- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103065753
感想・レビュー・書評
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桜ノ宮シリーズ。ワクチンと地方独立がテーマの大学院生の新米社長と彦根先生が主役の医療よりは政治がメインの物語。やれることがあるうちは諦めない気持ちが見ていて気持ちいい。
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最後はしみじみしちゃったね。良かったね。
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7
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読み応えがあった。海堂さんの本を少しずつ読み続けて何年か経ち、彦根先生がメインの作品を読むことができ、振り返ると感慨深い。口が達者で、自分が目立たないようにかつ最大限目標を達成できるようにと、何かを仕掛ける人という最初の印象がずっとあった。けれど一貫しているのが、Aiの社会導入を目指していること、Aiの主導権を医療が握ること、だと改めて知った。ずっと揺るがないことがうれしい、でも組織ぐるみの陰謀に妨害されたり、かなわないのがかわいそうとにもなる。彦根先生の大胆さも、弱さも書かれていたと思う。一方で、ナナミエッグの物語で、若者に新たな生き方を導いてあげたことになったり、過去の同僚と再会しお互いにわだかまりをほぐせた話もあり、読んでいて救われることもあった。今回、分からない言葉は電子辞書でその都度調べながら読んでいったのだけれど、特に彦根先生パートで言葉も漢字も知らないものが多く、著者の知識量も思い知るし、話の質の高さや固さの印象にも影響あるなとも思った。海堂作品は、ずっと読んでいきたいシリーズ、誰が主人公になっても面白いし肩入れできる、それだけ人物も物語も魅力的。これからも年単位で楽しみです。
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まず、学生3人の起業して事業を形にするまでのストーリーがいい!青臭いかもしれないけど、あの姿があるから、対極の自分たちの立ち位置を守ろうとする大人の姿の悪どさが増す。
あと、ここまで彦根の本音が書かれている作品はないと思う。今までは口先で相手をやり込めるイメージが強かったけど、彼の孤軍奮闘ぶりを素直に心の底から応援した。
最後にシオンが戻ってきて素直になるシーンでさらに彼が好きになりました。
かなりのボリュームで2日に分けて読んだけどとても楽しかった!
2016.5.9 -
登場人物達の会話が抽象的過ぎて、何言ってるんだか、、、本だから読めるけど、普段こんな風に会話できる人いないだろ(笑)(人のことを無声狂犬なんてあだ名つけないだろうし、、、)
インフルエンザワクチンの不足を補うべく、あの彦根先生が、先を読んでワクチン確保にうごくが、そこに警察庁の斑鳩が立ちふさがる。 -
ケルベロス以来の海堂尊さんの本は楽しかった。かなりの長編ゆえに、今までの登場人物が見え隠れしてくるのもたまらなく。。読み応えは抜群!!!
それにしても彦根さんはよくわからない。彼をとりまく人たちが素敵すぎるから尚更なのか、自らヒールに徹しているところがやはりそうなのか。
シオンに対してだけ素直になれたのはホント良かった。
物語の別本筋として学生3人の奮闘する物語が最高に良かった。 -
ナニワモンスターの続編。このシリーズは、大仰しくて若干苦手なのですが、読んでいて、元大阪府知事の顔がちらついた。まどか達の起業の部分は、新鮮味もあって面白かった。ファンとしては、懐かしい顔ぶれがたくさん出てきて楽しかった、かな。
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私が現代小説で最も愛する男の願いは、どうしていつも最後の最後で邪魔が入るのだろうか。愛するスカラムーシュが傷付くところはなかなか堪える。大学院生3人の青春小説は良い話だし、野坂教授のジョブとビジネスの違いは思わずはっとさせられた。ラストは衝撃とときめきが凄まじい。『ケルベロスの肖像』のその後を見ることができるとは思わなかった。彦根新吾が最後の最後に華々しい完全勝利を見せてくれることを願うばかりである。