着せぬ「興褪め」や「何をとち狂ったか」といった言葉選びに最後はクスリときた笑

    でも、まさかの夢オチだとは…

  • 本で読んだのいつぶりなんだろう。本で読んだのもしかしたら初めてかしら。面白かった~楽しかった!ディズニーの映画とは随分違うね~

  • 「アリス」をテレビや書物のあちこちで目にするので気になっていたし、今まで読んでいなかったな、ということもあり古本屋にて購入。
    わかりにくそう、という先入観がありましたが、わりと楽しめました。とはいえ、挿絵に助けられたところが多分にあるので、続編の「鏡の国のアリス」は挿絵の多い出版社のものにしようと思います。

  • 今月の猫町課題図書を、例によって読書会当日に読了。子供のころから、それこそ何回読んだか知れない物語だが、なぜか自宅から発掘できず、1994年 矢川澄子訳の新潮文庫で読了。

    従来、「三月うさぎ」と訳されることの多かった March Hare を「ウカレウサギ」と解釈したり、ウミガメモドキの言葉遊びを頑張って訳出しようとしていたりするところは新味があって面白いが、全体的に口語口調の訳はちょっとイメージと違う感じだった。金子國義の挿絵は可もなく不可もなく。

  • 大人になると理解しにくいな。

  • ディズニーにも興味ないから見たこと自体なかったけど、ほんと不思議な童話って感じだった。
    レビューを読んでいると結構訳者によって中身がだいぶ変わりそうだ。
    すごい不思議な世界感だったけど、そこまでおもしろいと思わなかった。著者のルイス・キャロルがオックスフォード大学の数学と論理学の教授ってのがびっくりした(笑)内容のぶっ飛び方は、数学者って感じするけど(笑)
    最後、え、夢?!って思った。

  • 桜色の装丁が気に入り購入しました。
    小学生の時に読んだきりの作品のため一気に読み進めることができるだろうと、予想していましたが予想外に苦戦。
    なんだこの翻訳と愕然。
    ~さ。や、~な。という文末に思っていた以上の抵抗感があり、苦痛。古くさかったり現代では目にする機会の少ない言葉選びに四苦八苦。
    それとも言葉遊びの多い原作を日本語訳にしたらこんなものなの? それとも翻訳者自身の裁量についていけなかった?
    機会があれば別の翻訳者の同作を読んでみたい。

  • 今年の新潮文庫のカバーのデザインが気に入ったので購入した。
    物語は、ファンタジー的要素が強い印象だった。
    挿絵もアリスの世界観を忠実に再現されているなあと感じた。
    ページ数も少なく、映像化されてて馴染みのある作品なので普段本を読みない層にもとっつきやすい作品である。子供にも読みやすい作品だと思う。

  • 新潮文庫の夏の100冊で特装カバーになっていたので購入。
    あまりにも有名で複数の翻訳が出ているアリス。こちらの翻訳は矢川澄子。金子國義の挿絵も美しい。
    朗読を前提とし、話し言葉を主体に訳文が組み立てられているのは、『アリス』成立の過程を踏まえたものか。とてもいい訳文だ。

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著者プロフィール

ルイス・キャロル (Lewis Carroll, 1832-98)
イギリスの作家。本名Charles Lutwidge Dodgson(チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン)。チェシャー州の牧師の家に生まれ、オックスフォード大学クライスト チャーチ学寮に学び、卒業後、同大学の数学講師となる。『不思議の国のアリス』(1865)、『鏡の国のアリス』(1872)の作者として最もよく知られているが、本来の数学者・論理学者としての、また最初期のアマチュア写真家としての功績も高く評価されている。

「2021年 『鏡の国のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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