- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103014713
感想・レビュー・書評
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単行本で248ページ。
流れるような文章も相まってあっという間に読み終えました。
ただ、読み終えてからが長い、というか考え込んでしまいます。
初めはただ、パラレルワールドに迷い込んでしまった少年の自分を見つめ直す旅、みたいなものかと思っていました。
甘かった。
見つめ直すなんてもんじゃない、突きつけられる、それも受け止めきれないかもしれないほどに残酷で鋭く。
こんなに胸が苦しくなったのに忘れられない、忘れたくない。
劣等感が強い人ほどこの小説は辛く、同時に劣等感が強い人ほど惹かれるんじゃないかと、劣等感の塊である僕は思ったりしました。 -
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naokoulaさん
>ラストに色々な解釈の余地があるのがすごく良かった。
そこが面白いですよね。
僕は別の解釈をしました。
ノゾミは...naokoulaさん
>ラストに色々な解釈の余地があるのがすごく良かった。
そこが面白いですよね。
僕は別の解釈をしました。
ノゾミは主人公の可能性を見せてくれた。
そして最後の電話は「警告」
ここが分岐点であると。
そして主人公はあのメールを見て、うっすら笑い運命に抗ったのではないかと。
naokoulaさんをフォローさせてください。
とても魅力的な本棚ですね。
時々、覗かせてもらいます。
2013/02/05 -
kwosaさん、コメントありがとうございます。
なるほど、そういう解釈もありですね。
こちらこそフォローさせていただけると嬉しいです^^kwosaさん、コメントありがとうございます。
なるほど、そういう解釈もありですね。
こちらこそフォローさせていただけると嬉しいです^^2013/02/05
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パラレルワールドでの自分探しの旅かと思いきやどこまでも貶められるようで読んでいられなかった。最後まで救いを求めていたのは自分に劣等感を抱き続けている私自身だったのかもしれない。それにしても自分が生まれて来なかった世界がこうであったのなら生きる意味を失ってしまうだろう。負のスパイラルに陥ってしまわないよう次は元気の出る本を選ぼう。
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パラレルワールドだが、これまでにないパターンかな。不快になることこの上ない。せめてハッピーエンドにするべきだろう。例えば、ノゾミが東尋坊に行く前に戻って来て、やり直すとか。
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著者の紹介からしても、この作中主人公は一般的な幸せからほど遠い、なかなか手厳しい状況にたたき込まれるのは必至です。
実際、読み進むと暗澹たる思いやため息で、
最後は「ウウウウウム」と唸り続けるような中身です。
他の方がこの本についてどんな感想を持っているかと、興味をもってネットでいろいろ調べたら、
概ね「否定的」な講評でした。
ウウウウウウム。
主人公が等身大で読み手が自分を反映して、抜け道が見つからず追い込まれる息苦しさがあるんでしょうね、この本には。
ただ、私個人はとても面白く積極的に評価しています。
年齢的に主人公の「青春」年代から、随分と年齢を重ねているからかもしれませんね、、、ははは。
もし10代後半から20代でこの本を読んだら、やはりやりきれないな、、、と想像はできます。
が、
年齢を重ねた私が読むと、この本のパラレルワールドの意味って著者の内容紹介とも違ったものになりました。
つまり、
「人生は自分がつくる。周りの関係も自分がつくる」というこの本の一貫したテーマをポジティブに受け止めることができるのです。
そうだよな、、、って。
誰だって誰かの人生に影響しているし、
誰だって誰かの人生から影響を受けているし、、、
そんな関係から引き出していくものは自分の人生にド〜〜ンと一人背負い込まずに
「ポジティブ・シンキング」に生きいていく、あるいは生きていこうと努力することだと、
読み取りました、、、 -
主人公こうなるのか…米澤さんてこんな鬱な話書くのか。救いがないな。